美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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あたり前のこと

2018年08月19日 09時55分50秒 | 日記

あたり前のこと。

1.人の話をちゃんと聞く。

2.ちゃんと話を聞き取り、誤解をしない。

3.頭の中でよく咀嚼して、ちゃんと整理する。

4.相手には分かりやすく誤解のないように話す。

あたり前のことができないと孤立する。

誰でも誰かの力になれる。
心を強くしてくれる存在が、一番必要だと思う。
だから誰かの心の力になることが、恩返し。
誰かを想う気持ちが、世の中を動かす。

自分の思いだけを押し付けるのではなく、
相手の思い描く物語を引き出そう、出しやすくしてあげる姿勢に信頼感を感じる。
仕事も教育も、意思疎通(相手の思いを理解できる能力)が必要。
アクティブラーニングで重要なことは
すり込むのではなく、引き出す。
要求するのではなく、提供していく。
自分の思いだけを押し付けるのではなく
相手の思いを受け取る姿勢に信頼感が生まれる。
信頼関係が生まれると能動的な行動が生まれる。

人を想うことから始めるといい。
争い事は双方に正義があるので、善悪で判断している限りなくならない。
ルールも協定している関係でしか成立しない。
要は、協働か闘争かの選択になる。
協働していくためには相手を理解し双方の意見から最善策を導き出せる
創造性が必要となる。
創造は、想い。

日本人を見直す言葉。
坂東玉三郎氏の芸の目的は「お客様に生きていてよかったとおもっていただくこと」

「生存闘争」よりも「共同作業による相互作用」の方が
進化を促進する。
闘争・競争の中で周りを押しのけ、踏み台にしてきた人たちは競争社会が都合がいい。
そんな人たちの考えに運命を託すのではなく
生きるために協働している人たちが、助け合いながら試行錯誤した考えの方が
賢い選択を生む。

これまで
今いるA地点からB地点をめざし、「効率」を第一に考えて、
B地点という正解に速くたどり着くことが求められてきた。
これからは
今いるA地点から、先に見えているB地点をめざすのではなく、
まだ存在しないB地点を創造するための思考力が求められていく。「効率」よりも「想い」

芸術を愛するフランス人の働くこと、トラバーユ【travail:仏】は
痛み、労苦、苦悩を意味する。
フランス人の社会人類学者クロード・レヴィ=ストロースは日本人の仕事に対する考え方、特に地方の民芸、職人の創造性のある仕事に興味を持ち
日本の仕事をtravailと訳せないと言った。

人の行動は「成長・増殖」と「防衛」の二つに分けられる。
心の反応で身体エネルギーがどちらかに偏ってしまう。
いつも恐怖や不安を感じているとストレスホルモンが慢性的に分泌されてしまい成長を制御してしまう。
だから前向きに明るい未来を思い考える行動が
新しい細胞を増殖し生き生きする。

学校での評価も成績も低かったニュートンが、その後の世界に大きく影響する発見を立て続けにしていったのは、誰かが出した答えを追いかける人たちを評価する世界の中で、自分の疑問に対して、実際に目で確かめたことしか納得しワクワクできなかったから。
自分の直観を信じて素直に実証をしていった。

楽しむことは、本質にたどり着く。
本質を意識したり、気づいたりするだけで、脳が喜び生き返る。
誰かに言われたからやれるものでもなく、
望まれたからできるものでもない。
心が動かないと体が反応しない。
想いが行動を生む。
一歩を踏み出せれば、
あとは自分らしく、続けるだけでいい。

大丈夫、皆ふわふわ漂っている。
地にしっかりと立ち、落ち着くタイミングと場所は
何度だってやり直していい。
自分で決めていい。

先のことは誰もわからない。
明るい未来を想うのか、将来にいつも不安を感じて過ごすのかで
今に随分と違いがでる。
疲れたらしっかり休んで、やるなら笑ってやったほうがいいに決まっている。
未来のことを知っている人はいない。
だから
先のことは自分で決めればいい。

「主人公」とは
「本当の自分=主人公」といった意味をもつ禅語。
中国の唐時代、瑞巌(ずいがん)禅師は
毎日座禅をする時に
いつも独り言で「主人公よ!」と自分に呼びかけては
「目を覚ましているか?」「だまされるな」などと問い
「はい」と自ら返事をしていた。
いつも主人公でいること。

癖にはエネルギーがある。癖はその人を象徴するシンボルとなる。癖がある人ほどいなくなると寂しくなる。

長所と短所
どちらもその人の個性だし、自分で短所だと思い込んでいることが
他人からは魅力的に思われていることもある。
長所短所と思い込んでいたことが、環境の変化や年齢と共に逆転することもある。そもそも長所短所なんて決めつけられない。
自分を丸ごと受け入れてあげる。
自分を大切に。

『嫌いなことから人は学ぶ』
「嫌い」なことや「わからないこと」でストレスが溜まるのではなく
突き詰めると本当に知りたいことにたどり着く。
「好き」なことを好きであり続けるために
「嫌い」を知る。

皆が同じことをできなくてもいい。
劣等感を感じると空しくて悔しくて、辛いものですが、 そんな対象が具体的に存在しているほど 競って無理して乗り越える必要はなく、 自分にできることをよく見直してみる機会にすればいい。

「あれもできないし、これもできない」と勝手に思い込む。
実は「これもできるし、あれもできるようになっている」と見直して
今の自分も相手も褒めてあげた方が、上を向いて前進できる。

「子どもたちが一番敏感なのは本当のユーモアなのです。なぜなら”ユーモアは子どもたちに、人は失敗するし失敗してもいいのだと語ってくれるからです。”いやそればかりか、わたしたちには足りないところがあるから、だからこそ愛されるのだと教えてくれます。」
【エンデのメモ箱】より

それまで出来なかったことが自分の伸びしろ。
出来ていないことの見直しが成長につながる。
悩むのではなく、視点を変えて新しい情報を受け入れて考えればいい。

ただ、だれにも描ける円を描いただけで、自分の心をみることができる。
何度も円を描いて
可視化された心を
何度も描き直しながら整えられる。
描くことで感性を磨いていける。

円相図(円窓と書いて「己の心をうつす窓」という意味で用いられることもある)

『創造性が、人や社会を育てる。』
・よく観ること
・しっかりと感じとること
・多角的な視点を持つこと
・伝え方を工夫すること
・本質を探ること
・違和感を見つけ解消していくこと
・知らないことに気づいていくこと
・創造すること

これら生きるために大切な感覚機能を創造性でみがける。

”絵画や小説など芸術の手法は「異なった日付のさまざまな出来事や小さな事件を現在という時間のなかに呼び出し混合する」”
by レヴィ ストロース

「もっと良くしたい」
といった過程で成長が加速し続ける。
だから新作を描き続けるクリエイターは高齢でも元気な人が多い。
『幸せを感じるのは成長が加速する時、止まれば消える』
フランスの経済学者ダニエル・コーエン氏の言葉

美意識を磨く

2018年08月11日 16時16分03秒 | 日記
芸術的な素養としての美意識を磨いている人は
サイエンスの領域でも高い知的パフォーマンスを上げている。

月の最初の現実的な描写
科学者ガリレオ・ガリレイは絵を描くことで
陰影により奥行や立体を表現していく観察眼を
身につけていたから
低倍率の望遠鏡で月のクレーター(凸凹)を発見できた。

なぜアートなのか
目で見ているのではない。脳で観ている。
視覚情報を処理するときに脳の25%、神経経路の65%以上が使用され、
これは他のどの感覚よりも使用率が高い。
絵を観るだけで脳が活性化され、神経が磨かれる。
絵を鑑賞(読み解く)することは、観察力を磨く。
すべてに関わる。

人は経験によって色の感じ方が違うことにゲーテは気づき
ダ・ヴィンチは老若男女の違いを解剖によって発見し
画家コローは光の演出によって奥行を具体的に設定できることなどに気づくまで庶民は何の疑問も持たずに日常のこととして見過ごしてきた。

誰かの出した答えを目指す必要はない。
答えはいつも自分で創造していくもの。
戦争の悲しみ、憎しみ、悔しさ、苦しさ…が表現された『ゲルニカ』
ドイツ兵から「この絵を描いたのはお前か。」と聞かれた近代美術の巨匠ピカソは
「この絵を描いたのは、あなたたちだ。」と答えた。

息詰まったら全く違うことに切り替えることで、脳が解放される。
次々と新しい視点で美術作品を生み出し
天才と呼ばれたピカソのアトリエには
いつも表現手段の違う絵画、彫刻、陶芸など制作途中の作品が並べられていた。一つの制作に執着しないことで、いつも新鮮な目でそれぞれに集中できていた。

ポテンシャルの高い人は、不安な点や分からないことは悩む前にすぐ調べて、集めた情報で洞察し予測し行動計画を設計する。後は迷わず問題を解決するための工夫を繰り返す。余計な心配や悩んでいる時間が少なく、目的に前向きな明快な生き方。

何か才能や技術がないと創作、表現をすることが出来ないと勘違いをしている方がたくさんいる。絵にしても小説にしても遊びにしても大切なのは突き動かす衝動であり、その衝動を誰かに伝えたいという欲求があること。

好きなこと、好きなもの、好きな人から本質や真実を体感していく。そんな時間を過ごすほどに感覚が磨かれ、感受性が高まっていく。

物も事も人によって価値が違う。
「こんなことしかできない。こんなものしかもっていない。」
といった自分の勝手な思い込みで価値を下げている。
好きなこと、楽しんでいたこと、続けてやってきたことの価値は自分が考えている以上に高い。

好きなことが才能。
続けられることが実力。 癖は魅力。
磨かれた感覚が、自分らしい幸せを見つける力になる。
自分という人間は自分だけ。
一日、何かやりたかったことを一つでもできれば、それで上等
「今日はこれができたから、それでいい」
「明日は、これだけやればいい」
いっぺんにたくさんできることが偉いわけではない。
一つ一つ、実現していくことが大事。

みんなクリエイターになれる

2018年08月11日 01時02分32秒 | 日記

みんなクリエイターになれる。

創作は、本質に向かうから面白い。
本質に触れると楽しい。
芸術、芸能、スポーツなど特殊な分野、職種だけではなく
日常的な生活、仕事そのものに
創造性が求められてきている。
創造性を意識すると毎日の作業が創作に変わり、
やりがいや生きがいを感じられる。

本質を見抜くための必要最低限の基本技能(絵画技法だけではなく)は、エッジ・スペース・相互関係・光と影・形態(ゲシュタルト)の5つ。
だから絵を描くことは世の中の物事を読み解く能力を磨くことに繋がっていく。
2次元ではなく3次元で考える。
経営の神様である松下幸之助が 「経営とは、白紙の上に平面的に価値を創造するだけではない。立体というか四方八方に広がる芸術である。となれば、経営者はまさに総合芸術家。」と言っている。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、凡庸な人間は「注意散漫に眺め、聞くとはなしに聞き、感じることもなく触れ、味わうことなく食べ、体を意識せずに動き、香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている」と嘆いていた。
また、ダ・ヴィンチは、あらゆる楽しみの根底には「感覚的知性」を磨くといった真面目な目的があると提唱していた。
本を読んだり、庭いじりをしたり、絵画を学ぶことやイラストやマンガを描くことも、そういった感性を磨く「楽しさ」のひとつ。

知識量やスキルなんて他より劣っていてもいい。
今の自分を十分に見直して、新鮮な視点で使いこなしていけば
他にはマネができない独創的なものに成長する。

絵や音楽、言葉を使う最大の目的は、人の心に開放感をあたえること。
思い込みに縛られないように新鮮な情報を伝え続ける
お互いを理解して、自分らしく生きるためには
絵や音楽、言葉の文化交流が必要。

誰かを想う気持ちで、自分も癒されていく。
脳科学の分野でも相手への感謝の言葉や褒めることが、
自分自身がそう言われているように脳が認識していくことが
やっと分かってきたようです。

“幸せを感じるのは成長が加速する時、止まれば消える”
絵を描くことも仕上がった達成感というよりは
「もっと良くしたい、もっと描きたい」といった過程で
成長が加速し続ける。
だから画家は年をとってもボケないで長生きする人が多い。

みんなクリエイターになれる。

2018年08月11日 01時00分41秒 | 日記
みんなクリエイターになれる。

創作は、本質に向かうから面白い。
本質に触れると楽しい。
芸術、芸能、スポーツなど特殊な分野、職種だけではなく
日常的な生活、仕事そのものに
創造性が求められてきている。
創造性を意識すると毎日の作業が創作に変わり、
やりがいや生きがいを感じられる。

本質を見抜くための必要最低限の基本技能(絵画技法だけではなく)は、エッジ・スペース・相互関係・光と影・形態(ゲシュタルト)の5つ。
だから絵を描くことは世の中の物事を読み解く能力を磨くことに繋がっていく。
2次元ではなく3次元で考える。
経営の神様である松下幸之助が 「経営とは、白紙の上に平面的に価値を創造するだけではない。立体というか四方八方に広がる芸術である。となれば、経営者はまさに総合芸術家。」と言っている。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、凡庸な人間は「注意散漫に眺め、聞くとはなしに聞き、感じることもなく触れ、味わうことなく食べ、体を意識せずに動き、香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている」と嘆いていた。
また、ダ・ヴィンチは、あらゆる楽しみの根底には「感覚的知性」を磨くといった真面目な目的があると提唱していた。
本を読んだり、庭いじりをしたり、絵画を学ぶことやイラストやマンガを描くことも、そういった感性を磨く「楽しさ」のひとつ。

知識量やスキルなんて他より劣っていてもいい。
今の自分を十分に見直して、新鮮な視点で使いこなしていけば
他にはマネができない独創的なものに成長する。

絵や音楽、言葉を使う最大の目的は、人の心に開放感をあたえること。
思い込みに縛られないように新鮮な情報を伝え続ける
お互いを理解して、自分らしく生きるためには
絵や音楽、言葉の文化交流が必要。

誰かを想う気持ちで、自分も癒されていく。
脳科学の分野でも相手への感謝の言葉や褒めることが、
自分自身がそう言われているように脳が認識していくことが
やっと分かってきたようです。

“幸せを感じるのは成長が加速する時、止まれば消える”
絵を描くことも仕上がった達成感というよりは
「もっと良くしたい、もっと描きたい」といった過程で
成長が加速し続ける。
だから画家は年をとってもボケないで長生きする人が多い。

脳も筋肉

2018年08月06日 10時32分54秒 | 日記
脳も筋肉

写実画が描ける人は
妄想も具体的に展開できている。
絵を描いていない人に比べて
頻繁にぼ~っと落書きをしたり、思ったことを絵に描いたりしている人は妄想に具体性があり深い。
筋肉を鍛えて、身体の動きを訓練しているアスリートが
速く走れたり、高く飛べたり、自在に体を操れることと同様に創造脳も筋肉なので、鍛えることで視覚的な思考が磨かれている。
思ったこと考えたことを具体的な絵に描ける人は
夢みる情景(ビジョン)も細部まで実在感がある。
洞察力、企画力、計画力、発想力、構築力など創造性を磨くには
思ったこと考えたことを絵に描く習慣をつければいい。

考えたことは絵に描くと実現を引き寄せる。
絵を描くと心と体がクリアーになる。
ただ頭の中だけで漠然とイメージするよりは、
実際に紙面に絵を描き、視覚で確認していった方がイメージを的確に修正でき、発想を具体的に展開していきやすくなるので、
理想の現実に近付けていくことができる。

デッサン力があるということは、絵の上手い下手の違いではなく情報を収集する力や伝達する能力、ものごとの構造を見極められることや構想している計画や企画を具体的に展開していく能力。 頭の中のイメージ(ビジョン)を絵に描き出す感覚を磨くことが、日常生活や一般的な仕事で見直されてきている。

2次元ではなく3次元で考える。 経営の神様である松下幸之助が 「経営とは、白紙の上に平面的に価値を創造するだけではない。立体というか四方八方に広がる芸術である。となれば、経営者はまさに総合芸術家。」と言っている。

世界の中で、日本人は絵が上手い民族。
日本文学も俳句もビジュアル的な言語。
生け花も茶道もビジュアル的な文化。
日本の文化は映像文化。
日本人はビジュアル人間。
ビジュアルを巧みに操る民族。
だから日本アニメや漫画は世界から支持される。
そのDNAをもっと教育や仕事に活用できる。

絵は、脳を活性化させるための手先の運動と考えた方がいい。 体を動かした方が喋りやすかったり、考えがまとまったりする。 デッサンは本番に失敗しないための練習ではない。 手先を動かした方が、脳が活発に働いて新鮮なアイデアも浮かぶ。 アイデアを絵に描くことで、具体的になり行動できる。

アインシュタインが残した言葉
「直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。私たちは従者を敬う社会をつくり、授かりものを忘れてしまった」
人の脳に備わる本当に大切な能力、知覚・直感・想像力・創造力を
近代社会や教育で、ないがしろにしてきたことが現代社会に影響している。

美術教育が、人や社会を育てる。
よく観ること。
しっかりと感じとること。
多角的な視点を持つこと。
伝え方を工夫すること。
本質を探ること。
違和感を見つけ解消していくこと。
知らないことに気づいていくこと。
創造すること。
これら生きるために大切な感覚機能を
美術教育で磨ける。
見たいものしか見ていない。
見ているようで観ていない。
よく観るということは
意識して確認するということ、
事実を確認して、思い込みではなく
本当のことに気づいていくということ。
よく観る人が増えれば
もっと安心できる優しい関係が広がっていく。