破竹の勢いでセクシータレントのトップに上り詰めた壇蜜(32)のギャラが高騰している。
以前は年収400万円といわれ、あれほどの人気者にもかかわらず、アパートで質素な生活を送っていることが話題になった。
事務所移籍を機にギャラが急激にアップし、一本あたりの単価は以前の3倍以上。
CMなどのギャラも含めれば、年収が1億円を超えると予測されている。
タレント価値が急上昇したことで、これまでセクシー路線一辺倒だった売り出し戦略も大きく方針転換されるという。
昨年ブレイクを果たした彼女は、バラエティーや深夜番組で引っ張りだこ状態に。
だが、人気者になってからもバラエティーの出演料は一本当たり10~15万円程度とリーズナブルで、どんな仕事でもスケジュールさえ空いていればオファーを受けてくれると評判だった。
ところが、4月に大手事務所「フィットワン」に移籍してから状況は一変した。
「出演料は50~60万円に跳ね上がり、仕事もなかなか受けてくれなくなりました。“イロモノ”的な扱いをする企画はほとんどNG。深夜番組でも、メインで出演しているもの以外は減らしていく方針だそうで、競馬や競輪などギャンブル関係のイベント仕事や実話誌系の雑誌連載も打ち切る考えのようです。グラビアでも、知的さや妖艶な雰囲気を押しだしたものが多くなり、大きく肌を露出するケースは少なくなりました」(芸能関係者)
仕事を選ぶようになったのが実のところのようだが、それも当然といえば当然。
最近だけでも、彼女は4月からスタートしたオアシズ・大久保佳代子と共演の『だんくぼ』(テレビ朝日)でキー局初の冠番組を獲得し、パーソナリティーを務めるラジオの冠番組『壇蜜の耳蜜』(文化放送)も7月からレギュラー化。
これまでと同じく、バラエティーのゲスト出演も途切れる気配が全くない。
ドラマでは、先月終了した武井咲主演した連ドラ『お天気お姉さん』(テレビ朝日系)に出演し、現在放送中の高視聴率ドラマ『半沢直樹』(TBS系)にもレギュラー出演している。
映画でも活躍中で、昨年公開された主演作『私の奴隷になりなさい』がヒットし、今年公開された『体脂肪計タニタの社員食堂』にも出演。
さらに、9月公開予定のSM映画『甘い鞭』でも主演を務めている。
まさに名実ともに売れっ子になり、単なるセクシータレントからランクアップしたといえるだろう。
だが、これにとどまらず事務所はさらに上を狙っているようだ。
発売中の『週刊新潮』(新潮社)などが伝えたところによると、事務所が狙っているのは「女性ファンの獲得」だという。
「いくら男性にウケても、いずれタレントの加齢と共に男性ファンは離れていく。三十路を過ぎた壇蜜の場合、かなり差し迫った問題になってきます。そのため、人気があるうちに女性ファンを開拓しておこうという判断のようですね。性に関する赤裸々な発言で女性から支持を得ている杉本彩のようなポジションを狙っているようです。壇蜜には下ネタをさりげなく話せるトーク術があり、もともと一定の女性ファンはいました。さらなる女性ファンの獲得というのも、それほど難しくないのかもしれない」(週刊誌記者)
女性層の支持も得ようという戦略は結構に思えるが、男性ファンにとって残念なこともあるようだ。
「女性層から支持されるためには、男性ファンが好むエロスとは違ったものを出していかなければならない。その一つとして、彼女は美容雑誌やカメラ専門誌でオシャレで上品なグラビアを披露しました。深夜番組でのイロモノ扱いやギャンブル系の仕事を敬遠するのも、女性層が嫌いそうな要素を打ち消すためです。今後は直球のエロスではなく、知性や品の良さを感じさせる露出が増えていくでしょう」(前同)
彼女の路線変更は、単に忙しいからという理由だけでなく女性ファンの開拓という目的に沿ったものだったようだ。
とはいえ、ある種の猥雑さが彼女の魅力だったのも紛れもない事実。
オシャレ路線に進んだことで自身の本来の魅力を見失うようなことにならなければいいが…。