あっちもいいな、こっちもいいな

乳がんになって初めて気づいたこと

蕁麻疹

2007-10-31 17:05:50 | Weblog
10月31日

今日は放射線治療の後、皮膚科に寄った。

一度、石鹸を変えたら蕁麻疹が治ったと喜んでいたが、10日くらい前から再発?してしまった。

身体の内から、ちくっ、痒い症状がする。

掻かなくても我慢はできるが、点プラスαくらいな範囲でぽっと赤くなったり、ぷくっと膨れる。

ピンクレディの歌詞だはないが、ここかと思えばまたまたあちらみたいな不快感だ。

先生はカルテを見て、以前にも蕁麻疹で罹ったことがあったので、私の症状を聞いて薬を出してくれることになった。

季節の変わり目などに出やすいし、これから寒くなるので出やすいですね。

ストレスになりますものね。

そうそう、ストレス、ストレス。

しばらく、薬を飲むことになりそうだ。

でも、これで不快感から開放される。

帰りにデパートに寄ったら、金曜日の亡くなった叔母によく似た女性を見かけた。

明るく楽しい人だったのであの笑顔が見られないと思うと、胸につまる思いだった。

私は娘ではないけれど、しばらく似ている女性を探してしまいそうだ。

突然訪れる死

2007-10-30 21:11:00 | Weblog
10月30日

突然人間には死が訪れる。

先週の金曜日の朝、夫の叔母から電話が入った。

何と、もう一人の叔母がくも膜下出血で倒れ、救急車で病院に運ばれたいう。

この叔母たちは私のガンのこともいつも気に掛けてくれて、私を支えてくれた大事な叔母たちである。

夫はすぐ病院に駆けつけた。

私も一緒に行きたかったが、放射線をドタキャンするわけにも行かず、治療が終わってからその足で行くことにした。

出かける時に、叔母たちの姉に当たる夫の母に「まだ、連れて行かないでね」と祈って出掛けた。

病院に駆けつけ、ICUで叔母に会えた。

顔を見たら、意識はないようだが管はつけていたが、呼吸はしているし、顔色もよいので助かったとほっとした。

しかし、実際はもう助からないことを医者から言われていたそうだ。

後は、いかに長く時間が持たせるだけで、どうしようも無い。

夕方になると、強制的に呼吸はしているが、血圧が伴わない。

だんだん顔色が白くなっていくのが分かる。

ベッドの一方で子供たちが必死に母親に声を掛ける。

もう片方で、叔母が耳元で必死に妹に名前を呼び続ける。

ベッドの周りの私たちは、叔母の顔と機械の周波と慌しく見ていた。

とうとう、数字が下がりきってしまった。

すぐ、救急の医師が現れた。

延命処置をするかどかうかの判断を求められた。

息子が間髪いれず、お願いしますと答えた。

延命処置は時間が勝負だからか、説明もなく考える時間を与えられない。

延命処置=植物人間というのが頭に浮かんだ。

何をするのかと思ったら、人口呼吸で胸を力いっぱい押し始めた。

強制的に呼吸させている間は生きているが、手を離したら終わりだった。

これが、延命処置なんだ。。。

周りの者も緊張感と、荒っぽい作業に圧倒されたようだった。

ありがとうございました。

残された子供たちの辛い判断だった。

これで延命処置は終了になり、一人の命が終わりを告げた。

もうクリスマスの飾りが。。

2007-10-25 17:59:20 | Weblog
10月25日

今日は女性の技師だった。

そして音楽はバロックだった。

昨日私に本を薦めてくれた男性の姿は見えなかったので、雑誌置きからご推薦の本を手にとってみた。

「がん放射線治療の理解とケア」という長いタイトルの本だった。

学習研究社から発売されるようだ。

最初からページをめくっていった。

実に丁寧に、がん治療に放射線がいかに役立ったいるかが書いてある。

一般の人は放射線というと原爆を浴びるような恐怖感があると書いてあった。

確かに、どこかで危険が。。という不安感があるのは免れない。

これに対しても詳しくそんな事はないということも書いてある。

まあ、通っている内にどのくらい読めるかわからないが、がん治療のひとつとしての放射線治療について
知ることも大切だと思った。

ほんの数ページしか読まない内に名前を呼ばれた。

相変わらず、身体に異常は感じないし、下着も以前のをつけられるし、淡々と治療は進んでいくのだろうか。。

治療を終わると、ちょうど昼時なので、まっすぐ帰らず病院の近くでランチをしている。

今日は、ファミレスみたいな店に行った。

最近、改装され、こぎれいな店になっていた。

店の中は、ちょうど昼休みなので、殆んどが女性社員である。

男性社員はもう少し、質素らしい。

彼女らのおしゃべりが耳に入る。

たいがい、会社の社員(上司を含め)のことである。

これは昔も今も変わらないようだ。

帰りに浅草橋に買い物に寄った。

ハロウィン商品も終わりになり、もう店はクリスマスの飾りにあふれている。

数人の制服姿の男子高校生たちが買い物に来ていた。

もう、クリスマスかよ。

まだ、ハロウィンも終わっていないよな。

早いな、もう12月だよ。

ほんと、ホント。

クリスマスの飾りはきれいだけど追いたてられるようだ。

まったく。

今のところ異常なし

2007-10-24 16:05:58 | Weblog
10月24日

昨日は早めに行って待たされたので、今日は少し遅めに行った。

昨日は待っている人は女性が多かったが、今日は男性が半分を占めていた。

隣の60台を少し過ぎたくらいの背広姿の男性に声を掛けられた。

背広姿から見るとまだ、現役でお勤めの途中に寄ったみたいだ。

その方は一冊の本を私に見せてくれた。

新聞、雑誌立てから持ってきたそうだ。

本のタイトルは不明だが、放射線治療についての本である。

私に、待っている間に是非読んだ方がよいと言う。

その方は、その本を読んで放射線治療の正しい知識を得て、信頼するようになったそうだ。

話しの途中で私の名前が呼ばれた。

今日は両方の胸に放射線を当てて15分くらいだった。

今日の音楽はクラシックだった。

曲目は分からないが、室内管弦楽だ。

機会が静かに動く音の他は、バイオリンの音だけが聞こえる。

相変わらず技師の方は優しい。

ではまた、明日。

笑顔でそう言われると、思わず笑顔でお礼を言いたくなる。

部屋を出たら、先ほどの男性が本の続きを熱心に読んでいた。

私も内容に興味があったので、黙って通り過ぎるのも失礼かと思った。

明日から読んでみますと声と掛けてから帰った。

今のところ、身体に何の異常は無い。

今日から放射線治療

2007-10-23 21:52:59 | Weblog
10月23日

予約の11時30分より早めに放射線科に入った。

受付で書類を貰い、指定された部屋の入り口にあるプラスチックのポケットに入れ、部屋の前の椅子に
腰掛けて呼ばれるのを待った。

プラスチックのケースに「HELLO!」と書かれたシールが貼ってあったのが意外な感じを受けた。

少々緊張しながら、名前を呼ばれるのを待ったが、予約の時間をとうに過ぎても呼ばれない。

同じ時間帯に何人かいるようだ。

ようやく名前を呼ばれたのは12時に近かった。

放射線のマークの付いた暑い扉の向こうには、斜めにカーブする通路があった。

壁には木製の窓枠がいくつか配置され、緑の木々の絵が描かれていた。

床もコンクリートではなく白木の床だった。

「HELLO!」のシールとか、窓枠とか何となく患者さんの気持ちを和らげようとしている感じを受けた。

治療室に入ると広くて明るくて、暗~い印象がない。

何と、音楽が聞こえてくる。

有線なのか、院内で流しているのか判らないが音楽が聞こえる。

部屋の真ん中に大きな放射線の機械が置かれている。

ベッドに横たわると天井から音楽が聞こえる。

最初はロックだった。

曲目はわからないが洋楽である。

まあ、演歌は合わないだろうが。

今日は初日なので、カメラで正確な患部を計りながら放射線を当てた。

私の胸は×印だらけでまるでフランケンシュタインのキズあとみたいだ。

二人の技師さんの慎重な声と音楽だけが聞こえた。

ロックの次はカンツオーネ、続いてビートルズの「イエローサブマリン」。

その次は古いポピュラーソング。。。

慎重に治療をしているので、時間がかかる。

結局終わったのは12時30分を過ぎていた。

ごくろうさま。

明日からはもっと短い時間で済みますから。

笑顔で技師の方がねぎらってくれた。

痛みも何もなく、下着もちゃんとつけられた。

鏡が置いてあったのだが、一人暮らしの女性が好みそうな、白木枠の鏡だった。

ロッカーにある鏡より、ずっと暖かい。

緊張感があったのか、少々疲れた。

明日から、がんばらなくては。

ワイヤー入りの下着

2007-10-22 16:27:35 | Weblog
10月22日

軽井沢から帰ってから、少し風邪気味だ。

放射線が始まるので近所の医者に行った。

風邪薬をもらいに薬局に寄った。

待合室で女性週刊誌をパラパラめくったら山田邦子が「乳がん日記」のようなものを書いていた。

それによると、彼女は放射線治療を終えたところだった。

放射線を当てた部分のかさぶたが剥がれてきたとあった。

えっ、かさぶた?

かさぶたができるの?

彼女は手術に後、今までの下着をつけていないと書いてあった。

ワイヤーの入ったのは擦れるし。。とあった。

放射線治療の間はワイヤーの入った下着は避けるようにと先生に言われた。

これに悩んでいる私である。

手術の時のパンフレットにも、同じようなことが書いてあった。

その時は真剣にどうしようと悩んだ。

従姉がわざわざワイヤレスの下着の見本まで病室に持ってきてくれたのを思いだす。

あの時はもしワイヤー入りの下着がつけられかったら、退院の帰りにデパートで買おうと決めていた。

ところが、退院の時、下着をつけたら今までのがスムーズに痛みも抵抗感も無くつけられた。

痛みも違和感もない。

よかったー!ほっ!

拍子抜けしたような、安心した感があった。

放射線の時と、同じケースとは言えないのだが。。。

まだ、ワイヤレスの下着を買うまでにいっていない。

明日治療を受けた後、下着が不具合だったら、帰り道にデパートでに寄ろうと一応決めた。

来週から放射線治療が始まる

2007-10-21 17:01:38 | Weblog
10月21日

先週の金曜日に放射線科でCTと撮ったあと、放射線を当てる部分に黒のマジックインキみたいので印をつけた。

放射線の先生に、全部きれいに取れているので16回でよいですと言われた。

えっ、もう16回で決まりと思っていたので、よく理解できなかった。

後で書類を見ると回数が19回になっていた。

まあ、16回に決まってのだから、いいか。。

放射線の技師の方が愛想のよい方で、来週会えるのを楽しみにしていますねと言われた。

はい、と言って去ったわけだが、会えるのを楽しみと言われてもねえ。。。

がんばりましょうという意味だろうと受け取った。

午後、外来で血液検査と診断を受けた。

血液検査の結果もOK。

キズ跡もきれいでホッ!

手術後、最初はきれいでもだんだんに傷あとがゆがんでくる人もいるそうだ。

今後は、3ヶ月ごとに腫瘍マーカーでチェックしていけばよいです。

次回は来年の1月に決まった。

他に何かありますかと聞かれた。

蕁麻疹みたいなかゆみは、後遺症に関係がなさそうだ。

また現れたら診断を受けるということになった。

そういえば、2週間前から、突然胸の奥から鋭くツーン、ツーンと痛みが走ったことがあった。

痛みは30秒くらいで消えた。

そんな症状が2,3回あったことを思いだした。

どうしても胸を傷つけているので、時々そういう事がありますネ。

簡単に言われてしまった。

心配はないそうだ。

でも、いやな痛みなのだ。

しばらく痛みはないので納得した。

夜、入浴した際、いつも通りタオルで洗おうをした。

ハッとして印が取れてしまうことに気がつき、慌てて手を止めた。

来週火曜日から毎日通う。

この週末は来週の準備のため、何かと気ぜわしい。

プロポリス入り石鹸

2007-10-18 23:43:12 | Weblog
10月18日

我が夫は最近、はちみつに興味を持っている。

私は免疫力のひとつをしてプロポリスに興味を持っていた。

そこで旧軽井沢では「はちみつ屋」を回ってみた。

今まで数えたことがなかったが、4,5軒ある。

一軒一軒回って話しを聞いた。

興味深い話がいろいろ聞けた。

はちみつには、「日本はちみつ」と「西洋はちみつ」があるそうだ。

味がまるでちがっていた。

アカシアとか、れんげとか花が限定されているのは「西洋はちみつ」で、花が特定できないのは「日本はちみつ」だそうだ。

プロポリスもブラジル産、アメリカ産、国産など種類もある。

飲むとまずい。

はちみつで薄めたり、錠剤になっていたり方法はいくつかある。

はちみつもいい値段だが、プロポリスは一個月間、飲み続けて9000円くらい掛かる。

プロポリスの本も売っていた。

なんと、ガンが治ったとか、肝炎の値がさがったとか、医者で諦められた病が治ったとかいろいろ書かれていた。

買うかどうか、よく考えてみよう。

お試しに、プロポリスの入った石鹸を買ってみた。

最近、身体のあちこちが痒くて仕方なかった。

顔は化粧専用の石鹸を、髪はベビーシャンプーを使っていた。

身体は薬用石鹸を使っていた。

ふと、刺激にない石鹸を使ってみようと思っていた。

身体の症状から見て、「蕁麻疹」だと思ったので帰ったら病院に行こうと考えていた。

ダメもとで、プロプリスに石鹸を使ってみることにした。

ところが、使い始めてピタッと痒みが消えてしまった。

これがプロポリスのお陰なのか、偶然なのか不明であるが、今のところ症状がでていない。

軽井沢(1)

2007-10-17 23:50:47 | Weblog
10月17日

先週の金曜日から2泊3日で軽井沢に行った。

遅めの夏休み、夫の母の介護ご苦労様、私のガン治療が一段落した、結婚記念日、誕生日などなどいろいろ
兼ねて出掛けた小旅行であった。

クラシックホテルで人気が6位という「万平ホテル」泊まった。

「万平ホテル」は高く、古いけれど、部屋もゆったりしてホテルマンの対応のよさにそれなりの価値はある。

ちなみに1位は「帝国ホテル」で7位が私のお気に入りの「山の上ホテル」であるそうだ。

土曜日のディナーでは俳優の長塚京三氏も見かけた。

ディナーにちょっと身なりを整えるのも緊張感があってよい。

資料館でホテルに歴史を見たが、いろいろ変遷があるのがわかった。

太平洋戦争の前後を生き抜いてきたホテルの歴史であった。

今回の軽井沢旅行は身体を鍛えるという目的があったので、テニスをした。

足の動きはまあまあなのだが、ラケットが重く感じた。

まあ、仕方ないか。

機会を見つけこれから復活?することにする。

ゴルフの練習場も行きたかったが時間がなく行かなかった。

ホテルが旧軽井沢から近いせいか、旧軽井沢の周りをよく歩いた。

今回は教会を巡った。

中まで入って教会の中を見回し、軽井沢とキリスト教との関係を学んだ。

特に宗教上の目的があったわけではないが、テーマを決めると興味深い。

軽井沢は狭いわりに教会が多い。

万歩計をつけていないのでどのくらい歩いたか分からないが、森林浴に役立ったかな。

いや、適度な量(男性にしては少なめかもしれないが)のご馳走に満足したのかも知れない。

運転免許写真

2007-10-11 11:47:44 | Weblog
10月11日

ウィッグのシャンプーをした。

一応2週間に一度くらいでよいとのことなので、そんな間隔でシャンプーをしている。

実に簡単である。

シャンプー液を溶かし、やさしく押し洗いをし、すすいだ後リンスをする。

タオルで水分を取り、片手で振って水分を飛ばし、プラスチックの型の乗せ、乾かすだけである。

半乾きする頃にブラシで全体に形を整えて、あとは放っておく。

2時間くらいで乾いてしまう。

髪はベビーシャンプー少量で洗え、リンスもしないし、楽々。

タオルでゴシゴシと拭いてしまえばドライヤーも要らないし楽々。

少量の雨が降っても帽子を被っている感じなので気にならない。

そろそろ、涼しくなってきたので暑いとか、汗をかいているのではないかは意識にない。

あー便利だ。

指でたたいて頭皮に刺激を与えてたりもしている。

そろそろ、運転免許の書き換えに行かなくてはいけない。

当然、今回の免許証の写真はウィッグをつけてということになる。

我が夫は意地悪く、ウィグをはずして写真を撮ったらという。

何という発言だ!

一応ゴールド免許として5年後までウィッグ姿の免許証を持つわけだ。

微妙だが、まあ、記念写真と思えばいいか。。