山之内に行こう

長野県、山之内温泉。ここがかつては合研の代名詞でした。おりがみが今の職場に臨時の保母(当時の資格の名称)として働くことになったのは、１９８７年、年度途中の６月でした。

初めての産休明け保育。赤ちゃんクラスには３月に生まれたばかりのＧ君がふぎゃふぎゃいってます。しかも、狭い畳の部屋いっぱいにベビー布団が敷き詰められて、１歳前後の赤ちゃんがひしめき合ってお昼ねしてました。毎日、新鮮な驚きと子どもの可愛いさに夢中で過ごしていた新米保母でした、わたし。

働き始めて半月。そろそろペースもつかめてきたころでした。
１０ヶ月のミーチャンが風疹になって、何日かお休みが続きました。「明日から登園できそうです」という電話が入り「よかったですね」なんてホッとしたのもつかの間。お昼ごはんをいただきにいった給食室でこういわれたのです。「おりがみさん、顔色が赤いわよ」

鏡を見るとなんだか熱っぽい顔。腕もなんだか変。赤い斑点が浮き出ている。見る見るうちに顔にも斑点が。「わ、わたし、風疹になったみたいですぅぅ！！！」

「すぐ帰んなさい！！」と主任にいわれ、とほほほほほ・・・。自転車をこぐ足も重く帰宅。その晩はおっそろしいほどの高熱。子どもから風疹をもらっちゃったんですね。


暑い日盛り、セミの音を聞きながら「ドジだねえ・・せっかく保母になれたのに、働き始めてすぐにこれじゃね・・・」とウトウトしながら思ってました。


５日ほど休んで、職場に戻ると、園長先生に呼ばれました。「ちょっと・・・」


もしかして・・・・クビ？？


「おりがみさん、せっかく病気明けで戻ってきてなんなんだけど・・・」


あ、やっぱり？？？？


「暑い中大変だと思うんだけど、若い人に行ってもらいたいところがあるの」


え？アフガニスタンとか、イランとかは嫌ですよ？(とはいいませんでしたが)


「山之内の合研にいってくれる？」


は？山之内？ごーけん？なんですか？

これがはじめての合研との出会いです。