美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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実社会に通用する実践的な美術教育プログラム

2021年03月07日 10時39分51秒 | 日記
『社会で求められる成長教育』

【社会で重視される要素:コミュニケーション力・主体性・チャレンジ精神・協調性】
・相手の視点で発想し工夫できる
・社会情勢や環境変化に対応できる
・様々な環境から物事を捉えられる
・積極性がある
・正解のない中で、主体的に取り組みチャレンジできる力
・価値の転換ができる発想力
・創造性がある
まずは、東西の歴史を”視点の歴史”として捉え、一人のクリエイターの才能で世界が動いてきたのではなく、社会と個人、また人同士の関わり(コミュニケーション)により、変貌する社会環境へ順応したことでイノベーションが起こってきた“アートヒストリー“として見直していきます。この研究は実社会で機能していくための要素を読み解いていくことになります。能動的な人材を育てることが求められている今、美術教育においても「教え育てる:教育」という姿勢ではなく「共に学び育つ:共育」を意識した指導法が大切だと考えています。また、
【次世代(大人も含め)がゲームやユーチューバ―にハマってしまう理由】
・創造性がある
・自分の行動に対する評価や報酬が明確
・評価があがれば出来ることが増える
・出来ることが増えるともっと評価される
・出来ないことは道具や仲間の力を借りることができる
・失敗してもやり直せる
これら”共感“される評価・考え方は、次世代の子育てや教育にも必要です。


『美術教育の社会的効用(観察・思考・伝達)と可能性』

「デザインとは単にどのように見えるか、どのように感じるかということではない。どう機能するかだ。」 スティーブ・ジョブズ
【社会で機能する美術教育(創造性を磨く)ルーティーン】
・問題を的確に発見する情報収集 (見つける力 = リサーチ力)
・問題を解決する情報整理 (考える力 = 視点、考え方の発見・発想)
・情報のビジュアル(具現)化 (伝える力 = 伝達力・表現力)

医者が、患者に問診し専門知識と医療スキルを駆使して治療をするように
クリエイターが、問題点を正確にリサーチし専門知識と技術を駆使した
的確な判断によって“答えのない問題“を解決していく力が創造力
創造力を磨いていくために美術教育の基本であるデッサン指導を見直していきます。
絵の上手い下手の違いではなく、重要な情報を的確にとらえる力、ものごとの構造を見極められること、頭の中のイメージ(ビジョン)を絵に描き伝えて他者と共有していける能力、構想している計画や企画を具体的に展開していく能力(プランニング)といった創造性が身につけていける美術プログラムの開発と共に新しい指導ができる教育者の人材育成も並行して計画し実施していく必要があります。


『人と社会を育てる美術教育』

■社会に機能する授業フロー(ベース)
リサーチ ワーク⇒アート&デザイン ワーク(個人orグループ)⇒
プレゼン ワーク(⇒リサーチ ワーク:フィードバック⇒)
このフローを根幹として、スパイラルのように繰り返し展開していくことで創造性の精度を高めていきます。
クリエイターが続けてきたフローをファンダメンタル化して具体化し開発したコンテンツを目的に合わせてカスタムしていけば、すべての仕事に導入できるプログラムとなります。
社会で機能する美術教育プログラムとその指導者がすべての分野から求められ、必要とされている今日、このフローの工程の意味、重要性を理解できれば、どの分野、どんな課題でも実社会に通用する実践的な美術教育プログラムとして開発していくことができます。


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