どこにいても同じ空の下

デイリー久しぶりに買っちゃったよ



がけ保には大きなイチョウの木があります。





最初から大きかったわけじゃないんですよ。

私が働き始めたころは、細くって腕を廻せばまだ手首がつかめる位。
当然、子ども達のかっこうの木登りの相手になってくれました。
私も登りました。
地面から一番近い太い枝が背伸びした私にちょうど届く位の高さでした。
仕事で嫌なことがあると
木登りして
そっと木に愚痴ったりもしました。


今や園舎の屋根をはるかに越え
夏の日差しから子らを守り
冬のくるまえに
黄色いじゅうたんをつむぎあげ
焼芋もちょっとだけお手伝い。


ヒーシモとともに
立派なおりがみの同僚です。



この木は
横浜港に程近い日本大通りという道路の街路樹でしたが
道路工事の関係で伐採の運命でした。
工事を請け負ったのががけ保の近所の業者だったのが幸い。
開園したばかりで園庭に何もないがけ保に
業者のオッチャンたちがまったく無償で木を運び込み
植えて行ったのが始まりと聞いております。



ほんの数粒のギンナンをつけたとき
「あー、この木女の子だったんだ」と保育士たちはびっくり。

今や女盛り？何百何千の実をつけています。
臭くてかなわんという人もいますが
おりがみは
気にならない。
生きて我らに恵み与える
彼女の命の証ですからね。




昨日は
ユイジイちゃんがきいろい果肉を取り去って洗ってきてくれたギンナンを
お日様に当てて干しました。


ユイちゃんが卒園してもう何年もたつのに
秋になると
スッと園にやって来て
「先生よ、ギンナンひろっといてくれたら洗ってくるからね」


がけ保の秋の風物詩です。

秋のバザーの際に売ります。


また
先日二人目のお孫さんが生まれたばかりの
Ｋたろージイちゃんは
時々お迎えの時に
イチョウの木にひょいひょいと登っては
園児達の尊敬の眼差しを浴びています。




なんとなく
ジジに好かれてる感じなのは
熟女だから？？








いらないと一度は切り倒されるかと思われたこの木が

こんな大きな愛される木になるなんてそのとき誰が想像したのでしょう・・。




どこにいても

仰ぐ空は同じ。




今岡さん。

私も同じ空の下・・・。