三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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コンタクト系5

2005-03-03 04:20:25 | モンスター映画
 ■リディック■ こっりゃあ途方もない映像だ! よい! 単に金かけたってだけじゃない、CGとセットがグーってレベルじゃないね、美術だよアートが素晴らしいよ。クラフトの飛行状態とか灼熱惑星の空模様とか、細かいとこ作りまくってるよ。こういうのが出るから宇宙ものはたまらんのだ。とはいえ肝心のお話は? どーも複雑に絡みすぎてフォローできないというか、いくつもの陣営が三つ巴四つ巴思い思いに争ったりすれちがったり小刻みに火花散らしてくれるわけだな。要所要所のアクションがまた凄え。でも肝心のモンスターはとことん付け足しって感じのあのアルマジロっぽいケモノだけだったかぃ。豹っぽい動きして人襲ってたわりにリディックにすぐなついちゃうあれ。前作『ピッチブラック』(陰鬱ホラー系1参照。今思えばこのリディックが『ピッチブラック』では脇役だったのだ、贅沢な映画だったんだなあ、あれは)で異形クリーチャー大挙登場していただけたぶん今回は節約されちゃったかねえ、形も数も出演時間も。それでもまあ、あのエーテル人間たちだってモンスターっちゃモンスターだしね(あいつらとの関連でこれコンタクト系に分類しといたわけだが)、いやぁこんだけブッ飛びまくった映像楽しませてもらっては、よもや文句ァ言えないな。ビジュアル点はすべての中で一位かも。ところでラストはあれ、悪vs悪の死闘の末、悪の軍団トップに新しい悪が就きましたとさ、ってか。うはぁいい締め方だったねえ!
 ■第5惑星■ 結構楽しめてしまったのがナサケナイ。こんな俗っぽいお話を。うっかり楽しめちゃったのはあれだな、しょっぱな、亀形クリーチャーが砂地獄に落ちて蔓状クリーチャーの餌食になる場面に「うわートクした! ドラコ星人だけかと思って観るの後回しにしてたらこんなモンスターも! もっと早く観るんだった!」と喜んだ余韻が続いたからかな。いや、全編あの二人の異種間友情が続いて最後どっちかの軍隊登場によって悲劇で終わり、くらいでも許そうかと思ってたところモ少し複雑な展開が待っていて、もう一度感心しちゃったってのがある。適度なところで子どもドラコに交代するタイミングもいいね。ただあの二人、あんなすぐ交流しちゃわないで前半少しはサバイバル戦やりあってくれたらよかったのに。その方が絶対後半盛り上がったって。
 ■エイリアン・ネイション■ ニューカマーがねえ、頭を除けば(女の着替えシーンでチラと見えたところでは背中もらしいけど)ほとんど異生物らしさ無し、顔はほぼ火傷から回復した白人って程度だし、端役の黒人や東洋系に比べてすら一目異形度高くないというのではちょっとね。ニューカマーがすっかり地球社会に溶け込んでるって設定は面白いし人間とニューカマーの刑事コンビが事件を追う、て流れも新しいけど、結局事件てなに、ヤク関連? たったのそれかい。冒頭と終わりに用意されたアクションもぬるくて、大量ドラッグを浴びたあいつが大怪物にでも変身するかと思いきやそれもなし、最後ニューカマー刑事が我が身を犠牲にした相棒救出もなんかお子さま向けTVレベルの感動強要パターンかな、やや閉口した。重ね重ね設定のセンスよかっただけに惜しいよなあ。