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気ままに生活してるシニアの残日録

御徒町の「ぽん多本家」で昼食

2024年03月10日 | グルメ

御徒町の「ぽん多本家」で昼食を食べた。かなり久しぶりであるが行きたくなった。最近、テレビにも出ていたし、池波正太郎氏のご愛顧だった店というのもある。ここは明治38年創業の老舗で、とんかつで有名だが洋食屋である。だからエビフライやカキフライ、タンシチュー、ポークソテーなどがある。

12時45分ころだったか、到着して、普通の店とはかなり異なった入口の厚い木のドアを押して中に入ると1人客は基本的に1階のカウンター席に案内される。入口は入ってすぐ目の前がカウンター席だ。先客が1名。空いている席に腰かけると店員がお茶とおしぼりをもってきてくれる。食べるものは決めていたので、カツレツ(とんかつ)にご飯と赤だしのみそ汁、お新香をつけて注文。カウンター席の向こうには調理場がありテレビでよく見かけるご主人が料理しているところが見える。

料理ができるのを待っていると次々と客が入ってくる。一人の人もいれば二人の人もいる。この店はこの付近のとんかつやに比べると値段は高い方だけど、有名になりすぎたせいか客足が絶えない、日経平均が最高値を更新した実感がないとの報道もよく聞くが、ここには実感できている人たちが来ているのだろう。

株価は経済の体温計である、メディアはすぐに株高の恩恵を実感できないと言う人を探してきて批判的なコメントを報じるが如何なものか。下がったときは大変なことになると大騒ぎし、上がったとき反対のリアクションをしないのは首尾一貫しないご都合主義だ。物事のマイナス面ばかり強調し、何があっても批判しないと気が済まない、半分くらい割り引いて聞いてちょうどいいだろう。

さて、料理が出てきた。ここのカツレツは脂身がほとんどないがロースだろう。右端に小さい丸いカツがあるが、これはジャガイモだった。カツレツは多分弱火で長い時間上げたものだろう、ころもの色が薄い、量は十分だ、食べてみると柔らかくておいしい、非常に上品な味だ。衣はチクチクするくらい硬いとんかつもあるが、ここのは柔らかい。キャベツのきざみ方も上品だ。みそ汁やお新香もおいしい。一気に食べてしまった。おいしかった。

ちなみに帰宅後ネットでこの店のホームページを調べたら「確かな目利きで最良の肉質のロースを選び、熟練の技で掃除を行い、その芯の赤身部分のみを使用。自家製ラードで低温から10分以上の時間をかけてじっくりと揚げる」となっていた。

店の中は落ち着いた上品な雰囲気であり、高級感もある。店で働いている人たちの客あしらいも良い。今日の支払いは4,400円くらいだった、ちょっと高いが、内容的に値段相当の価値があるものと感じた。

ごちそうさまでした。また来ます。