すたみな太郎との闘い 其の弐

苦し紛れに原価率の高そうなプリンや
現在入手困難なヨーグルトなどつついてみる…



流動食がやっと流れこむ感じだが…



これはいかん…


奥の手である
ロングソファーに寝っ転がりアニマルスリープの術を試みる


15分後…


またデザート類など
つついてみるが

シャーベットすら胃が受け付けない状態である…


まさにこれが計量後のボクサーの心境なのか…



ん？


ボクサー…


何か忘れている




そう…

減量中である




しかし
対すたみな太郎の戦績３戦３連敗は
ボクサーなら引退ものである


どうやら胃が小さくなっていることは除外しても
勝ち目は無さそうだ



冷え切った焼きそばと
桃のシャーベットが一番うまかった辺りが

食い放題の店に並ぶ品々の核心を突いているかとも思われる



トイレで吐かぬことが

もののふの最低減の意地である


残したヨーグルトをかきこんで


胃をさすりながら

葉桜の小径を進む悶次郎であった…