三浦俊彦@goo@anthropicworld

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EE驚愕 3刷決定

2018-07-13 03:32:00 | 活動メモ
『エンドレスエイトの驚愕:ハルヒ@人間原理を考える』(春秋社)
3刷がまもなく流通します!
 以下の誤植修正がなされます。

p.382 5行目
 まがりなりにもエアループ説は → まがりなりにもエゴループ説は

さて、紙媒体での書評は『図書新聞』しか見かけませんでしたが、ウェブでのレビューはおおむね好評と言えると思います。
ただ、首を傾げざるをえないのもあって、
 amazonでは星1、2、3までが「低評価」扱いになるようですが、「3」を付けている2つのレビューには正直「・・・やれやれ・・・」という感じです。
 ●ひとつは、本書については「ななめ読みした」とだけ書いて、本書と直接関係ない私の別の著書(『環境音楽入悶』)について感想を書き連ねています。そっちのレビュー欄に書くべきでしょ、と言いたいですね。
 ただ、そんな的外れのレビューにも「参考になった」と票が入ってるんですから不思議ですね・・・。
 ●もうひとつの星3は、「バタフライ効果」に触れています。バタフライ効果とは「ミクロな違いが大規模構造の違いを生む」という非線形の影響のことなのですが、ミクロな違いが線形に持続することもバタフライ効果の一種だとレビュアーは思っているようです。各人違う服を着てスタートしたのに会話もモノローグも分岐しない等々の物理的不合理(かつ表現的欠陥)については詳しく書いたつもりなのですが、どうもバタフライ効果そのものを誤解されていてはお手上げですね。「エンドレスエイト」がバタフライ効果レスであるという事実から、モノループ説、テラループ説……エゴループ説、エアループ説に至る人間原理的ループ尽くしが花開くわけですから、本書の精髄を一切認めない読み方をされたようで……。まことに残念です。

 まぁ言論の自由がウェブの特質ですし、私自身もこのたびのお茶の水女子大学の某決定については言いたいことおもむろに言い始める所存ですし、以前ここで抗弁したこれらのようなハッキリ困った誤情報レビューとは言い難いので、「こう読まれるもんなのか」と受け止めさせていただきますが・・・・・・?

 制作者の立場からすると、低評価を付ける時はよほどの根拠を示しながらやっていただきたいものです。(三ツ星が「低評価」扱いとはご存知ない方もおられるようですが……)