野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

多摩川を歩く

2008-10-11 | 散歩
 休日の午後、久しぶりに多摩川べりを歩いてみた。府中是政から多摩川水道橋を越えた登戸まで、行程は15kmを少し超える位。風も穏やかで時おり陽の差す薄曇り、散歩には絶好の日和だった。


 工事中の是政橋に出た。


 風もなくちょうど良い日和のせいか、釣りや昼寝をしている人が多い。



 障害物の少ない河原の風景は視線だけでなく、心まで伸びやかにしてくれるようだ。適度に湿り気を含んだ空気がうまい。




 橋の下や丈高い葦原の中にはホームレスの人たちの建てた家が多くある。




ちょうど国交省の役人がバイクでパトロールに来ていた。一軒一軒尋ねては早く立ち退くように等と言っているのだろうか。



 ヒメアカタテハがセンダングサに止まって、川風に吹かれている。




 橋の上にはずらりと鳩が日光浴だ。







 一頃のような勢いを失ったセイタカアワダチソウ。



 陽が次第に傾いてきたようだ。釣り人の背中もいっそう寂しげだ。



 何だろう、遠く中州の辺りで鳥の集団が飛び回っている。







 どうやら中州で羽を休めていたサギや鵜にボートで近づいた人がいたらしい。

 
高架線に避難した鳥たち、宛らたわわに実った秋の実のようだ。




 流れの速い堤防の上では白と黒のハンターが目を光らせている。


 堤防の脇に設けられた魚道。



 水門のある風景にはなぜかしら郷愁を誘われる。

 陽も傾き、薄暮の向こうに多摩川水道橋が見えてきた。


 橋のたもとでは釣竿がびっしりと立てられ、人々が釣りをしている。雄大な伸びやかな川の風景とは打って変わって、狭い所にひしめき合っているのが何だか滑稽だ。


 対岸ではちょうど夕凪刻なのか、鏡面のようにおさまり返った水面に船が一艘だけ浮かんでいる。どうやら貸しボート屋の船のようだ。暇をもてあました風のボート屋のオヤジが、ぽつねんと川岸を見つめていた。

 僅かに冷気を含んだ風が吹き始めたようだ。

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