あっちもいいな、こっちもいいな

乳がんになって初めて気づいたこと

赤いペディキュア

2007-08-30 20:28:41 | Weblog
8月30日

日一日と体調が回復していくのが判る。

今日は家の中とベランダ、玄関のたたき、風呂もきれいにし、気になっていた網戸も拭いた。

網戸がきれいだと窓から見た空の色も違う感じがし、結構こまめに掃除していたのでほっとした。

すっきりしたー。

そうだ、ペディキュアが剥げていたのだ。

マニキュアをしていなくとも、ペディキュアは必ず赤か、パール系ピンクを塗っていた。

濃い色だから剥げかかると目立つ。

気分のすぐれない時はイイヤと、気づいても放っておいた。

ふと、足の爪の剥がれているところを見て気づいた。

手は小指以外は半分くらい変色して、黒っぽいイヤ~な色になってしまっている。

しかし、足の爪は全然変色せず、元の透明を保っている。

これは新発見である。

そうか足の爪は助かったのだ。

バカみたいだが、小さな喜びだった。

真っ赤なペディキュアを塗った。

ほぼ復活かな?

2007-08-29 00:26:19 | Weblog
8月28日

今、涼しくなり、全開の窓から鈴虫の鳴く声が聞こえる。

静かな夏が終わるように、私の体調不良も終わりになりつつあるようだ。

今日ようやく普通に家事ができた。

この10日間は何だったのだろう?

不快感しか頭に浮かばない毎日であった。

私の回復が遅いので、夫が彼の主治医の先生に話しをした。

先生の話しによると、投与の回数が増えると身体に抗がん剤が溜まる?らしく、
回数が多いほど、副作用が重くなることがよくあるそうだ。

そうなのか。。

納得できる気がした。

私は一番少ない回数で強い薬でもないのでこの状態だ。

これより抗がん剤投与の回数が多かったら、どうなっていただろうか。

その先生が、そこまでしたら大丈夫ですよと太鼓判を押してくださったそうだ。

たいていの人は、抗がん剤まではやらないそうだ。

いやぁ、私は世の中に事情にうとかったせいか、抗がん剤治療をしてしまった。

でも二人の先生に大丈夫ですと言われたので、後悔をしないことにした。

まだ、完璧に体調が戻っているとは言えない。

早く終われ、早く終われ、もう少し、もう少しと、元気になった時にしたいことを考えている。

不快感は続く

2007-08-22 01:09:32 | Weblog
8月21日

まいった!一回目の副作用も辛かったけれど今回はしつこい。

何人かが心配をしてメールをくれているのだが、返メールが億劫でしてない。

申し訳ないと思っている。

ましてや、パソコンの前にも座る気になれない。

副作用の不快感を倍加させるように、ここ日ごろの暑さである。

気も滅入るはずである。

外出するわけでなく、ただひたすらクーラーの効いた部屋に寝ている。

ただ一つの抗がん剤のせいで、不快感がどうしてもとれない。

副作用としての便秘はようやく解消した。

食欲は相変わらず偏っていて、さっぱりとした素麺とちょっとのおかずだけで、栄養はまるで偏っているのである。

これは序序に改善されるだろう。

眠剤を飲み、アイスノンで寝ているので睡眠はとれている。

起床した時は頭痛もとれてさっぱりしている。

さあ、元気になったかなと張り切るのだが、その内不快感が襲ってくる。

そのあと、一日中気分が悪い。

明日、まだ同じだったら病院に電話を入れてみようと思っている。

あ~あ、いつ元に戻れるのだろう??

最後だから最後だから、絶対元に戻れるを信じているのだが、自信を無くしそうだ。

金曜日あたりからは、今まで夫に世話になって、彼も疲れ果てているのが分かるので、買い物に行ったりして
おいしい物を作ってあげようとか、やりたい事もあるしとかいろいろ考えていたのに、どうなってしまうのだろう。

こんな、ピンチなかったなあ。。

副作用の総決算

2007-08-19 02:34:37 | Weblog
8月18日

おかげさまで口内炎は、いつもまにか消えていたので助かった。

看護士さんの話だと粘膜は弱いので口内炎になる方も多いそうだ。

口中に口内炎ができてしまう人もいるそうだ。

私がたった一つで大騒ぎをしていたのが恥ずかしくなったが。

さあ、最後の副作用期間に入った。

過去2回は割合と軽かったので、大丈夫だろうと高をくくっていた。

ところが抗がん剤治療に使用にした薬のひとつに、まるでプールに入って鼻にツーンと来た感じが残るのある。

これが今回は頭まできてしまって、また頭痛になったしまった。

それに伴って肩が痛くつらい。

むかむか感もある。

食欲はないのは通常のことなのだが。

これでは副作用の好決算になってしまいそうだ。

2週間後、白血球の値を測りに外来に行くのだが、その頃になってまた口内炎ができるかもしれないし。。

我が家では多分スイカが食べたくなるだろうと、夫がスイカを丸々1個買ってきてしまった。

すぐ買い足すのが面倒と思ったのらしい。、

今まではカットされたスイカしか買っていなかったので、冷蔵庫の中はスイカだらけだ。

それに私があまり食指が動かないので恨まれている。

明日から食べないと。。。

最後の抗がん剤治療が終わった!

2007-08-19 02:11:09 | Weblog
8月17日

最後の抗がん剤治療の日だ。

心配はしていたが、白血球の値が最後にきてようやく十分な値になっていて、先生も機嫌がよかった。

これで万全です。

よくがんばりましたね。

このフレーズにぐっときてしまった。

万全かどうかは不安が残るが、今日は先生の言葉を信じることにした。

治療はいつもの通りだった。

付いてくれる看護士さんはだいたい同じ人だが、私の今までの副作用を殆ど覚えていてくれた。

いちいち肩こりはどうでしたか?とか一回目のことも聞かれ感心した。

特にその場でメモをそっと取っていたようには見えなかたのだが。

無事に終わって帰り支度をし、出口あたりにくると、殆ど全員の看護士さんや女医さんが見送ってくれた。

ごくろうさまでしたね。

私は丁寧にお礼を言って科学治療室を出た。

きっとこれは私の思い過ごしだろう、偶然だろうと思ったが、思いやりに思えてうれしかった。

3階からエレベータを使わずに、一歩一歩階段を「終わった、終わった」とぶつぶつ言いながら降りて行った。

後は副作用をしばらく我慢すればよいのだ!

楽しいか楽しくないか?

2007-08-16 16:46:24 | Weblog
8月16日

お友だちから励ましのメールをもらい、ついがんばろうなんて思ってしまうのだが、本来私にはがんばる
という言葉がむすびつかない。

がんばっているように思えるのかもしれないが、「がんばる」とか「粘り強い」というのは元々苦手でがんばろう
と思っても3日坊主に近い。

先日、テレビで「林家きく姫」という女流落語家がでていた。

日ごろから好ましく思っている女性である。

彼女いわく、パートナーと呼んでいる若手人気落語家「柳家花緑」も贔屓である。

きく姫は数年前から急に勉強したくなり、今通信制の高校生だそうだ。

私からすると、高校の勉強をすること自体がんばりが必要だと思えるのだが、涼しい顔で使っている教科書を
見せていた。

彼女は物事を決める判断は「楽しいか、楽しくないか」だそうだ。

これは花緑も同じ考え方だそうだ。

そして彼女のモットーを漢字一文字で表すと「念」だそうだ。

「念」という字は「今」と「心」から成っている。

先のことを考えるとイヤのことを考えてしまうので「今」に「心」を込めるそうだ。

まいった!同感!

私もガンになって、考え方がすっきりしてきたような気がする。

「楽しいか、楽しくないか」という分け方をしてはいないかもしれないが、楽しいことがいろいろ頭に浮かんでくる。

それで今を乗り越そうとしているかもしれないが。

みんな、口内炎で苦しんだ

2007-08-15 23:38:21 | Weblog
8月15日

今日は暑いを通り越して、皮膚が焼けるというより、焦げるという表現がぴったりの日だ。

この暑い中、夫の母の新盆でお墓まいりに行った。

マスクをして出掛けたのはちょっと失敗であった。

お花屋さんと、お寺の手伝いをしてくださっている方から同じことを聞かれた。

奥様、夏風邪ですか?夏風邪はこじれるといけませんね。。。

うそもつけず適当にごまかしてしまった。

社交辞令ではあるが、人の目につくことはしない方がよかった。

そんな時、夫の従妹からさっそく口内炎についてのメールをもらった。

彼女は抗がん剤治療の際、予めうがい薬をもらったそうだ。

後は氷を口に含み、口内を冷やすそうだ。

なるほど、納得できることろがある。

ペットボトルのお茶を携帯していたが、氷の入った麦茶が頭に浮かんだ。

帰宅して、さっそくガラスのコップに氷を入れて麦茶を飲んだ。

氷が涼しそうに浮かんでいる。

飲み終わってから、氷を含むと口の中がころころと気持ちよい。

別の友人Tさんからもメールをもらった。

彼女も口内炎で辛かったそうだ。

Tさんの友人の話しでは、液体のプロポリスを飲んで直したという。

以前に同じくTさんからプロポリスの話は聞いていた。

う~ん、調べてみようかしら。

口内炎は直らない

2007-08-14 23:32:40 | Weblog
8月14日

まだ口内炎は直らない。

わが夫は口内炎に時々なるらしく、私の痛みを無視している。

沁みる?と聞かれた。

私の口内炎は全然しみることはなく、触れると痛みを感じる。

いろいろあるらしい。

夫は痛いとか、寒いとか、暑いとか文句を言わない。

今日は暑いなあ!と言うと、汗をかきながら夏だから当たり前という顔をしている。

鈍いのよ!と思わずイヤミを言ってしまう。

文句を言わないのはよいけれど、身体のどこかが痛かったら早めに言って欲しい。

手遅れになったら困る。

買い物にマスクにサングラス姿で行った。

スーパーで子供に愛想を振りまいたが、変な顔をしていた。

そうだ、今日の私は怪しい女であった。

先日、病院のレストランで、一人で昼食をとった時のことだった。

両隣りに、偶然ウィッグを被らずキャップ姿の女性が座った。

片方にはご主人らしき人が同席した。

彼は自分の妻から、私の隣の女性に目を移した。

誰でもキャップ姿の女性を見ると、つい視線を向けてしまうらしい。

視線はウィッグ姿の私の前を通り過ぎ、隣のキャップに移っていった。

私のウィッグ姿には違和感がなかったのだろう。

私など、昼間家にいる時、ピンポンと鳴るとつい無視してしまう。

もちろん、心のどこかにひっかかるのではあるが。

辺りが暗くなるとハーイと言って玄関に出て行く。

平然とキャップ、スカーフ姿で外を歩ける患者さんには頭が下がる。

秋口になったら濃い色の帽子を調達しなくては。。。

新しい副作用

2007-08-13 12:50:01 | Weblog
8月13日

新しい副作用がでた。

口内炎だ。

今までに経験したことがなかった。

よく口内炎になってしまって。。。

と回りで聞いたことがあったが、あくまでも他人の話であった。

それも場所が舌の後ろ側で、実に不愉快である。

口内炎慣れをしていないせいか、何かに触れるだけでビクッとする。

食べすぎでできたのかなあと思っていたが、もしかしたらと思い病院に電話をしてみた。

別に珍しくもない風に返事がきた。

それは抗がん剤の副作用です。

これもかあ。。。

それでどうしたらいでしょうか?

早くこの不快感を直したい。

暑いけれど、病院に行って薬をもらう覚悟はできていた。

唾液が一番の薬です。

後はうがいですね。

口に中はあまり薬が無いのですよ。

口あたりの良いものを食べるとよいです。

今度、病院にいらした時に先生にお話になって下さい。

これじゃ、何の解決にならない!

もし、副作用と関係なかったら、近くの内科に行こうと思っていた。

これも返って行けないということになると、金曜日までひたすら我慢せよということだ。

口内炎のせいで食欲も減退だ。

窓から空を見ると、白い雲が青空を占拠し余計暑さを感じさせる。

何か食べなくてはと思いながら、麦茶、ジュースを口にしている。

おなかが要求するまで待とうか、それではいけないなど葛藤している。


注射

2007-08-10 21:06:14 | Weblog
8月10日

地下鉄の階段を上がって外に出ると、車の騒音とセミの鳴き声が一度に襲ってきた。

空は暑くて見上げる気がしない。

今日は白血球の検査だ。

看護士さんに血液を採りながら、手洗い、うがいはしていますかと聞かれた。

う~ん、どちらもあまり意識していない。

手洗いはすぐするので回数だけは多い。

手洗いはしています。

今日は前回の抗がん剤投与からちょうど2週間なので、一番値が低くなっている。

マスクをして下さいと、マスクを差し出された。

まだ、値がでていないのに、と思いつつマスクをした。

外来で名前を呼ばれ、診察室に入っていった。

N先生がマスクをしていた。

ありゃ?

マスク同士で話をしている姿はユーモラスだ。

今回も白血球が低いので、今日は注射をしましょう。

来週最後なので、抗がん剤をやってしまいましょうね。

先生は風邪でもひいているのだろうか、少しいつもの感じと違う。

まあ、私としても早く終えてしまいたいが。

注射はさっきの看護士だった。

やはり、低かったですね。

皮下注射なので痛い。

骨髄を刺激するので、腰が痛くなるかもしれません。

混雑したところは行かないように。

少なくとも家まではマスクをしていってくださいね。

と、言われていたのに、帰りがけにデパートに寄って食料品を買い込んでから帰った。

私は不良患者?