美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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見えないものが見えるようになる

2017年01月15日 19時06分58秒 | 日記
①見えないものが見えるようになる。
若冲の「群鶏図」にみられるような驚異的な細密描写と、オディロン・ルドンの顕微鏡で覗き見るような絵の世界観には共通点がある。いずれも表面的な写実描写に留まらず
リアルな仮想世界にまで到達して描いている。

②絵を描くこともそうだが、続けているとそれまでとは違った物事が見えるようになってくる。最初は目の前にある問題だけしか見えなかったのが情報の領域が広がっていき、その物事に影響を及ぼしている周囲の状況が見えてきて、
本質を理解していく。

③画力とは決して「写実力・描写力」の範囲に止まるものではなく、むしろ「リサーチ力・構築力・伝達力」といえる。この能力は、デザイン・アート系の特殊な職業だけではなく、
日常生活や一般的なすべての仕事にも必要で大切なスキルといえる。

④対象を思い込みや観念的にとらえている人と
本質でとらえるために対象をよく観ようとしている人とは、描く線に違いがでる。優秀なクリエイターは、本質を観て判断し行動している。
作者の描く線一本で、対象のとらえ方、その姿勢が分かる。

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