三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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コンタクト系12

2006-10-09 04:51:03 | モンスター映画
 ■エイリアン・シューター■ のっけから散らかってる死体たちの描写にやたらリキ入ってたような。脚切断に内臓ズルズルに。そういうのはほどほどでいいから。肝心のエイリアン早く見たいから。って死体とほぼ同時に一応出てくれちゃいたエイリアン、ただのメイクアップした吸血鬼ばっかかよ。と思ってたら、中盤からなかなかいろんなタイプのが登場してくれて、とくに地べたに潜って突っ込んでくるニョロニョロタイプは気に入りましたぞい。他の人間型と一応同格でちゃんと喋るし。後半ではチョコッとだけど『ピッチブラック』的舞台設定になってくれたしな。てことで、あそーそー独特の隠し味としてシューターチームの中に始めっからバンパイアがいるなんてなかなかナンセンス的でいいよね、と思いきやメンバー同士でいろいろ豊富な会話が興奮気味にまくしたてられて、個々人の背景説明なんぞが自然に順次済まされている模様。ま、そういうの要らんので。字幕消して観てるせいでそのへんの会話が自動的にカットされて、おかげで不条理劇風味が漂っていい感じでした。しかしま~終盤のちゃちなバトルはいただけなかったなァ。『ゴースト・オブ・マーズ』と雰囲気似てる感じで、こっちのほうが小ぢんまりだったけど、テンポや人物像の出来は勝ってるよな。日系(だろ?)の中性的なねーちゃん(薄着に(ただし胸露出シーン無し)なるまで神取忍の弟だと思ってたよ)がいい味出してましたし。安っぽい宇宙船CGが意外とツボ押さえてて快調でしたし。
 ■インパクト■ とてつもなく雑な作品、て印象。あんなでっかい海底施設(始めは模型丸出しだったけどCGにスムーズ移行でクリアね)に外から衝撃が来るたびに内部で壁だのパイプだのパネルだのがいちいち火花発するっての、ああいう表現って60年代に終わったものと思ってたよ。謎の物質も素手でさわるばかりか全部まとめて薬品に漬けたりしてるし。ふつう微量ずつ調べるもんでしょう。かと思えば殺され方ったら背中の真ん中にナイフおっ立ちだったり。入口向いて座ってるやつがどうやったらああいう殺され方になるかね。ま、そもそもがサメしか出てこない映画かなってところ冒頭いきなりエイリアン……もうけものって感じで喜んでた私だけど、ああ雑にやられたんじゃねえ。後半、延々人間どうしの銃撃戦と肉弾戦、ああいうの要らねっつのがわからんかね。ラストはコンタクトあったんだかなかったんだか、エイリアンの助け無しでは潜水艦に泳いでく御都合主義は成り立ちようがなかったろうけど、そのわりにゃエイリアンサイドの援助の描写ゼロ、ラストに宇宙人見たよ、見たよの一点張りだけってのもどうかと……。ま、しょせん雑な映画だったので。エイリアン2体の外見がかなり違ってたのがなけなしのサービスっちゃあサービスと受け取っときましょうかね。