美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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だれでも絵を描ける

2020年02月09日 15時32分31秒 | 日記


人は絵を描く。

大人になって絵を描かなくなった人も
幼い頃は絵で表現していた。

大半の日本人が絵を描けないと思い込んでいる。
才能が埋もれている。
大人になると表現したいといった欲求よりも
「恥をかきたくない」「失敗するのが怖い」
といった意識が先に立って
せっかく芽生えた情動を抑えてしまう。
もったいない。

世界の中でも
日本人は絵が描ける環境にいることに
気がついていない。
日本人は日常的に
良質なクオリティ画像に囲まれて育っている。


やってみたいことや
楽しめることを見付けて過ごした
時間や物、場所や人たちは生涯の財産になる。
好きなことや一緒にいたい人と
できるだけ長い時間を過ごすことで
自分を活かせる思考力や感覚が磨かれていく。

他人の評価は気にしなくていい。
誰かと比べて
「こんなことしかできない。こんなものしかもっていない。」
と勝手に思い込んで、
自分の価値に気づいていない。
「好きなこと、楽しんでいたこと、続けてやってきたこと」
の価値は
自分が考えている以上に高い。

誰かの出した答えを目指す必要はない。
答えはいつも自分で創造していくもの。
戦争の悲しみ、憎しみ、悔しさ、苦しさ…が表現された『ゲルニカ』
ドイツ兵から「この絵を描いたのはお前か。」と聞かれた近代美術の巨匠ピカソは
「この絵を描いたのは、あなたたちだ。」と答えた。


何か才能や技術がないと創作、表現をすることが出来ないと
勘違いをしている方がたくさんいる。
絵にしても小説にしても遊びにしても大切なのは突き動かす衝動であり、
その衝動を誰かに伝えたいという欲求があること。

歴史に残る作家は特別な才能があったということより
思いを伝えるモチベーションが極めて高かったといえる。
画家になる前にゴッホは牧師だった。


ゴーギャンは25歳頃までは株の仲買人、


ルソーは税理士で、世に出ている作品は50歳過ぎに描いたもの。


大切なのは、才能やスキルよりも
好奇心や関心、欲求があるということ。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、凡庸な人間は
「注意散漫に眺め、聞くとはなしに聞き、感じることもなく触れ、
味わうことなく食べ、体を意識せずに動き、
香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている」
と嘆き、あらゆる楽しみは感覚的知性を磨くと提唱していた。

物足りなさや空しさは
創造性を磨く時間を増やすことで
解消されていく。
絵を描いたり観たり、ブログ、料理、園芸、筋トレしたり
音楽を聴いてぼ~とイメージするだけでも
創造性は磨かれる。
穴を掘るだけでも可視化される創作は更に
心が満たされていく。
そんな時間を無駄だと思い込まないこと。










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