3月のライオン

うえむすめが
「おかーさん、聖★おにいさんを友だちに貸すから・・本棚に無くても泣かないでね」といって
「こういうのもあるよ」
と、『３月のライオン』というのを貸してくれました。

ブッダと釈迦に会えないのは寂しいですが・・


どれどれ・・・

ページをめくり・・

「？？？」

これは将棋漫画？？

ラブストーリー？？



「ハチクロ」の作者さんが描いてるよーといわれても
スイマセン、ぜんぜんハチクロって読んでない。
「なぁにそれ？服屋さん？」「ソレはユニクロ」
「落語家？」「はっつぁん、くろさん・・腹黒楽太郎さん・・ちがう」



三月といえばライオンじゃなくてウサギじゃろう??とかブヒブヒいいつつ読みすすめる。



主人公　桐山零は１７歳　プロの棋士です。
幼いころ両親と妹を交通事故で失い、父の友人に引き取られます。
そして、義理の姉弟よりも棋士の力が上だったばっかりに
孤独を抱えたままプロの道へ
養家を出て東京の下町で一人もがき暮らす零にとって
菓子屋三月堂の３姉妹やジーちゃん達との触れ合いはコタツのように暖かい。
３姉妹の家もなにやらワケありそうだし
零の義姉、そして多分初体験の相手だったらしい香子ときたら妻子持ちの棋士と不倫中？


子どものころからのライバルらしい太っちょお坊ちゃま棋士を筆頭に
対局する個性的な棋士たち



勝ったり負けたり
鼻水流し泣いたり・・

３巻終盤では研究会に誘われて
孤独な棋士生活にどうやら集団ドラマの様相が・・・





このまま
少年漫画の王道「天下一将棋会」もしくは「テニプリ状態」につきすすむんだろうか？

それとも少女漫画とレディコミの微妙なブレンドをかもしだしつつ
やっぱり愛だの恋だのに落ちてゆくのだろうか？？



うえむすめの高校のＰＴＡをやってたころ
高校のＯＢで奨励会の規定の壁を破り年齢制限を越えてプロになった人を知りました。
奨励会のシステムと言うのもちょこっとかじってその厳しさにびっくりしたものです。
その流れから
病に苦しみながら棋士として行きぬいた故村山聖９段の存在を知ったのですが
この漫画に出てくる太っちょお坊ちゃま棋士はどうも彼をモデルにしているらしい・・・。


それから
３姉妹の真ん中の中学生ひなたちゃんの幼馴染にして憧れの少年タカハシ君は
野球少年だったりする・・・。
零の言葉に刺激を受け、四国の強豪校にヤキウ留学する。


不定期連載のようで、４巻はまだでていないらしい・・。

先を早く読みたくなった。もちろん聖★おにいさんもだけど。



そしてもうひとつ


うえむすめの
数年前の服とか髪型や生活パターンが
なんとなく零にかぶるような気がした




この漫画の冒頭

香子が

ゼロだってヘンな名前
でもぴったりよねアナタに
だってそうでしょ？
「家も無い」
「家族も無い」
「学校にも行って無い」
「友達も居無い」
ほらアナタの居場所なんてこの世の何処にも無いじゃない

となじる夢のシーンがあるのですが・・


うえちゃんはもしかして
そう言う気持ちになっていたのかも


零のような生き方に共感を覚えていたのか

あるいは
・・・・・・・


そして私にこの漫画を見せたのは


何かのサインでは無いのかと

深読みしてしまったおりがみであったのであった。