花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

ユーモア分かってよ

2013-08-16 | 日記
7月20日
期末考査も終わり、夏休み直前の5限目、1年生の授業。教室は蒸し暑く、生徒は「暑いよ~」と言う元気さえなく、みんな石のように黙りこくっている。授業はリズムに乗らず、私の声だけが虚しい。
「お~い。元気出せよ。『沈黙は金』ではないぞ!」と言ってから、閃いた。
「今、沈黙は『キン』て言ったけど、もしかして沈黙は『カネ』と言うほうが正しいのかな?どっちかな。さくらさんはどう思う?」と聞くと、
「分かりません」とさくら。
「分からない、なんて言わないで、どちらかに決めてよ。では、春香さん」
「わたしは、どっちでもいいです」と白けて言う春香。
「どっちでもいいことだけど、一応あなたの考えを言ってよ。春香はキンがいいのカネがいいの?」
「先生、英語に関係ないんだから、どっちでもよいことなら、聞かないで、ちゃんと授業してください!」と春香。
 ムカッとしたが、じっと抑えて、「これは英語の諺にあるんだから、頭の体操だと思ってさ、ちょっと考えてくれよ」なんて言い訳までして・・・。
 すると、萌花(ほのか)が大きな声で、「あたしは、絶対におカネの方がいいですう」と言ったので、みんな:笑。・・・私:ほっ。
 ここで、電子辞書を見ていた洋平が、「先生、分かりました。辞書にありました。『沈黙はキン、雄弁は銀』です」
 これで、ようやく一件落着となりました。


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