美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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すべての分野でアートが求められています。

2021年03月07日 10時25分36秒 | 日記
『実社会で機能する美術教育』

SDGsを目指し始めた世界で、欧米ではデザイン思考やアート思考による美術教育の社会的役割が重要視されている昨今、日本でも文化庁や文部科学省の教育改革だけではなく、企業や行政も働き方改革、社会人の学び直し、社員教育、職員研修も“新しい教育”といった「正解のない問題」に取り組んでいます。日本の文化が国内外で見直されている中で、その特有の視点を活かした美術教育が世界から求められていると実感しています。
「正解のない問題」への対策で迷走している学校教育の現場や行政、企業での社会活動を通じて、日本の持続的な経済成長社会であるSociety5.0の実現へ強い意志を持ちながらもアナログへの回帰、伝統文化の伝承の重要性が高まってきていることも肌で感じています。STEAM教育、学校教育の現場、伝統文化の工房、企業、行政の職員研修など実社会の様々な分野の方たちと協働しながら、私自身も試行錯誤を続け教育プログラムの研究・開発と実証を繰り返してきた成果として“実社会で機能する美術教育”が整理されてきています。
美術教育によって磨かれる“感覚や創造性”は、子供から大人まで想定外な環境に順応して生き抜いていく力を身につけていくために生涯、継続して必要なものなのです。そんな現代に合致した美術教育を開拓するためには、実社会を直視して今の問題を的確にとらえ、多様性のある美術プログラムを開発し、多角的な視点で実証してきた美術教育の研究者とそのプログラムを実践できる指導者が必要だと実感しています。
web・SNSは教育現場にも深く関わり、日頃の研究の成果・効用を検証し捉えダイレクトに反響を得られる効果的なメディアとなっています。私自身SNSを”共感”のバロメーターとして利用しています。美術教育の研究も含めて”つぶやき“を8年間、続けてきた【Twitter(文田聖二)  (5) 文田聖二さん (@fumitaseiji) / Twitter 】は現在、フォロワー4.8万人です。


『学びの姿勢を見直す』

より良い社会・文化を次世代に継承し、成長が持続する未来を創造する力を育てるために美術教育を追求し続けることが社会貢献であると考えています。
アインシュタインが「直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。私たちは従者を敬う社会をつくり、授かりものを忘れてしまった。」と嘆いていました。日本においても人の脳に備わる最も大切な能力(知覚・直感・想像力・創造力)を近代の社会や教育で、ないがしろにしてきたことが現代に影響しています。また、「やっかいなのは、何も知らないということではない。実際は知らないのに知っていると思い込んでいることだ。」とマーク・トウェインが提唱しています。
すべての教育において創造性が大切だということです。自分でみつけること、理解できることへの喜び、創造することの楽しさに気づいて成長できることこそが“学び”なのです。すでに民間の教育機関が実社会に合致した研究を進めていますが営利目的に変わりがないので、研究機関である大学が高い志と社会性をもった美術教育を先導していける研究を実現できると信じています。


『美術教育が、人や社会を育てる』

「よく観ること。しっかりと感じとること。多角的な視点をもつこと。伝え方を工夫すること。本質を探ること。違和感を見つけ解消していくこと。知らないことに気づいていくこと。創造すること。」
これら生きるために大切な感覚機能と創造性を美術教育で磨けるのです。このような感覚を磨くことが日常生活や一般的な仕事で見直されてきています。芸術的な素養としての美意識を磨いている人は、サイエンスの領域でも高い知的パフォーマンスを上げています。これらを理解して教育できる“美術指導”が必要とされ、すべての分野でアートが求められています。

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