美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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【評価のための学びは、本質を失っている】

2021年03月18日 09時44分17秒 | 日記
『何の志も無きところに
ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり』
坂本龍馬
理解する喜びを知って追及する欲求が生まれる。
能動的な学びが、あらゆる思い込みや決めつけられた枠から
人を開放してくれる最も楽しいこと。
絵を描くことは楽しみながら思考力、感覚が磨かれていく。 絵を描くことで、それまで見えなかったことが見えるようになってくるから 楽しくて、ものごとへの理解や実感が速い。
受動的にすり込まれるのではなく、能動的に気づくことで自信、実力になる。
皆と同じものを日常で見て、同じような環境の中で、
他の人が気づかなかったことが気になり、
気になってしょうがなくなり探求が始まる、それが発見。
『最も高貴な喜びとは、理解する喜びである』
レオナルド・ダ・ヴィンチ
自然と心が躍る、心を動かす美意識を身につけるために好きなことをみつける、気づいていける時間が貴重。
古代ギリシャにおいて美の基本は、心身の動揺を伴うような強い感動(emotion)をどれほど人に与えられるかにあった。その頃はアートといった学術的な縛りはなく、教育や学問の目的が共通して人類にemotionを与えることだったといえる。
人の心を動かす本質を真剣に考えていた人たちが古代から近代までいたからこそ、今がある。
「絵や歌が好き」「人が喜ぶことをやりたい」「散歩を楽しめる」
何時間でも続けてできることが、その人にとって“秀でた芸“。
『人の世に道は一つということはない。
道は百も千も万もある。』 坂本龍馬
【芸を志すものは、まず基本を学ぶ】
『型ができていない者が芝居をすると型なしになる。メチャクチャだ。
 型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる。どうだ、わかるか?』   立川談志
そもそも“基本”とは専門的な知識でもスキルでもなく、使い慣れていない新しい感覚を呼び覚ますこと。
「凡庸な人間は、注意散漫に眺め、聞くとはなしに聞き、感じることもなく触れ、味わうことなく食べ、体を意識せずに動き、香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている」
とレオナルド・ダ・ヴィンチは嘆き「あらゆる“楽しみ”で、感覚的知性を磨くことができる」と提唱していた。
『直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。私たちは従者を敬う社会をつくり、授かりものを忘れてしまった。人の脳に備わる本当に大切な能力、知覚・直感・想像力・創造力を近代社会や教育で、ないがしろにしてきたことが現代に影響している。』 アインシュタイン
『日本を今一度 せんたくいたし申候』  坂本龍馬

実社会に通用する実践的な美術教育プログラム

2021年03月07日 10時39分51秒 | 日記
『社会で求められる成長教育』

【社会で重視される要素:コミュニケーション力・主体性・チャレンジ精神・協調性】
・相手の視点で発想し工夫できる
・社会情勢や環境変化に対応できる
・様々な環境から物事を捉えられる
・積極性がある
・正解のない中で、主体的に取り組みチャレンジできる力
・価値の転換ができる発想力
・創造性がある
まずは、東西の歴史を”視点の歴史”として捉え、一人のクリエイターの才能で世界が動いてきたのではなく、社会と個人、また人同士の関わり(コミュニケーション)により、変貌する社会環境へ順応したことでイノベーションが起こってきた“アートヒストリー“として見直していきます。この研究は実社会で機能していくための要素を読み解いていくことになります。能動的な人材を育てることが求められている今、美術教育においても「教え育てる:教育」という姿勢ではなく「共に学び育つ:共育」を意識した指導法が大切だと考えています。また、
【次世代(大人も含め)がゲームやユーチューバ―にハマってしまう理由】
・創造性がある
・自分の行動に対する評価や報酬が明確
・評価があがれば出来ることが増える
・出来ることが増えるともっと評価される
・出来ないことは道具や仲間の力を借りることができる
・失敗してもやり直せる
これら”共感“される評価・考え方は、次世代の子育てや教育にも必要です。


『美術教育の社会的効用(観察・思考・伝達)と可能性』

「デザインとは単にどのように見えるか、どのように感じるかということではない。どう機能するかだ。」 スティーブ・ジョブズ
【社会で機能する美術教育(創造性を磨く)ルーティーン】
・問題を的確に発見する情報収集 (見つける力 = リサーチ力)
・問題を解決する情報整理 (考える力 = 視点、考え方の発見・発想)
・情報のビジュアル(具現)化 (伝える力 = 伝達力・表現力)

医者が、患者に問診し専門知識と医療スキルを駆使して治療をするように
クリエイターが、問題点を正確にリサーチし専門知識と技術を駆使した
的確な判断によって“答えのない問題“を解決していく力が創造力
創造力を磨いていくために美術教育の基本であるデッサン指導を見直していきます。
絵の上手い下手の違いではなく、重要な情報を的確にとらえる力、ものごとの構造を見極められること、頭の中のイメージ(ビジョン)を絵に描き伝えて他者と共有していける能力、構想している計画や企画を具体的に展開していく能力(プランニング)といった創造性が身につけていける美術プログラムの開発と共に新しい指導ができる教育者の人材育成も並行して計画し実施していく必要があります。


『人と社会を育てる美術教育』

■社会に機能する授業フロー(ベース)
リサーチ ワーク⇒アート&デザイン ワーク(個人orグループ)⇒
プレゼン ワーク(⇒リサーチ ワーク:フィードバック⇒)
このフローを根幹として、スパイラルのように繰り返し展開していくことで創造性の精度を高めていきます。
クリエイターが続けてきたフローをファンダメンタル化して具体化し開発したコンテンツを目的に合わせてカスタムしていけば、すべての仕事に導入できるプログラムとなります。
社会で機能する美術教育プログラムとその指導者がすべての分野から求められ、必要とされている今日、このフローの工程の意味、重要性を理解できれば、どの分野、どんな課題でも実社会に通用する実践的な美術教育プログラムとして開発していくことができます。


すべての分野でアートが求められています。

2021年03月07日 10時25分36秒 | 日記
『実社会で機能する美術教育』

SDGsを目指し始めた世界で、欧米ではデザイン思考やアート思考による美術教育の社会的役割が重要視されている昨今、日本でも文化庁や文部科学省の教育改革だけではなく、企業や行政も働き方改革、社会人の学び直し、社員教育、職員研修も“新しい教育”といった「正解のない問題」に取り組んでいます。日本の文化が国内外で見直されている中で、その特有の視点を活かした美術教育が世界から求められていると実感しています。
「正解のない問題」への対策で迷走している学校教育の現場や行政、企業での社会活動を通じて、日本の持続的な経済成長社会であるSociety5.0の実現へ強い意志を持ちながらもアナログへの回帰、伝統文化の伝承の重要性が高まってきていることも肌で感じています。STEAM教育、学校教育の現場、伝統文化の工房、企業、行政の職員研修など実社会の様々な分野の方たちと協働しながら、私自身も試行錯誤を続け教育プログラムの研究・開発と実証を繰り返してきた成果として“実社会で機能する美術教育”が整理されてきています。
美術教育によって磨かれる“感覚や創造性”は、子供から大人まで想定外な環境に順応して生き抜いていく力を身につけていくために生涯、継続して必要なものなのです。そんな現代に合致した美術教育を開拓するためには、実社会を直視して今の問題を的確にとらえ、多様性のある美術プログラムを開発し、多角的な視点で実証してきた美術教育の研究者とそのプログラムを実践できる指導者が必要だと実感しています。
web・SNSは教育現場にも深く関わり、日頃の研究の成果・効用を検証し捉えダイレクトに反響を得られる効果的なメディアとなっています。私自身SNSを”共感”のバロメーターとして利用しています。美術教育の研究も含めて”つぶやき“を8年間、続けてきた【Twitter(文田聖二)  (5) 文田聖二さん (@fumitaseiji) / Twitter 】は現在、フォロワー4.8万人です。


『学びの姿勢を見直す』

より良い社会・文化を次世代に継承し、成長が持続する未来を創造する力を育てるために美術教育を追求し続けることが社会貢献であると考えています。
アインシュタインが「直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。私たちは従者を敬う社会をつくり、授かりものを忘れてしまった。」と嘆いていました。日本においても人の脳に備わる最も大切な能力(知覚・直感・想像力・創造力)を近代の社会や教育で、ないがしろにしてきたことが現代に影響しています。また、「やっかいなのは、何も知らないということではない。実際は知らないのに知っていると思い込んでいることだ。」とマーク・トウェインが提唱しています。
すべての教育において創造性が大切だということです。自分でみつけること、理解できることへの喜び、創造することの楽しさに気づいて成長できることこそが“学び”なのです。すでに民間の教育機関が実社会に合致した研究を進めていますが営利目的に変わりがないので、研究機関である大学が高い志と社会性をもった美術教育を先導していける研究を実現できると信じています。


『美術教育が、人や社会を育てる』

「よく観ること。しっかりと感じとること。多角的な視点をもつこと。伝え方を工夫すること。本質を探ること。違和感を見つけ解消していくこと。知らないことに気づいていくこと。創造すること。」
これら生きるために大切な感覚機能と創造性を美術教育で磨けるのです。このような感覚を磨くことが日常生活や一般的な仕事で見直されてきています。芸術的な素養としての美意識を磨いている人は、サイエンスの領域でも高い知的パフォーマンスを上げています。これらを理解して教育できる“美術指導”が必要とされ、すべての分野でアートが求められています。