美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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日常にアートを活かす『アイデア・発想:スピードスケッチ講義』

2020年03月26日 23時44分15秒 | 日記
日常にアートを活かす『アイデア・発想:スピードスケッチ講義』

皆さんは、頭に浮かんだアイデアやイメージを絵に描く。
さらには他者に理解してもらうために
絵を短時間でサラサラ描けるようになれたらな~っと考えたことはありませんか。

絵に描くと実現に近づくので、心が折れにくくなります。
サムネイルやアイデアスケッチは漠然とした「夢」を具現化するというより、
内なる欲求を吐き出す作業といえます。
目的やアイデアが視覚化されると具体的な行動に移せます。

絵を描くことは、脳を活性化させるための手先の運動と考えた方がいい。体を動かした方が喋りやすかったり、考えがまとまったりします。
絵を描くことで手先と脳とが連動して活発に機能していき、 新鮮な発想が浮かぶ脳のストレッチになります。







僕は「スピードスケッチ」とも呼びますが、皆さんは何のためにどんなときに必要でしょうか?
スピードスケッチとは短時間に端的な線でイメージを伝える作業です。



テーマは”伝わる絵“です。
皆さんはサラサラと描きたいと思いますが、訓練が必要となるスケッチと“観方”を理解することで比較的短時間で描ける方法があります。
最初に基本的な観方を伝えていきたいと思います。いわゆる描くコツというやつです。
うまくなるには訓練が必要ですが、まずは“伝わる絵”を描くことを意識してください。

魚屋さんは、魚の特徴を知っているので正確に描けます。







絵はイメージできれば誰でも描くことができるのです。逆に頭の中で具体的にビジュアルが思い浮かべられないと描けません。
苦手と思い込み描けないのは、絵が下手なわけではなく、的確な情報を捉えていないだけ、自分が好きで思い浮かべられるものから描いてみるといいでしょう。
では早速、1分間ほどで「目」を描いてみましょう。
“伝える絵”を描くコツは、まず対象物の構造を観ることです。
[目]でしたら、人のまぶたは上についています。
下についたら地をはっている爬虫類の目になります。
目じりは鼻に引っ張られるようなかたちになり、まつげの方向も眼球の形に沿っている。とか
よく見直してみましょう。
では、もう一度「目」をサラサラと描いてみましょう。
次に1分間ほどで「木」を描いてみましょう。
思いえがいている木は様々だと思いますが、
みているようでみていないのが“構造”です。
“このー木なんの木、気になるになる木””ハイジのもみの木“など木の構造を描いてみる。
では、好きなかたちの木を一度描いてみましょう。
皆さんは描くときにどのようなことを考えますか?
絵を描く“コツ”とは、日常生活で皆さんが工夫をしていることと同様なことです。
例えば、片付けや皿洗いを自己流で工夫してみることと同じ感覚で、絵を描いてみてください。
繰り返し何度もやっていることでも見直せば、何かに気づきがあります。
それが、それぞれ皆さんにしっくりとくる”コツ”といえます。
「観方」を意識されてことはありますか?
対象物は「見る」のではなく「観る」ことが重要で、書物(文章)を「見る」のでは意味がなく「読む」「理解」する感覚と似ています。
「理解」する「観方」と「テーマ」に沿った「観方」があります。
モチーフを「写す」といった「見方」ではなく、
「理解」する「テーマ」のある「観方」
を意識してみましょう。
また、「観方」でも”構造”を捉えることと”特徴“を捉えるといったことがあげられます。
まずは、”構造“を理解する大切さを体験していきましょう。
近代の作家が[世の中の物は、単純な幾何形体(球、円柱、円すい、直方体)で全てあらわすことができる。]と実証してきたようにどんなに複雑な形態も単純形態に置き換えることができます。
では、ボーリングのピンみたいなかたちはどうのように描いたらよいでしょうか?
1分ほどで描いてみて下さい。
今、体験したように円柱や直方体などを描くことができればぐっと絵は伝わりやすくなりますし、パースペクティブ(遠近法)を理解すれば飛躍的に絵が変わってきます。
こういったパースペクティブは風景だけではなく、人や植物など全ての野々の捉え方に当てはまります。
「洋ナシ体系になった旦那は“ヨウナシ“だ」なんて言いながら、
洋ナシを描くことも洋ナシ体系の人物を描くことも同じだということを実感できると
目からウロコの絵を描くレッスンになるのです。

伝えたいこと(テーマ)によって表現が変わります。
働きものの温かい手、たくましい手、優しく抱きかかえる手、祈りの手。
上手くみせるのではなく、何を伝えるかが問題なのです。









デッサン力があるということは絵の上手い下手の違いではなく
情報を収集する力や伝達する能力、ものごとの構造を見極められることや構想している計画や企画を具体的に展開していく能力(プランニング)。
頭の中のイメージを絵に描き出す感覚を磨くことが日常生活や一般的な仕事で見直されてきています。


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