あーらしを おーこして♪

昨夜の局地的な春の嵐はすごかったです。

七時半過ぎから鳴り止まない雷音と、いつまでも空が変に明るい稲光の共演。

「これがラピュタのイカヅチだ～！！」とか笑って子どもたちと室内から見てたウチはよかった。

「おりがみセンセ、またはしごのぼるの？」
「きょうはそんな大雨じゃないよ。大丈夫大丈夫」

先週の大雨時、つまった雨どいを脚立に乗って直しておりがみは子どものヒーローになりました。（汗）もうあんな経験まっぴらごめんと思ってましたが・・・

昨日の雷雨は、子どもがすっかり帰った９時過ぎから突如雹に変わったですよ。

ましゃか、二週連続春の寒中我慢大会に参加する事になろうとは。






雹はテラスの波板屋根をガンガンたたくように降りしきります。
雷も相変わらず。



あっというまに園庭は白い世界に。

もうね、相方とおりがみは「笑うしかないね」状態でした。
「雹だよ雹。」「ははははははは、かえれねー」

バイクのおりがみも、バス通勤の相方も足止めです。
そのうち大粒の雨にかわって土砂降り。

そのとき



帰宅していた園長から電話が入りました。


「あ、よかった～まだいてくれた～。園庭の冠水を防止するように、排水口の蓋をあけておいて」

最近の雨の降り方は「暴力的」な感じ。
園庭はあっというまに泥田のようになってしまうのです。

「やれるだけやってみますね・・・」

翌日朝の保育に支障ないように・・

「おりがみセンセ、大丈夫？」
「私がやるしかないでしょう？？」

相方は６０過ぎの御夫人です。
ここは40代ワカゾーががんばるしかない。



セーターとジーンズを脱いでハダシになってマイナスドライバーを手にした私。
かなりアブナイスタイルでしたわ。（スパッツはいててよかったよぉ～(T_T)）

排水口は３ヶ所。２つはさっさと開けられましたが、最後の園庭東側は地盤が低いため、既にくるぶしよりも水かさが増していました。

「ま、まずい」

泥水の中に
ドライバーを指しながら蓋のありかを探すのですが
闇と雨が視界をさえぎり、雹の溶け込んだ冷水が手の感覚を麻痺させます。


素足の感覚？んなもんとっくに無くなってます。


「このまま退却か？？」

ひるむ気持ちも一瞬起きましたが
こういう時って不思議とちからがでるのです。



ウルトラマンのスペシュウム光線
ジャイアントロボのメガトンパンチ
マジンガーＺのブレストファイヤー
ヤマトの波動砲


というよりも
キン肉マンの「火事場のクソ力」かなぁ？

ドライバーの先が排水口の蓋をカチっと当たりました。

ここから溝を探して持ち上げるのがまた一苦労。

足首まできた水～（⊃Д｀）゜。・゜

ガボ！！！

膝ついて踏ん張ってガボ！！と蓋をこじ開けました。




渦巻いて流れてゆく泥水。

「ああ～できた～」

スペースシャトルの乗組員が自分のミッションを成し遂げた時の感じってこういうのかもしれない。


相方が入れてくれた温かいお茶の美味しかったこと。

水がすっかり引いたのを確認してヒーヤン達のトイレ掃除と給餌を済ませたらもう１０時をとっくに回っておりました。





オチュカレー（友情出演：シモコ）