美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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社会に必要とされる美術教育

2020年02月19日 22時36分20秒 | 日記
社会に必要とされる美術教育


美術史は可視化された思考の歴史であり、ヒトの進化の歴史でもあります。

数万年前、最初の芸術家(原始人)がライオンの頭をもつ人型の像を象牙から彫り出し、日常の記録、思考、伝達手段として絵を描いて認知革命を起こしていたようにヒトの思考の進化を芸術が促進させていると考えています。


芸術と科学、社会背景など多角的に西洋美術史を見直し、古代から現代までを4つの構造に分けてみました。


【アートの起源:古代サバイバル(狩猟社会)から中世宗教(農耕社会)の時代】
ヒトが絵を描きはじめてから地中海をゆりかごに育ったアートを見直し、アートがなぜ生まれたのか、その社会的役割を読み解く。


【アートの発展:ルネサンスからバロック、神の時代から人の思考・権力の時代へ】
社会でのアートの役割とその目的の変化に伴って、求められる題材が変わり絵画技法も進歩した。時代のエポックとなる名画を鑑賞しながら社会とアートとの関係や芸術家の役割、社会とアートの発展を研究する。


【アートの革命:新古典主義・ロマン主義(工業社会)、産業と芸術の革命】      
革命の時代。アートも社会への影響力が問われ始め、創作研究と新しい価値観の発信手段になった。そんな時代にイノベーションを起こしてきた芸術家たちの創造性が、後世へどのように影響していったのかを検証する。


【アートの多様化:印象派と近代(情報社会)、加速する多様化】         
サイエンスの進歩と共にアートも多様化していき、創作の目的も手段も拡大していく。古代から続くアートを様々な視点で受け継ぎ、新しい価値観をもった芸術家たちが社会に影響を与えていった足跡を見直す。


19世紀に産業革命が起こった西洋社会で、文明の急激な発展に翻弄されて取り残された人々が閉塞感に苛まれたように現代でもAIの発展によって、人の仕事が奪われると懸念されています。
どの時代でも創造性を身につければ、芸術家のようにサイエンスの発展に刺激されることで新しい価値観を発見し、人の可能性が拡がっていくと考えられます。
これから先の未来もアートとサイエンスが人の成長を推進していくことでしょう。


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