三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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VR系4

2006-04-19 22:17:20 | モンスター映画
 ■ザスーラ■ これは素晴らしかった。流星雨爆撃シーンといい気違いロボット登場シーンといい、微妙にのろまな爬虫類エイリアンといい、コメディ味を抑えたホラースペクタクルには目を瞠りました。ビジュアル面じゃキズ無し。うーむそれにしてもてっきり弟のほうが主人公かと思ってたもの。兄ちゃんのほうだったとはな。それと宇宙飛行士があわや即退場モードというかいかにも飛び入り風というか、いつ居なくなってもおかしくない程度の人相だったせいで、当然予測しとくべきあのいかにもの中オチで「お?」(うるっ……)ってなっちゃったというか、ああ、ビジュアルだけじゃなくてお話でも勝負する気だったか――と嬉しくなりましたわい。外観はあんな小さな家なのに内部とくに地下室はやたら広いっての、これもバーチャルリアリティ模様異次元空間色全開ってあたりほんとゴキゲン。あんな重砲攻撃に晒されまくってズダボロ化してるはずの家だけどメインらの移動先の部屋ったら常にほぼ無傷っぽいと。「ズルした、しない」みたいな口喧嘩が伏線ちうかお話のカナメなわけだけど、あのもともとナンセンスなゲームのどこでどうズルができるというのか、ちょっとそれは字幕出して見直さないとわかんないな。ま、お星様にとんでもないお願いしちゃう子どものことだからズルったってとくに意味ない操作だったのかも? お姉ちゃんがもうちょい活躍してくれるとよかったのですが。いやあのくらいがよかったのか。って最後にピアノ爆弾お見舞いした程度じゃないかい。(ていうかお姉ちゃん始めからいなくて兄弟2人だけのほうが二つめのお願いの「うるっ……感」は増したのでは?)あとロボット対エイリアンをもっとじっくり見せてほしかったってのもあるけどメインテーマじゃないしあんなもんかな。てわけでただでさえ前作『ジュマンジ』にはっきり勝ってるっぽい迫力でしたが、ラストに自転車が芝生に落下してきた名演出でさらにこの映画、10点アップとしときます!
 ■キューブ2■ 前作の緊迫感がすっかり蒸発してるねぇ……。ものすごい勢いで唐突に閉まるあの扉をみんななぜかノソノソのんびりくぐってるところでテンション低落。CGの試運転ですかってなバリバリ映像にはまあ我慢するとしても、人物たちの軽さが(ま、いくらでも分身がいるらしいから軽い扱いも当たり前だが)、見てる側に何が起ころうが驚かないモードの準備させちゃってるわな。ラストで安易なVR的オチとなるのだが、あれは不要でしょ、もうトラップの中でここがVRだってことはさんざん喋ってるわけなので。重力の方向が部屋によって変わるあたりはエッシャーめいてて面白かったんで、あれをもっとビジュアルにやってほしかったな。けど盲目の女、すげー平べったかったねえ。横顔のアップが持続するなにやら告白めいたシーンなんかたまりませんてば。ヤッパ私モンゴロイド派ですわ、平面フェチになってしまいそう。どうせなら白人キャストを眼窩上突起きつい鋭角顔した奴ばっか揃えてコントラストはっきりさせてくれたらもっとヌケたんだがな。そんなとこに一番の見どころがありましたって程度の映画だったと。
 ■ブレインスキャン■ トリックスターが画面外に登場してあれこれ指図するのがどーにも余計でしたね。実体化はラストだけでよかったんでは。中途半端なVR系ってなんか淋しいっすよ。最後に全部元に戻っちゃってるなんてな……。
 ■ラ・ジュテ■ やたら退屈。スチール写真にナレーションだけって構成、そんなに「芸術的」か? しょせんクスリの内面世界にすぎないんだしね。とにかくひたすらつまんなかったな~。そいだけ。