goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆっくり行きましょう

引越し先は
https://ameblo.jp/4lastsongs/
「定年後にやっていること」です

歌劇「運命の力」をテレビ鑑賞

2025年05月08日 | オペラ・バレエ

テレビで放送されていたオペラを録画して観劇した、今回はミラノ・スカラ座の昨年12月の公演

演 目:歌劇「運命の力」(プレミエ)
作 曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
演 出:レオ・ムスカート

初演は1862年、サンクトペテルブルク、ロシア帝室歌劇場(後のマリインスキー劇場)、改訂版は1869年、ミラノ、スカラ座

出 演:
レオノーラ/アンナ・ネトレプコ
ドン・アルヴァーロ/ブライアン・ジェイド
ドン・カルロ/ルドヴィク・テジエ(Ludovic Tézier、1968、仏、バリトン)
メリトーネ(修道院僧)/マルコ・フィリッポ・ロマーノ(Marco Filippo Romano、バリトン、伊)
プレチオシッラ/ヴァリシーサ・ベルジャンスカヤ(1993、露、Vasilisa Berzhanskaya、メゾソプラノ)
修道院長/アレクサンドル・ヴィノグラードフ(露、バス)
カラトラーヴァ侯爵/ファブリツィオ・ベッジ

合 唱:ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
指 揮:リッカルド・シャイー(1953、伊)
収録:2024年12月7日 ミラノ・スカラ座(シーズン初日)

+++++

テレビの宣伝文句は「オペラの殿堂、ミラノ・スカラ座の2024/25シーズンの開幕公演の模様を国際共同制作で収録・放送したもの、演目はヴェルディ中期の傑作「運命の力」、美しい旋律で有名な序曲から始まり、過酷な運命に翻弄される主人公たちのドラマが名旋律と共に繰り広げられる、スカラ座の音楽監督 リッカルド・シャイーの指揮、レオ・ムスカートの演出のもと、アンナ・ネトレプコ、ルドヴィク・テジエほか超豪華キャストが勢ぞろいした、世界のオペラ・ファン注目の公演」

このオペラは、ヴェルディ後期の作品へとつながる重要なオペラ、その頃ヴェルディはしばらくオペラの作曲から遠ざかっていたが、『イル・トロヴァトーレ』の成功に沸いていたサンクトペテルブルクのロシア帝室歌劇場から依頼がきて作曲したのがこのオペラ

主役が全員死亡するというようなあまりに陰鬱な終わり方のため6年後にミラノで上演されるときに、ヴェルディ自らの手で改訂を施した、この日の演奏は改訂版

+++++

観劇した感想を述べよう

(指揮、管弦楽について)

  • スカラ座芸術監督のシャイーによる演奏は特に問題点はないと思った、ヴェルディらしい演奏を随所に聞かせてくれた、シャイーの姿が何回も映ったが、満足げな表情をしていたのが印象的だった

(演出について)

  • 奇をてらったところがないオーソドックスな演出だと思った、特に第3幕第3場はよかった

(歌手について)

  • 主役は何といってもネトレプコでしょう、もう「姉御」と呼ぶにふさわしい感じになったが、今回はかつらをかぶったりしてどうにかかわいらしい女になって持ち前の歌唱力を存分に発揮していたと思った
  • アルヴァーロ役のブライアン・ジェイドは初めて観た歌手だが、なかなかうまいと思った、声量、歌唱力もあると思った、このアルヴァーロ役は当初ヨナス・カウフマンとなっていたがキャンセルしたため代役で出演したもの、カウフマンンとネトレプコの黄金コンピを期待して高いチケット代を払った人たちはカウフマンを「許せん!」と思ったのではないか
  • このオペラで目を見張ったのは主人公のネトレプコとジェイドではなく、実は、脇役とでもいうべき歌手たちだった
  • まずはドン・カルロ役のルドヴィク・テジエだ、けっこう出番が多く、その存在感を存分に出していた、彼は2018年ザルツブルク音楽祭でのティーレマン指揮の「トスカ」でスカルピア役をやったあの彼だ、ドスの利いた声でアルヴァーロとのやり取りなど迫力が十分出ていた、昔はやせていてかっこよかったのかも知れないが、今は腹も出てきて悪役がぴったりとはまる歌手になってきたのではないか

  • 次に、ジプシー女プレチオシッラ役のヴァリシーサ・ベルジャンスカヤだ、彼女もこのオペラでは大活躍をする、特徴ある髪(かつら?)と目立つコスチュームで現れ、2幕1場で食堂にいる大勢のイタリア人にドイツとの戦争を勧め一攫千金を煽る、そして、カルロが学生と偽って兵営の中で身の上話をするが学生でないことを見破り、第3幕3場では野営地の休息日に兵士への手紙を持って現れ、歌を歌いながら「恋人が浮気をしていないかわかる」と言っては兵士に酒を勧めて騒ぐ、最後の「ラタプラン タタタン・・・」の歌も面白く、このシーンにぴったりとはまっていると思った、彼女の写真をウェブで見るとけっこう美人であり既にかなりの実績があるので今後もどんどん活躍するのではないか
  • さらに、修道僧メリトーネ役のマルコ・フィリッポ・ロマーノだ、彼も出番が多かった、ベルジャンスカヤが3幕3場で兵士に酒を勧めて歌を歌って大騒ぎしたところで出てきて、「キリスト教徒が休息日に酒を飲んで騒ぐとはなんたることだ」と兵たちを叱り、「すべてがめちゃめちゃだ」と言い、嘆きのアリアを歌う、そのちょっと小太りでおどけた感じが修道僧らしくもなく、愛嬌がある人物に見えるがはやりキリスト教徒の僧だということをキチンと示すところなどその演技と歌がうまいと思った
  • 修道院長のアレクサンドル・ヴィノグラードフもけっこう目立った、修道院長らしい雰囲気で低音のバスを聴かせてくれてよかった

良いオペラだった

+++++

あらすじ(参考)

【第1幕】

(セビリア・カラトラーヴァ伯爵の邸内)

時は18世紀中頃、セヴィリャのカラトラーヴァ侯爵の娘レオノーラはインカの血を引く恋人アルヴァーロと駆け落ちをしようとしたが父に見つかる、アルヴァーロは持っていたピストルを床に投げ出すと、その衝撃で弾が暴発して侯爵に当たって息絶えたため二人は動揺して逃走する

【第2幕】

(1場:オルナチウェロス村宿屋の食堂)

1年半後、アルヴァーロとはぐれたレオノーラは男装し彼のゆくえを追っている、彼女は偶然兄のドン・カルロと居合わせる、彼は学生を装い父の仇である自分とアルヴァーロを追っていた、食堂にいた多くのイタリア人の旅人にカルロは彼の身の上を話すが、プレチオシッラはイタリア人にドイツとの戦争による一攫千金を煽り、カルロが学生でないことを見破り「だまされない」と言う

(2場:オルナチウェロス村郊外、天使の聖母修道院)

アルヴァーロがアメリカに渡ったという兄の嘘を真に受けたレオノーラは、アルヴァーロが自分を捨てて逃げたと思い修道院に救いを求め、崖下の洞穴に入ることが許される

【第3幕】

(1場:ヴェッレトリ付近の野戦場)

イタリアのオーストリア継承戦争の戦場、アルヴァーロは偽名を使って士官となり武名を挙げている、カルロも偽名を使い士官となって戦場に到着した直後に襲われ、アルヴァーロに助けられ二人はお互い正体を知らずに友情を誓う

(2場:ヴェッレトリ付近の兵舎)

アルヴァーロは戦場で重傷を負い、カルロに「自分が死んだらこれを焼き捨ててほしい」と手紙を渡すが、カルロがその手紙と一緒にポケットにあった紙を開けるとレオノーラの肖像画、親友と思っていた彼が捜していた敵だった

(3場:ヴェッレトリ付近の野営地)

二人は対面し、カルロは決闘を申し入れるが、アルヴァーロは侯爵の命を奪ったのは運命であり、レオノーラを誘惑したのも運命なのだと言う、カルロは自分の血を裏切った妹を殺すといい決闘しそうになるが兵士たちに止められアルヴァーロは修道院に隠れる

【第4幕】

(1場:天使の聖母修道院)

5年後の修道院、施しが始まり人々が集まってくる、アルヴァーロは同じ修道院の洞穴にレオノーラがいるのを知らない、居場所を突き止めたカルロが修道院に現れ決闘に

(2場:天使の聖母修道院にあるレオノーラの洞穴)

勝利したのはアルヴァーロ、アルヴァーロは洞窟に入るとそこにいたのはレオノーラ、しかし、二人が再会を喜んだのも束の間、最後の力を振り絞ったカルロがレオノーラを剣で刺しレオノーラは神父に見守られながら静かに息を引き取る


カフェfrom afarでくつろぐ(2025年)

2025年05月07日 | カフェ・喫茶店

小石川植物園に行った後、疲れたので帰宅途中にある東向島にあるカフェfrom afarに寄ってみた、ゴールデン・ウィーク中なので混んでいるかなと心配したが、いつもよりは若干混んでいる程度で、すぐに入れた

+++++

入口近くのところでブレンド・コーヒーを注文して空いている座席に腰かける、この日はkindleを持ってきたので、読みかけの本をゆっくりと読む、この日は窓際の席が埋まっていたので店の中央にある大テーブルの一角に腰かけたが、読書には何にも問題ない

このカフェは雰囲気が最高でありコーヒーカップも良いものを使っている、この日に出てきたコーヒーはNARUMIの「ミラノ」コーヒーカップだった、けっこう高いでしょう、NARUMIの創業は1946年、当時極めて困難といわれた高級食器“ボーンチャイナ”の生産に挑戦し、日本で初めて量産化に成功したボーンチャイナのリーディングカンパニー

+++++

ゆっくり1時間くらいくつろいで店を出て東向島駅に向かおうとすると店の横にベーグル・ショップがあった、from afarと同系列の経営のようだ、中に入り美味しそうなベーグルを2つとスコーンをひとつ買ってみた、1,060円


(左がオニオンチーズ・ベーグル、右がハラベーニョベーグル)

+++++

そして、東向島駅に到着して何気なく付近の地図を見たら向島百花園がすぐ近くだとわかったので行ってみる気になった、これは別投稿で既に紹介した、東向島駅から百花園に行く途中、駅の高架下に東武博物館があるのに気付いた、知らなかった、この日は歩き疲れたので次回from afarに来る時に寄ってみようと思う

お疲れ様でした


「向島百花園」に行く

2025年05月07日 | お出かけ・国内旅行

ゴールデン・ウィークに「小石川植物園」に行き、その後、もう一か所行ってみたかった「向島百花園」に行ってみた、東向島駅から歩いてすぐ、入場料は60才以上70円、そんなに混んでいなかった

こちらは以前、テレビの「新美の巨人たち」という番組で取り上げされていたのを見て、一度行ってみようと思っていたところである

+++++

そのテレビ番組での説明や百花園のwebページの説明によればこの百花園の概要は以下の通り

江戸時代の文化・文政期(1804~1830年)に造られた庭園、造ったのはそれまで骨董商を営んでいた佐原鞠塢(きくう、1764~1831年)、茶道具の売買などで巨利を得たことで幕府から睨まれ、40代の若さで隠居せざるを得なくなった、そこで旗本の空き屋敷である向島の地を買い、交遊のあった文人墨客の酒井抱一、太田南畝(蜀山人)、川上布不白らの協力を得て寄付を募り、梅の木を集め開園した、寄付の返礼は文人たちの漢詩集「盛音集」だった、園はその後、交流のあった当時の一流文化人達の手で自分たちの趣味と好みに合うよう改造され、庶民的で、文人趣味豊かな庭として小石川後楽園や六義園などの大名庭園とは異なった「自由で野趣あふれる、唯一無二の園」となり広重の「東都三十六景、向島花屋敷七草」にも描かれた

「百花園」の名称は、一説で は、酒井抱一が「梅は百花に魁けて咲く」という意味でつけたもの言われている、ここは庭園を媒体とした文化サロンであった

民営としての百花園の歴史は昭和13年まで続き、同年10月に最後の所有者の小倉未亡人から東京市に寄付され、翌14年7月に東京市が有料で制限公開を開始した

+++++

入口で地図をもらい、庭門から中に入ると、あずまやのある広場があり、横には茶店もある

そこから「御成屋敷」の前を通り「桑の茶屋跡」に行く、そこから池の向こう側の小路をたどり、ところどころにある句碑などを見る、江戸時代にできた庭園からはスカイツリーも見えて新旧のコントラストが楽しめる

向こう岸にかけて小路を歩き花菖蒲が咲いているところを見る、「はぎのトンネル」を見て庭園の中央の「藤棚」のところに来るとまだ藤の花が咲いていた

それほど広くない庭園なのでゆっくり見て歩いても1時間もかからないだろう、この日は花がいっぱい咲いているかなと思ったが、そうでもなかった、日本庭園だから草花が中心であり、1年を通していろんな花が咲き、草木が茂るのでしょう、文人たちが造園しただけにそれぞれの四季の草花が奥ゆかしく、目立たずに咲いているように見えた、酒井抱一も草花図を書く時、美しい花は草の葉の陰で少し隠れるように描いたが、それは文人たちの「粋」というもの

楽しめました


水道橋「かつ𠮷」でとんかつ

2025年05月06日 | グルメ

小石川植物園を見終わった後、近くの水道橋に移動して、昼食をとった、事前に駅前のとんかつ屋「かつ𠮷」と決めていた

開店時間が11時であり、開店してすぐの時間に入店、ゴールデン・ウィークだったが混んではいなかったが、その後どんどんお客さんが入ってきた

+++++

中は木製のテーブルや仕切りの内装で落ち着いた雰囲気がある、一人客用の丸い特徴のあるテーブルに案内される、周囲の壁にはお茶碗だろうかいっぱい飾ってある独特の雰囲気

係の人が木製の大きなランチ・メニューが貼ってあるボードを持ってきてくれる、ランチ・メニューは1,000円台のお手頃メニューとなっているが、この日は通常メニューから「ロースかつ、150グラム」を選んだ、2,600円、特上ロースというのもあったが普通のランクにした、ご飯は白米と紫蘇を混ぜたものから選ぶが後者を所望

+++++

しばし待つと、最初に刻みキャベツとお新香を持ってきてくれ、お替り自由だと言われる、その後しばらくしてとんかつとみそ汁が到着した

食べてみると美味しい、肉が柔らかい、みそ汁は大きなお椀に入った赤だしで好きな味だ、刻みキャベツが別盛りなのが珍しい、とんかつソースが甘目と辛めの2種類あり、半分ずつ使ってみたが味の違いはあまり感じなかった

+++++

気になった点を述べると、

  • ロースの脂身が多すぎると感じた
  • ごはんの盛り付けが乱暴だった
  • 食べ終わり箸を置いたとたんに皿を下げに来た、すぐに出て行けと言わんばかりだ、行列ができているわけでもない

ただ、店員さんの言葉遣いなどは丁寧で好感が持てた、また、店内の座席は間隔に余裕があり、お客さんが多く入っても騒々しくないのはよかった

+++++

この店のすぐ近くには系列店の「菩提樹」という店があるが、扱っている内容はほとんど同じで、店の雰囲気もよく似ているので、混んでいるときはこちらを利用しても良いでしょう

ご馳走様でした


「小石川植物園」に行く

2025年05月06日 | お出かけ・国内旅行

ゴールデン・ウィークに入って前半は好天が続いているので、出かけしたくなり、久しぶりに小石川植物園に行ってみた、4月30日、入園料は500円、ここは以前、一度来たことがあるが、はっきり覚えていない、受付で地図をもらい端から順番に見て歩いた

+++++

ここ「小石川植物園」の正式名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」、植物学の研究・教育を目的とする東京大学の附属施設である、2023年の朝ドラの「らんまん」は日本の植物学の礎を築いた牧野富太郎をモデルとし、ここ小石川植物園も舞台にもなったドラマであり、「ああ、あそこか」と思われた方も多いでしょう

牧野富太郎と東大の関係は最後の方でうまくいかなくなり牧野が東大の対応に憤慨して大学を出ていく結果となったが、自分の研究成果は進んで大学に寄贈した

植物園のwebページによれば「約340年前の貞享元年(1684)に徳川幕府が設けた小石川御薬園がこの植物園の遠い前身で、明治10年、東京大学が設立された直後に附属植物園となり一般にも公開されてきました。 面積は161,588m²(48,880坪)で、台地、傾斜地、低地、泉水地などの地形を利用して様々な植物が配置されています。この植物園は日本の近代植物学発祥の地でもあり、現在も自然誌を中心とした植物学の研究・教育の場となっている」とある

この御薬園があったところにはその昔、診療所もあり、山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」の舞台になったところであり、黒沢明監督が映画化したことは以前のブログでも言及した、ただ、この診療所のことを植物園のwebページでは触れていないのは如何なものかと以前も述べた

こんなこともあって、もう一度ゆっくり見物しようと思っていたところである、入口から中に入っていくと研修室や事務室などがある本館ビルが見えてくる、そのあたりから園内の重要な見物ポイントが案内に書いてあるので順番に見て歩いた

+++++

入口が横長の長方形の右下の位置になっており、その長方形の横長の上半分が台地になっており、針葉樹、広葉樹などの雑木林、温室、冷温室、薬園保存園、分類標本園などがある

案内図の一番左奥まで行き、今度は下に降りるとそこは日本庭園になっていて池がある、一番左奥には旧東京医学校本館が見え、そこから折り返し、長方形の下半分を入口の方に向かって順次歩いていくと、ウメ林、マツ林、メタセコイヤ林などがある

植物園というから季節の花が咲き誇っているのかと思ったが、そうではなかった、つつじはけっこうあったが、チューリップなどの花がいっぱいあるというわけではなかった

それでも多くの木々が日に日に強くなっていく太陽の強烈な日差しを遮り、木漏れ日の中をゆっくりといろんな植物や木を見ながら散策するのは楽しかった

+++++

ゆっくり歩いて1時間くらいかかっただろうか、疲れた人は途中に休憩するところもあるので、半日くらいかけてゆっくりと楽しむこともできよう、この日はそんなに混んではいなかった

楽しめました


映画「ビーキーパー」を観る

2025年05月05日 | 映画

映画「ビーキーパー」を観た、2024年、105分、アメリカ・イギリス合作、原題:The Beekeeper、監督:デビッド・エアー

アメリカの片田舎で養蜂家(ビーキーパー)として隠遁生活を送る謎めいた男アダム・クレイ(ジェイソン・ステイサム)、ある日、孤立している彼に優しく接してくれていたある善良な老婦人がフィッシング詐欺に遭って全財産をだまし取られ、絶望のあまり自ら命を絶ってしまう、怒りに燃えるクレイは、社会の害悪を排除するべく立ちあがる、その老婦人の娘がFBIの捜査官ヴェローナ・パーカー(エミー・レイバー=ランプマン、1988、米)だった

米政府の秘密組織「ビーキーパー」に所属していた過去を持つ彼は、独自の情報網を駆使して詐欺グループのアジトを突き止め、単身乗り込んだ末にビルごと爆破、その後も怒涛の勢いで詐欺集団の黒幕に迫っていくが、その先に立ちはだかるのは絶対に誰も手が出せない最高権力の・・・

+++++

映画の感想

  • 主演のジェイソン・ステイサム(1967年、英)は、リュック・ベッソンの『トランスポーター』(2002年)で初めて観てそのアクション俳優ぶりに驚いた記憶があるが、それ以来、1、2度彼の出演した映画は観た、もう若くないがアクション映画が似合っている俳優だと思った
  • 物語りのとっかかりがひっそりと隠れて暮らし周囲から孤立していたアダムにやさしく接してくれた老婦人のフィッシング詐欺被害という最近日本で起こったオンライン株取引詐欺被害と同じような事件を題材にしていたので興味を持った、実際、老人がフィッシング詐欺で大金を失えばそのショックは大きいでしょう、日本ではまだオレオレ詐欺などで多額のお金をだましとられる不幸な事件が映画になっていないが誰か作ってくれないものだろうか
  • 映画の冒頭に老婦人が詐欺にあい、アダムがその犯人の会社を突き止め乗り込んでいき、オフィスに灯油を撒いて火をつけて復讐をする・・・これが冒頭の30分以内に起こり、「はて?」、犯人を探し出し、復讐を成し遂げるまでのドラマだろうと思っていたからこの先、どういう展開になるのだろうかと思ったが、そこは脚本家や監督の腕なのでしょう、どんどん意外な展開があり面白かった

  • 国家は蜂の群れに似ている、群れに何か問題が起こると群れは崩壊する、それを崩壊させないためのプログラムがビーキーパーだ、米政府の指揮系統には属さない体制外に位置し、体制を維持することが唯一のミッションである、あらゆる手段を有し自らの判断で行動し何十年も群れの安全を維持してきた極秘のプログラムということだが、何だか聞いたことがある話だ・・・そうだ、つい最近観たばかりのあの「VIVANT(別班)」だ、どこの国も同じようなものがある、同じような想像をする脚本家がいるということか、あるいはVIVANTをパクったのか?
  • 映画でのアクションは子供だましの有り得ないようなものだが、そこはチャンバラ映画やプロレスと同じで、許されるでしょう、ただ、最後の終わり方が何だか次回のシリーズにつなげるような形だったのか気になった

楽しめた


根津「美華(BIKA)」で中華ランチ

2025年05月04日 | グルメ

根津神社のつつじを観た日、昼時となったので食事をして帰ろうと思った、事前にどこに行こうか決めてあったのでその店に行ってみると開店の11時半ちょっと前だったが長い行列ができていた

一度行ったことがある店なので何も行列に並んでまで食べることもないと思い、早々とあきらめ、付近を歩いて「さあどうするかな」と思っていたら、中華の「美華(BIKA)」の看板が目に入ってきた

この店はテレビの植野食堂で植野氏が訪問した店、ちょっと前に見たばかりだったので気づいた、店の前には3人くらいが開店を待っていたので、これなら入れるだろうと思い、列に加わり、すぐに開店となった

入って奥の方に案内され、4人掛けテーブルが3つあるところの一つに案内された、中は落ち着いた雰囲気だった、入って右手にもテーブル席があるようだ

メニューを見て「さて、何を食べようか」と思案した、テレビで植野氏は特徴のある盛り付けのニラそばを食べていたが、私はそれには食指が動かず、五目そばと春巻き(2本)を選んだ、一緒に入った他のお客さんはテレビの影響だろうがニラそばを注文している人が多かった

しばし待ってまずは春巻きが出てきた、思っていたよりは小さい、食べてみると味はごく普通の味で、特にとんがった特徴はない、家で作ってもこのくらいの味は出せるかな、というものだったと言っては失礼か

次に五目そば、これも味はごく普通のラーメンで、あんかけで絡めた五目野菜が美味しい、麺が細麺であった、量はふつうでありちょうどよかった

美味しくいただきました、お代は2,600円だったが春巻き800円が高いなと感じた


「証券口座乗っ取り詐欺」の対応

2025年05月04日 | 投資

3月の下旬にこのニュースが出た後、自分のネット証券の口座についてどうすべきか検討し、オンライン売買できない従来型の口座に移管することにし、実行した

移管先の証券会社

  • ネット証券専業ではない大手証券会社

移管先証券会社で開設した口座

  • オンライン取引をしない口座、パスワードの登録もなく、ネットによる口座乗っ取りは起こりえない

口座移管した理由

  • オンライン口座のセキュリティー対策として推奨されている方法では口座乗っ取り詐欺を防止できないのではとの懸念がある
  • フィッシング詐欺にひっかからない自信がない
  • PCセキュリティーに関する知識が詐欺集団に対抗するだけのレベルにない
  • セキュリティー強化の対策をしても詐欺集団はさらに1歩先を行く方法を考えるもの
  • 自分のリスク許容度の上限まで投資済みであり、もう売買はほとんどないため

その他

  • ネット証券で運用していたのは長年働いて築いた財産であり、これを口座乗っ取り詐欺で失うと人生の全否定になる、この事件が起きた以上、シニアは多額な投資をオンライン口座でやるべきではないと思った、売買手数料がかかるが詐欺被害に比べれば大したことはない
  • セキュリティーに十分な知識のない私から見ても証券会社(ネット証券に限らず)のネットセキュリティー対応は甘いと思う、これだけの被害が既に出ているのだから原因究明されるまでネット売買を停止すべきでしょう、金融庁や東証もなぜそう指導しないのだろうか、このままではどんどん被害は拡大するでしょう
  • Windowsのセキュリティー設定はパソコンを買ったときに最強にはなっていない、自分で最強に設定変更が必要である
  • 最近も有名な個人投資家テスタ氏が被害にあったが情報漏洩経路は不明という、もう個人でできる防衛は口座ロックだけしかないが、これとていずれ突破される可能性もあるでしょう
  • 金融庁が発表した被害実績を見ると一人当たり平均被害額は65百万円だ、多額な口座保有者が狙われていると考えられる、日本でお金を持っているのはシニア層で、IT知識が乏しいのもシニア層だ
  • ネット証券には移管出しの依頼が殺到しているようで通常の処理期間を大幅に超過する期間が移管にかかった、私と同じ考えの人も多いのでしょう、従来型の証券会社でオンライン・トレードをやっている人がそれを止める例も出ているようだ
  • 口座乗っ取り詐欺の損失を証券各社が補償する方針が証券業協会から発表されたが、いろんな条件を満たしたうえでの部分補償でしかないでしょう
  • 金融庁は4月3日に「こまめに口座をチェックすること」などの留意事項を発表しているが、そんなことをしなければならないこと自体おかしいでしょう、安心して取引できる環境が整備されるまでオンライン売買は停止させ、原因究明と対策立案を指導すべきだ

事件について、株式投資で影響力が大きい有名なユーチューバーR氏は、「パニックになって拙速な対応をとるな、証券会社が対策を出しているのでそれをするしかない、対面の証券会社に変更するなど筋が良くない考えだ」と述べているが万人に当てはまるアドバイスではないでしょう、大切な老後資金を運用しているシニアがオンライン証券詐欺で多額の損害が出たら人生おしまいだろう


METライブ・ビューイング「フィデリオ」を観劇する

2025年05月03日 | オペラ・バレエ

MET/LVでベートーヴェン《フィデリオ》を観た、ムビチケカード3枚セット9,600円を使った、1回ごとに買うより合計で1,500円お得になる、4月29日のゴールデン・ウィーク中に観に行ったが30人くらいは観客が入っていた

指揮:スザンナ・マルッキ(1969年、ヘルシンキに生まれ)
演出:ユルゲン・フリム(1941年、独、2023年没)

出演:
レオノーレ(妻)/リーゼ・ダーヴィドセン(ノルウェイ、ソプラノ)
フロレスタン(夫)/デイヴィッド・バット・フィリップ(David Butt Philip、英、テノール)
ピツァロ(所長)/トマシュ・コニエチュニ(1972年、ポーランド、バスバリトン)
ロッコ(看守)/ルネ・パーペ(René Pape、1964年、独、バス)
マルツェリーネ(ロッコの娘)/イン・ファン(Ying Fang、中国、ソプラノ)
フェルナンド(司法大臣)/ スティーヴン・ミリング(Stephen Milling、1965、デンマーク、バス)
ジャキーノ(門番)/マグヌス・ディートリヒ

上映時間:2時間56分(休憩1回)
MET上演日:2025/3/15
言語:ドイツ語

+++++

フィデリオは、究極の夫婦愛を感動的な音楽で描いたベートーヴェン唯一のオペラ、8世紀末(本演出では20世紀半ば)、スペインのセヴィリャ近郊にある国事犯の監獄、牢番ロッコの娘マルツェリーネは、父の助手フィデリオに恋している、だがフィデリオの正体は、獄中にいる夫のフロレスタンを助け出すため男装している彼の妻レオノーレだった、フロレスタンは監獄の所長ドン・ピツァロの悪事を暴こうとして、逆に投獄されてしまったのだ、司法大臣ドン・フェルナンドの視察があると知ったピツァロは、フロレスタンを殺そうと監獄へ下りるがその前に立ち塞がったのはフィデリオことレオノーレだった

+++++

(作品について)

開演前にMET支配人ピーター・ゲルプ氏が、本作は共和制を支持していたベートーヴェンが自由と公正が暴虐な専制独裁者を駆逐するというメッセージを込めた作品であり今の時代にもつながるメッセージになるということを語っていた、3月15日の公演なので、多分にプーチンを意識しての発言と思うが自国のリーダーを揶揄していると取る向きもあるでしょう、トランプ就任100日になり新聞は批判記事ばかり書いて何の参考にもならないが、外交に関する限りこういうイエス・ノーがはっきりし、何を重視しているか明らかな人物はかえって扱いやすいのではないか

+++++

(演出について)

  • ユルゲン・フリムは、演劇的で洗練された舞台を得意とした演出界の大御所、ザルツブルク音楽祭芸術監督、ベルリン州立歌劇場総監督などを歴任、2000年にはバイロイト音楽祭で〈ニーベルングの指環〉4部作を演出するなどの実績がある人、LVのサイトでは作品に忠実な演出と解説されていたが、この作品の演出も良いと思った
  • 第1幕では監獄の牢屋が右側に見えて、左半分で看守などの出演者が歌と演技をするスペースがあるわかりやすい配置、第2幕では地下牢らしい高い壁とそこに降りていく長い階段、うまい設定だと思ったが、ちょっと壁が高すぎると感じた
  • 2幕目後半の司法大臣お出ましのクライマックスの場面では前回観たウィーン国立歌劇場の青空のすがすがしい景色と比べると曇りがちな天候で中途半端な感じがした、また、地下牢に2年も幽閉されていたフロレスタンの姿は雰囲気を十分出していると思った、ボロボロになった囚人服にひげ面はよかった
  • 最後に誰らかわからないが(たぶん所長)の銅像が倒され、そこに生きた所長が首つりになる演出はやりすぎだと思った
  • 全般的には先日観たウィーン国立歌劇場のオットー・シェンクの演出よりは良いと思った

+++++

(歌手について)

  • レオノーレ役のリーゼ・ダーヴィドセンは今季LVの《トスカ》でもタイトル・ロールを務めたが、今回もタイトル・ロールでありMETではかなり高評価のようだ、P・ゲルプの説明では彼女は妊娠中で、これが出産前の最後の出演だと言っていた、写真などで事前に観たときにずいぶん太ったなと思っていたので「そうだったのか」と納得した、その身重の妊婦が第2幕まで地下牢に行く高い階段を下りる場面があったが、危ないのではないかとハラハラした、歌唱力は良いものを持っていると思ったがどうもフィデリオ役は彼女のような優しそうな歌手は何となく適役ではないと感じる、ガランチャなどの自己主張の強い個性的な歌手が似合うと思う

  • マルツェリーネ役のイン・ファンは、2013年METデビュー、その後、22年、セイジ・オザワ松本フェスティバルの《フィガロの結婚》でスザンナ役、LV22-23の《ドン・ジョヴァンニ》ツェルリーナ役などを務めるなど、彼女も今やMETの常連メンバーになったのでしょう、歌もうまいし表情づくりもうまいのでこの手の脇役としてはなくてはならない歌手でしょう、カーテンコールでも彼女に対する拍手が一番多かったと感じた
  • フロレスタ役のンデイヴィッド・バット・フィリップは、23年、東京・春・音楽祭の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》でヴァルター役を歌ったそうだが、幕間のインタビューではフィデリオは出番が第2幕の50分なのでワーグナーやシュトラウスのオペラに比べれば楽だと言っていたが、その分、精いっぱい演技して歌っていたと思う
  • ロッコ役のルネ・パーペは魔笛のザラストロ役を得意とするバス、解説ではドイツの名手と紹介されている、演技や歌は良いと思ったが、ピツァロ(所長)役のトマシュ・コニエチュニと司法大臣役のスティーヴン・ミリングの3人がいずれも太めの大柄な体形で似通っていたし顔つきも何となく似ていたので、配役のバランスが悪いと思った
  • このオペラで所長が悪役でトマシュ・コニエチュニもよく演技していたが、こういう役はテジエ (Ludovic Tézier、仏、1968年)にやらせてみたいと思った

+++++

(指揮者、管弦楽について)

  • 指揮や音楽については特にこれと言って不満はなかった、アクセントのきちんとあるメリハリの効いた演奏だと思った、フィデリオは熱心に聴きこんでいるわけではないが、誰が指揮してもあまり変わらない演目ではないかと感じている、普段は宇野功芳先生の推薦版である「1978年、バースタイン指揮ウィーンフィル版」を聴いているが、「ここは絶対にこう演奏してもらいたい」と感じているところがないのだ

楽しめました


日本橋「金子半之助」でランチ

2025年05月02日 | グルメ

日本橋コレド室町2の地下にある「日本橋 稲庭うどんとめし 金子半之助 コレド室町店」に行ってみた、初訪問、天丼などの天ぷらを食べさせる金子半之助には何回か行ったことがあったが稲庭うどんのここには来たことがなかった

11時開店で、午後の予定が入っていたので開店直後の11時過ぎに到着したら、平日なのに行列ができていたので驚いた、しかし、見ていると店内には空席もあり、順次店内に案内されている途中のようなので並んでみた、前には7、8人並んでいた

並んでから5分も経たないうちに店内に案内された、二人掛けの座席、座ってメニューを見て「稲庭うどん(温)と金子半之助の天ばらめし」1,500円を注文、座席から周りを見ると女性客が圧倒的に多いのは意外だが、これは場所柄か?

+++++

金子半之助は天丼を食べさせる店と天ぷら定食を食べさせる店とがあり、いずれも何回か利用したことがあった、最近はいろんなところに支店やこの店のように新しいタイプの店を展開しており、オーナーはなかなか営業熱心な拡大主義のようだ

ただ、金子半之助は安い値段で天ぷら料理を食べさせるという意味で存在価値は十分あると思っているが、どうしてこんなに安くできるのかそれが心配だ、例えば某国産のコメや野菜を使っているとかだ

店のwebページには「創業にあたり、秘伝の丼たれに合う天丼のタネ(食材)は何なのか試行錯誤の末にたどり着いたのが、市場(現在は豊洲)で毎朝仕入れる新鮮な穴子、海老、烏賊、半熟玉子に野菜などを合わせた、見た目も豪快で粋な江戸前天丼です。この天丼を最後まで美味しく食べていただけるよう、使用する丼鉢は保温効果を持つ底に空洞を施した有田焼の特注品を使用しています。」とある、今後は牛丼店のように食材の原産地情報を開示しえ貰えたらより安心して食べられると思う

+++++

しばし待って注文した食事が運ばれてきた、テーブルの真ん中に大きな薬味の入った場所があり、ふたが閉まっているので、そこを開けて適当に何種類かの薬味をうどんに加える、二人掛けのテーブルだとこの薬味が入ったところの蓋が出っ張っていてテーブルを狭くしているのが難点だ

食事は稲庭うどんもバラ天丼もおいしかった、薬味の場所には温泉卵も入っており驚いた、金子半之助の天丼専門店はごま油を使用しており、かなりきついごま油のにおいが店内に充満しているため背広やコートにごま油のにおいが付着するくらいだが、ここの天丼はそのようなことがなかった

おいしく頂きました

+++++

さて、この日は夕食で先日買った御徒町の「昇龍」の冷凍ジャンボ餃子をまた私が焼いてみたが、今回もうまく焼けた

そして、これも先日訪問した石川酒造で買い求めた「純米冷醸 多満自慢」を飲んでみたが大変美味しかった