美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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クリエイター画像 【第一章:アートの「原因と結果」】

2019年11月26日 21時41分54秒 | 日記
アートの「原因と結果」

 19世紀フランス パリでは、若き芸術家たちがモンマルトルの丘のバトー・ラヴォワール(洗濯船)を憧れ愛し、引き寄せられるように集まり、お互いをリスペクトし切磋琢磨していました。
 そんな街の小さな一角から世界を大きく変える芸術作品(新しい価値観)が次々と生み出されていきました。



 産業革命が起こったイギリスでもそれまでの芸術を引き継ぐ保守的な新古典主義とその頃、時代を台頭した革新的なロマン主義の芸術家たちが、それぞれの信じる表現を主張し対立しながらも創造性を高めていき、サイエンス、アート、思想、世界の経済までも大きく揺るがす爆発的なパワーを発信していたのです。



 14世紀のイタリアのルネサンス期では学術的な縛りがなく、お互いの考え方や気づきと技術をぶつけ合いながら研究を繰り返し、数千年前の古代ギリシャ人は自由を愛し身体と精神を調和させ、古代エジプト人は、誰も観たことのない死の世界を書に綴り想像力を覚醒させていきました。



 数万年前、最初の芸術家(石器人) が、天敵であるライオンの頭をもつ人型の彫像を象牙から造り、日常の記録、思考、伝達手段として洞窟に絵を描き、アートで飛躍的な進化をしたのです。
 このような時代背景からアートの成り立ちや発展の「原因と結果」が読み取れるのです。


クリエイター図鑑 【第一章:ちょっとだけアートのはじまりの話】

2019年11月25日 11時56分19秒 | 日記
ちょっとだけアートのはじまりの話

 昨今、アートが教養や教育だけではなく、創造性や美意識、アート思考などこれまでとは違った視点でビジネスマンにも注目され見直されていますが、そもそもアートって何?でしょう。アートは、美術館や美術の教科書に載っていた画家や彫刻家がつくった芸術作品?でしょうか??アートには、「影響」「技」「術」「創造」…さまざまな意味があり、国や時代の違いによってもその意味は変わってくるし、ちゃんと定義づけされていません。



 学校教育や社会人講座など、さまざまな世代に向けたアート指導の現場で
「どんなアートをしたいですか?」という問いに対して「写真、絵画、映画、彫刻…がしたい。」といったモチベーションではなく限定された制作手段を答えてしまう人がほとんどです。「どんなことがしたいですか?」と質問をかえると
「旅、開発、物語つくり、ゲーム、冒険、新発見、人助け、研究、語り部、教育…」と答えます。そんな時代を象徴する人々のさまざまな欲求・願望、ワクワクさせてくれるモノゴトこそ、その時代のアートといえるのです。



アートのとらえ方によって”芸術のはじまり“を古代エジプトのピラミッドにファラオと一緒に埋葬された副葬品と考える人もいますし、美を定義づけた古代ギリシャ彫刻、あるいは4万年前の石器時代に描かれた最古の壁画だと考える人もいるのです。そうなると人類初の芸術家は石器人に生まれたとも考えられるのです。





クリエイター図鑑 【第一章:それぞれの答えをもつ芸術家】

2019年11月24日 17時52分38秒 | 日記
それぞれの答えをもつ芸術家

何か才能や技術がないと創作、表現をすることが出来ないと勘違いをしている方がたくさんいます。
絵にしても小説にしても勉強、仕事や遊びにしても大切なのは突き動かす衝動であり、その衝動を誰かに伝えたいという欲求があるということです。だから芸術の本当の魅力は、才能ではなく”強い想い”から浮き彫りになっていく作者自身の生きざまとそこから生まれた独特な表現なのです。
芸術家は十人十色で、それぞれが違った生き方をしています。
それだけ生き方にはたくさんの選択肢があるということです。
芸術家自身と創造したアート作品は「気質、習慣、思いの強さ、誰かの支え、出会い、環境、…」とさまざまな境遇(組み合わされた条件)の違いによって異なる魅力や特徴、それぞれが唯一無二のものとして構築されたといえます。



幕末志士の坂本龍馬が
『人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。』
と語っていたように読者の皆さんも十人十色の自分らしさを見つけて表現すれば芸術家といえるのです。





クリエイター図鑑 【第一章:「アートは自分と無関係」ですか?】

2019年11月24日 11時15分41秒 | 日記
「アートは自分と無関係」ですか?

美術館や画集で世界的な名画を鑑賞してもよく分からないのは、絵心や感性、才能の有無の問題ではありません。
言葉や文化が違う異国の書籍や映画を翻訳や字幕なしに眺めているようなものなのです。

絵には、制作された成り立ちや題材の意図、技法の発展、画材の発明、画家の師弟やライバル、パトロンなど影響を与えた人々との関係や社会背景があります。その時代のサイエンスとも共鳴し合ってきたアートはすべての人に関係し、芸術家のエピソードは異なる文化圏の人々の心にも響くはずです。

古代人が絵を描きはじめてから現代まで4万年ほどのアート ヒストリーがあります。そんなアートの歴史はヒトの進化の歴史ともいえます。
古代では木の実などの樹液や土、血液などを混ぜて作った絵具と木の枝や動物の毛を画材として使い、中世ではモザイク画やフレスコ画などの技法が開発され、ルネサンス期以降、絵画技法の発展や油絵が発明されてから現代までの数百年に社会の変化に伴って絵画様式もその役割も変わっていきました。
アートとサイエンスの発展によって、ヒトや社会の成長が促進されたともいえるのです。

クリエイター図鑑 【第一章:アート人間】

2019年11月23日 21時57分03秒 | 日記
【第一章:アート人間】


芸術家の習性

芸術家は好奇心が強く、疑い深く、しつこく、なかなか諦めません。基本的にジコチュウで、結果的に名作を残してたくさんの人々に作品が愛されたとしても本人が納得しなければ嬉しくないのです。自分が新しい価値観を見つけて満足しなければ意味がないのです。自分という人間は自分しかいないことを意識している人が芸術家なのです。比較されることも誰かと一緒にされることも嫌がる面倒くさい人間です。

だけど失敗も成功も他人の所為にしません。自分の軸をもっているから自分にしかできない芸術を見つけられるのです。
だから自分に正直に生きた芸術家の素顔は面白くて魅力的なのです。



ふらふら寄り道をする。

好奇心が強い。

知らないことに関心をもつ。

常にきょろきょろして、じっとしていない。

答えは自分で探す。

何ごとにも疑問を持つ。
       
自己発電型エモーショナル人間。

いる時はウザいが、いないと寂しい。
  
掴みどころがない。

夢への展開が止まらない。

複雑な性格。
             
みんなと同じことを嫌がる。

新鮮さを求める。
          
バカなようで賢く、面倒くさい。

鋭いけど寛容、繊細だけど大胆な行動もする。

年齢に関わらず人に影響を与えるオーラがある。

色んな側面があるギャップ人間。



一生現役。