文具館コバヤシ ブログ

文房具やの独り言。こだわりの文具、万年筆のご紹介や、イベントのご案内。

ペリカンから限定万年筆のおしらせ

2010-05-05 | 万年筆

ペリカンから限定万年筆のお知らせが届きました。
先ずは1930年代に製造された101N万年筆トータスシェルブラウンが
現在のスーベレーンに使用されているアクリル素材を使って
復刻するそうです。
101Nは丸みを帯びた大きなキャップトップが特徴で、収納時には
コンパクトですが、尻軸につけた時には筆記に適したサイズになります。M
製品名M101N トータスシェル ブラウン。
発売予定は11月~12月。予定価格は¥48000。 限定生産品。

   
    ↑上から3段目右がオリジナル101Nトータスシェルブラウン。

二本目はM800万年筆の限定カラーバージョン。
同軸とキャップ軸に半透明のアクリル素材が使用されるそうです。
まだ写真が公開されていないので、どのようになるかは不明ですが
楽しみですね。
製品名M800 ブルー・オーバー・ブルー
発売予定は10月。予定価格は¥55000。限定生産品。

       
         ↑ほめられると伸びる子です



   
    ↑ステーショナリーマガジンvol6が発売されました。
     ゼブラのシャーボの歴史が勉強できます。


趣味の文具箱vol.16とファーバーカステル

2010-04-14 | 万年筆

遅ればせながら、趣味の文具箱vol.16をゲットしました。
今号は旅文具特集でしたが、私が注目したのは
ファーバーカステルのペン・オブ・ジ・イヤー2010
「シークレット・オブ・ジ・アート」。
ファーバーが2003年から発表している、年間限定万年筆の
2010年モデルです。
狩猟用ライフルから発想されたそのデザインと、名前の由来になった
メタルパーツの細工。今までのシリーズの中で一番シンプルで
眺めていても飽きのこない万年筆に仕上がっています。

   


さてファーバーカステル社について、皆さんのイメージはどうでしょう?
鉛筆や色鉛筆などの画材メーカーとして、記憶されている方が多い
のではないでしょうか?
現に1851年に発表されたファーバーの6角軸の鉛筆は、その後長さ、
太さ、硬度が世界基準となっています。
ファーバーが万年筆を販売し始めたのは1950年。会社の歴史に比べると
まだ日が浅いのですが、鉛筆と同様本物の万年筆を発売し続けています。
特にペン・オブ・ジ・イヤーのシリーズは毎年楽しませてくれます。
琥珀、マンモスの牙など貴重な素材を、熟達した職人が技巧をこらして
作成した万年筆は、芸術品と言っても過言ではありません。
  
   
     
         ↑ほめられると伸びる子です


    
     ↑最近雨が多いですね。憂鬱な気分を吹き飛ばす
      超前向きな内容です。


セーラー万年筆 マイカルタ ついに復活!

2010-03-18 | 万年筆

セーラー万年筆から廃番になって久しいマイカルタが
プロギアになってついに復活します。
セーラーの万年筆の中では2番目に復活の要望が多かった
万年筆ではないかと思います。(1番は当然ブライヤー80ですね)

初代がブライヤー80をベースにしたものに対して、今回は
プロフェッショナルギア。重量が32.2gと若干重くなっているようです。
ペン先は21Kの24Kメッキ仕上げ。極細、細字、中字の3サイズ。
色はブラックのみになりますのでグリーンがご希望だった方には
少し残念ですね。

マイカルタについて少しご説明…樹脂と綿麻布を高圧にかけて
作った革に似た感触を持つ素材。ナイフのハンドル部分に使われることで
有名。耐久性が高く、吸湿性があり手になじむ、実用性に優れた素材です。

柘製作所のマイカルタが在庫切れになったタイミングでの
発売発表に、セーラーさんのしたたかさが見え隠れしますが
万年筆ファンはそんなことは気にしてはいられません。
今回も生産数は限られているようですので、お早めに。

   
    ↑初代マイカルタ。使い込むほどに味が出ます。


   
        
         ↑ほめられると伸びる子です




    
       ↑ジャック・ケルアック「路上」
        本日次男の小学校の卒業式でした。
        卒業シーズンですが、自由からの卒業なのか
        卒業して自由を得たのか、知りたい方は一読。

 


万年筆 春の新製品いろいろ2 モンブランボトルインク

2010-02-27 | 万年筆

先日新製品について書きましたが、
その後ビッグニュースが入ってきました。
モンブランのボトルインクがリニューアルされるそうです。
昨年までブラック/ブルーブラック/ロイヤルブルー/セピア/
ボルドー/レーシンググリーン/ヴァイオレットの7色あったものが
一部廃盤になり、何らかの動きがあると予測していたのですが
これほど全般にリニューアルされるとは思ってもみませんでした。
カラーはミステリーブラック/ロイヤルブルー/ミッドナイトブルー/
バーガンディレッド/ラベンダーパープル/オイスターグレー/
トフィーブラウン/アイリッシュグリーンの8色。

   

変更点は…①ボトルインクに合わせたパッケージ。
       ②ミステリーブラックなどのネーミング。
       ③ボトルインクとキャップの形状。
       ④容量(50ml→60ml)
       ⑤価格(¥1680→¥1890)
同じようにスペアカートリッジも変更になるかは不明。
  
   

形状は以前より角ばったデザインになり、容量が増量する関係で
一回り大きくなるのでしょうか。
問題の色の方の情報はネーミング以外何もありませんので、
楽しみに待つしかないようです。
ブラックとミステリーブラックに違いはあるのでしょうか?
新色のオイスターグレーなどは特に楽しみですね。


   
           
      お知らせ…「けしごむはんこで、お名前はんこ作り 講習会」
            3
/5(金)焼津店 ①AM11:00~ ②PM2:00~ ③PM3:30~
            3/6(土)馬渕店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
            3/6(土)城北店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
            3/7(日)豊田店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
            3/13(土)若松店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
                 各回定員6名 講習費¥630(材料費含む)
 



        
         ↑ほめられると伸びる子です



       
        ↑今週のオススメ本。第60回ベルリン国際映画祭の
         国際批評家連盟賞を受賞した、映画「パレード」の原作。
         作者の吉田修一は2002年に「パークライフ」で芥川賞受賞。
         必ず2度読むべし。


万年筆 春の新製品いろいろ

2010-02-21 | 万年筆

最近やっと春が近づいて来るのを感じます。
文具業界も春に向けて、さまざまな新製品が発売されます。
今回は万年筆の新製品をいくつかご紹介。

先ずはペリカンのスーベレーンの期間限定品、
M320ルビーレッド。オレンジ、グリーンに続く第3弾で、
今までの2色より写真で見る限りは、シックな印象。
K320(ボールペン)も同時発売。2月下旬の予定。

   

続いては…セーラーのレアロにプロギアバージョンが登場。
尾栓はプロギアの角ばった形状の方が
使いやすいかも。
ペン先はバイカラーの21K。

   

同じくセーラーからジェントルインク色織々シリーズの
春限定カラー。
若鶯(わかうぐいす)、桜森(さくらもり)、匂菫(においすみれ)、
海松藍(みるあい)の4色。期間限定品ですのでお早めに。

   
   

   
          

                
      お知らせ…「けしごむはんこで、お名前はんこ作り 講習会」
            3
/5(金)焼津店 ①AM11:00~ ②PM2:00~ ③PM3:30~
            3/6(土)馬渕店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
            3/6(土)城北店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
            3/7(日)豊田店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
            3/13(土)若松店 ①AM10:30~ ②PM3:00~
                 各回定員6名 講習費¥630(材料費含む)
 



        
         ↑ほめられると伸びる子です


   
   ↑今週のオススメ本。邦題「ライ麦畑でつかまえて」
   先月亡くなった、J.D.サリンジャーの代表作。
   我々世代には野崎孝訳の方が馴染み深いですが
   村上春樹訳の方がドライな文章で、読みやすいかも…
   スノボの国母選手を非難する全ての人に読んでもらいたい1冊。




   
 
 



ギフトショー → ユーロボックスさん

2010-02-06 | 万年筆

東京ビックサイトで行われた、ギフトショーに
2/3.4の2日間かけて行って来ました。
一日目は問屋さんの展示会を見てから
ギフトショーへ。自身2回目のギフトショーで
どんな感じかは分かっていましたので
落ち着いて見て回れました。

   
   ↑出展社数は2200社以上! 2日かけても全社見るのは不可能。


ステーショナリーや紙製品のメーカー以外でも
見るべきものがたくさんあり、とても勉強になりました。
たとえばある雑誌が企画した、九谷焼とファーバーカステルの
コラボレーションのぺん立てとぺん皿や、宇宙や地球が
封じ込められたようなガラス製のペーパーウエイトなど
細かく見ていくと文具に関係なさそうなメーカーほど
面白い物がありました。

2日目は他のスタッフと合流後、朝からギフトショーへ行き、
その後別の問屋さんの展示会へ。時間が余ったので、
銀座の伊東屋さんに勉強をかねて行く事になりました。
実はこの2日間の出張中に密かにある計画を立てていて
伊東屋さんに行く事になったら、ユーロボックスさんへ
一人でこそっと行こうと思っていたんです。
何回か今まで、伺ったんですがいつもお休みされていたので
今回は事前に電話して営業していることも確認。
で、ついにユーロボックスさんへ。
1人の予定が3人になり、店内もすし詰め状態だった為
あえなく15分ほどで退店。一人だったら閉店ぎりぎりまで
いたかったのに残念でした。
以前はアパートだったという趣のあるビルの雰囲気を
そのままに、店内は都会の喧騒とかけ離れた別世界でした。                     
 

   
      
    ↑伊東屋さんでゲットしたペンワールド。2009.12月号。

  

    
    ↑沈金塗りの万年筆。だんいちろう?メーカー不明。

    
 
    ↑セーラー社などのミュージックペン先についてのコラム。
      内容は解読中!


          お知らせ…
2/21(日)10:00~11:30
                                クラフトパンチでおひなさまをつくろう
                定員5名 受講料300円 予約制(豊田店)
 



        
         ↑ほめられると伸びる子です



山頂に雪を頂いたモンブラン

2010-01-24 | 万年筆


     幼年時
 私の上に降る雪は
 真綿のやうでありました

     少年時
 私の上に降る雪は
 霙のやうでありました

     十七ー十九
 私の上に降る雪は
 霰のやうに散りました

     二十ー二十二
 私の上に降る雪は
 雹であるかと思われた
     
     二十三
 私の上に降る雪は
 ひどい吹雪とみえました

     二十四
 私の上に降る雪は
 いとしめやかになりました…


     「生い立ちの歌」より抜粋  中原中也


大寒は過ぎましたが、まだしばらく寒さが続きそうです。
私は寒さが大の苦手です。冬がやってくると冬眠できればな、
と毎年思います。
今日は息子の付き添いで、呉服町の雑居ビルの3階にある
病院の待合室に小一時間ほど居りましたところ、大きな窓から
やさしい日差しが入ってきて、とても幸せな時間を過ごせました。
このまま時間が止まって欲しい…と思っていましたところ
息子が診察から戻ってきて現実に引き戻されました。

   
   
    ↑ペン先に刻印された4810はモンブランの標高。

そうは言っても、冬でないと楽しめない物もあります。その一つが雪。
(好きではありませんが)
雪を頂いたモンブラン山をマークにした万年筆がモンブラン。
万年筆に興味の無い方でも、聞き覚えがあるという超有名メーカー
ですが、高級品コングロマリット、リシュモンのグループの傘下に
入った頃から、方向性が一転しました。
高級品のみの扱いになり、ペン芯がエボナイトから樹脂に変わるなど
あまり良い方向には向かっていないような気がしますが
腐っても鯛。バランスの良いデザインと、豊潤なインクフローは
現行品でもうならせる物があります。
10年ほど前から、品質保証のマーク「tix」が刻印されるようになりました。
まだマイスターは健在なんですね。


  
   
    ↑「tix」の刻印。

         お知らせ…1/23(土)~オニのお面を作ろう!
                塗り絵で鬼のお面作りが出来ます。(無料)
                節分の日に使ってね!
                   


        
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趣味の文具箱vol.15と世界の萬年筆

2010-01-08 | 万年筆

前回の発売時にも書いたような記憶があるのですが
趣味の文具箱が店頭で見かけることが少なくなりました。
購入される読者が増えたのか?逆に売れないから
仕入れ量が少ないのか?静岡だけの現象なのか?
事情はわかりませんが、私は最近ではもっぱら
アマゾンで購入しています。
そこで問題なのが、ついでに衝動買いしてしまう事。
今回も万年筆関連の本をぱらぱらと
(画面上なのでカチカチと、が正しい?)見ていると
世界的に有名な万年筆収集家の中園宏著の
「世界の萬年筆」がどうしても気になり
一緒に購入してしまいました。

   

内容はほぼ全編、万年筆の写真で構成されていて
史料価値の高いものではあるのですが
欲を言えば全てペン先がキャップに収まっていて
見ることが出来ないということと、カラーページが
少ない割には、値段が高いという点が残念に思えました。

この中園宏氏は浜松で生まれ、静岡大学で学ばれた
静岡にゆかりのある方ですので、応援の意味でも
次回作に期待したいと思います。
(他の著書に「世界のアンティーク萬年筆」がありますが
こちらは廃盤。)

で、本題の趣味の文具箱。最近マンネリ気味なのが
気になるところ。写真は綺麗ですが目新しい記事が無く、
メーカーのカタログ化してきているような気がします。

   

カタログ」といえば、今年も「THE PEN」が届きました。
店頭でも販売しておりますので、興味のある方は、
ぜひお求めください。(数に限りがあります)


   
           
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'09のベスト・バイ

2010-01-01 | 万年筆

   あけまして おめでとうございます
旧年中は駄文にお付き合いいただき
誠にありがとうございます。
今のところ、やめろというお声を頂戴していないことを
いいことに、本年もだらだらと続けさせていただく
所存でございますので、よろしくお願いいたします。

さて、新年早々謝罪しなければならないことになりました。
前回の’09万年筆・ベスト・イヤーの2位にランクインした
ペリカンデモンストレーターが、’08に発売されたもので、
’08のベスト1位にしていたことを、すっかり忘れておりました。
申し訳ありません。

   

気を取り直して本日の本題へ…
昨年個人的に購入した万年筆がいくつかあるのですが
その中でもお気に入りなのがペリカン400NN。
40年~50年前の万年筆とは思えないほどの
完成度で、書き味はすべらかでまったく筆圧を必要としません。
胴軸の茶縞は光にかざすと、べっ甲のような輝きがあり
見ていて飽きることがありません。
昨年限定品で復活した茶縞ですが、現在は廃番になっています。
なぜ廃番になったのでしょうか。
一説には胴軸のつなぎ目がわかりやすく、不良品がでやすいという
ことが言われています。
完璧を求める方が多い日本人には、馴染まないようですね。
復刻番の400SEもあまり評判が良くないようです。
私自身は多少個性的な方が、愛着がわいてかわいく見えてくるのですが…

一緒に映っている万年筆は同じく40~50年前のモンブランのモンテローザ。
キャップの装飾がかわいらしくて、気に入ってます。

下の書籍は「萬年筆の印象と図解カタログ」。
明治45年発行の物を平成元年に復刻した物。
夏目漱石のエッセイや丸善の歴史が書かれていて
おもしろい内容です。

   
    ↑家のベランダから少しだけ見える、本日の富士山。
   
 営業時間のお知らせ…1/1はお休みさせていただきます。 (馬渕店は1/1~1/3まで)
               1/2、1/3はPM7:00までの営業。


     
      
       
 
   
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超個人的 万年筆・オブ・ジ・イヤー ’09

2009-12-26 | 万年筆

今回は’09の総集編、個人的に選出した’09発売の
ベスト万年筆を発表いたします。
前回のペン・オブ・ジ・イヤーは該当無しということで
寂しい結果になってしまいましたが、万年筆市場は
近年活気がある状態が続いていて、今年も選ぶのに
苦労するほどでした。
それでは第3位から…

  
 
  

  


パイロット エラボー(復刻版)
1978年に万年筆専門店会とパイロットが共同再発したエラボー。
しばらくの間、生産中止になっていましたが、この度復活しました。
軸は樹脂から金属軸に変わり、ペン先も若干大きくなってマイナー
チェンジしておりますが、くちばしのようなフォルムは変わらず
しなやかな書き味が楽しめます。
写真は左から、初期型、後期型、復刻型。初期型はキャップがねじ式で
ペン芯に漆が塗られています。採算が取れず、後期型になって
キャップが勘合式にペン芯の漆塗りもなくなりました。

  

  


ペリカン スーベレーン デモンストレーター
近年のデモンストレーターブームに乗っかって、ついにペリカンの
スーベレーンのデモンストレーターが限定発売されました。
過去にはグリーンやブルーも限定発売されていましたが
今回はそれらと趣が違い、各部品名がボディにプリントされて
います。この万年筆は人によって評価の分かれるところでは
ありますが、私はこの工具っぽさが好きです。

 
  

  


ペリカン スーベレーン M400 茶縞
数百本の限定で発売された復刻版茶縞。
実は当店にも1本だけ入荷しましたが、入荷後数時間で
売れていしまいました。写真は1960年代に発売されていた
400NN(右)との比較。ペン先は金1色で同じなのがわかりますか?
現行のスーベレーンは金銀のコンビですので、このために
製造したようです。
ボディの茶縞は緑縞よりも色々な色が混ざり合って、眼を奪われます。
とても綺麗な万年筆です。

総評…復刻番や限定品からの選出になりましたが、来年は
オリジナルの良い万年筆が発売されることを期待します。

 

   お知らせ… 年内は無休で営業いたします。
          12/31はPM7:00までの営業。
          来年1/1はお休みさせていただきます。
 (馬渕店は1/1~1/3まで)
          来年1/2、1/3はPM7:00までの営業。


     
      
       
 
   
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EXILEに贈る万年筆

2009-12-10 | 万年筆
2009年も残り僅かですね。
今年も色々な出来事がありました。
そこで今年活躍した有名人に贈る万年筆を
勝手に想像してみました。
もちろんその方に似合うものを、選びましたが
前回同様主観でありますので、ご意見がある方も
いらっしゃると思いますが、ご了承ください。

先ずはミュージック界からEXILEの皆さん。
今年は皇居前広場での国民祭典の奉祝曲披露や
シングル「THE MONSTER」がオリコン1位を記録するなど
活躍しました。
いつの間にか14人になっていたんですね。
これは贈る側は相当悩みます。
最初から難関にぶち当たりましたが、良いものがありました。
パイロットのインク色彩雫にカスタム74透明軸をセットで
いかがでしょうか。
現在色彩雫は17色。この中から好きな色を選んでいただければ
喧嘩になることもないでしょう。(EXILEの喧嘩は激しそうですから…)
万年筆は必然的にインクが見えるスケルトンボディの
カスタム透明軸で決まりですね。
万年筆というよりインクで選んでしまいましたが、コスト的にも
贈答側の軽減を計ることができますのでオススメです。

   

スポーツ界からは、WBC優勝、日本シリーズ優勝、
世界最優秀監督賞受賞とプロ野球監督として最高の年になった
原辰徳監督。ご存知読売ジャイアンツの監督にして
日本代表の監督としても最高の結果をもたらしました。
原監督の現在の背番号は88ですが、現役時代若大将と呼ばれて
活躍していた当時の背番号は8。そこで、贈る万年筆は
パーカー創業120周年記念万年筆「ラッキー8」。
「ラッキー8」のラッキーは1888年にパーカーが特許を取得した
ラッキーカーブと呼ばれる、ペン芯から取られています。
8の方は、その1988年という年号と、発売時の2008年、
中国では8が縁起がいい数字という意味があるようです。
ボディも8角形です。
最近のパーカーは中国市場を想定した限定品が多いですね。
昨年はチャイナレッドの「福」が、来年にはブラックバージョンが
発売される予定です。

   


芸能界からは大河ドラマ「天地人」の直江兼続の幼少期を演じ、
CMではトヨタのこども店長として人気物になった加藤清史郎くん。
清史郎くんは阪神タイガースの大ファンということで、2003年にタイガースが
優勝した記念に発売された万年筆を贈りましょう。
セーラーからは白の縦縞と黄色の2バージョンが発売されて現在は廃番。
なんとイタリアのデルタからも77本が限定発売されました。
今ではなかなか見る機会はありませんが、当時は店頭に
並んでいたようです。探せば見つかるでしょう。

   


以上、今年活躍した有名人に贈る万年筆でしたがいかがでしょうか?
この方々に、万年筆を贈る機会がある企業の方には
とても参考になるのではないかと思います。
無理やりなこじつけもありましたが、グッドチョイスだと
自画自賛して終わりたいと思います。
それにしても、万年筆が似合う有名人が減ってきているように
感じるのは私だけでしょうか?


   お知らせ…11/7~パイロット万年筆キャンペーン開催中。
          1万円以上の万年筆をお求めの方にボトルインクのいろしずくや
          パイロット社製万年筆用便箋をプレゼント。
           
          11/21~ダヴィンチシステム手帳の無料名入れキャンペーン
          実施中!  

     
      
       
 
   
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今日は勤労感謝の日?

2009-11-23 | 万年筆

今日はたしか勤労感謝の日ですね。
私は誰からも労われることなく、一日が過ぎようとしておりますが
みなさんは、いかがですか?
誰かのために、仕事をしているという意識は無く
自分のために仕事をしているのですから、
まあ、いいんですけど…

そもそも勤労感謝の日は、GHQが天皇の国事行為から「新嘗祭」
を切り離す形で改められたものなので、アメリカの押し売りのような
祝日なんですね。感謝する側も、される側もいまいち身が入らないのは
その為かもしれません。

さて、もともとあった「新嘗祭」ですが、飛鳥時代から脈々と受け継がれ
現在の今上天皇も行っている収穫物と神に感謝する行事です。
この時天皇は4時間の間、正座をされるそうです。
正座の苦痛が祭儀の妨げにならないよう、天皇は普段テレビを
見る間も正座をして、鍛錬されているそうです。
天皇のお人柄がわかる、エピソードですね。
その今上天皇の宮内庁御用達の万年筆は、セーラーの有田焼万年筆
だそうです。
有田焼万年筆は、洞爺湖サミットで各国の首相などに
贈られたことでも有名ですね。
(後日確認後、御用達なのは有田焼の皿などで、万年筆では無いようです。
関係者の方には大変ご迷惑をお掛けしましたこと、お詫びいたします。
申し訳ありませんでした。)


   


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宮沢賢治と万年筆の意外な関係

2009-11-20 | 万年筆

  
  
(ここらのまつくろな蛇紋岩にはイリドスミンがはいってゐる)
  ところがどうして空いちめんがイリドスミンの鉱染だ

   「鉱石とネクタイ」より   宮沢賢治


少し前に小6の次男が、国語の授業で宮沢賢治のことを
習っていました。
次男はしきりにその世界観を感心していました。
私も気になって、万年筆という側面から賢治のことを
調べてみました。
ご存知の通り賢治は、童話作家であり、詩人であり、
農業のために一生をささげた人でもあります。
また、幼いころから鉱石に興味を持ち、小6のころには
「石こ賢さん」と呼ばれていました。
そんな賢治が22歳になったころ(1918年)、地元岩手県で
イリドスミンが採掘できることを間接的に発見しました。
(それまでは、北海道が主な産地)
賢治はいくつかの詩のなかに、イリドスミンを登場させ
殊のほか、思い入れがあったようです。
ところがその後、賢治が病気がちになり、実際に採掘や事業化することは
ならなかったそうです。
ただ直後に海外の安価なイリドスミンが輸入されたため
賢治が事業化していたら、大損していたことになります。

万年筆好きの方は、そろそろお気づきですね。
イリドスミンの主成分はイリジウム。そう、ペン先の
ポイントに使われている物です。

  
  ↑「セロ弾きのゴーシュ」の原稿

1907年に並木製作所(後のパイロット万年筆)、1919年に
中屋万年筆(後のプラチナ万年筆)が万年筆の販売をはじめた
ことで、イリジウムの需要が増えたという時代背景と
宮沢賢治が関係しているという、意外性のある話に
なりました。

最後に宮沢賢治「山地の稜」から

  
まづすばやく手帳と万年筆をはふり出すことだ。それからあとは
  もう考へなくてもいいぞ。

   
   ↑「雨ニモマケズ」が書かれた手帳


 お知らせ…11/7~パイロット万年筆キャンペーン開催。
          1万円以上の万年筆をお求めの方にボトルインクのいろしずくや
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オバマ大統領愛用の万年筆は?

2009-11-15 | 万年筆

先日オバマ大統領が来日しましたが、
あわただしく中国へ行ってしまいました。
なんとなく形だけの来日のように感じますね。
アメリカに見放されたら、日本はどうなるのでしょうか?

それはさておき、オバマ大統領が大統領令の署名に
用いた万年筆がニュースで配信されていました。
その万年筆は、クロスのタウンゼント、ブラックラッカーでした。
意外とシンプルな万年筆を使っているんですね。
歴代のアメリカ大統領はシェーファー派とパーカー派にわかれていた
といいます。ニクソンやレーガンはシェーファー、パーカーは
ブッシュや、大統領ではありませんが、マッカーサーが使用したことでも
有名ですね。
オバマ大統領がクロスを選んだのは、「チェンジ」の一環でしょうか?

  

クロスの創業は古く1846年。どちらかというと、大衆の筆記具メーカー
として存在し、主にシャープペンやボールペンを製造。
万年筆はそれほど多く製造していません。
オバマ大統領が使用したタウンゼントは創業者の名前が付いた
クロスの中では高級ラインではありますが、他社に比べたら
わりとリーズナブル。
今後、人気が出るかも知れませんね。


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川口先生かく語りき

2009-11-08 | 万年筆

先日のペンクリニックの余談ですが
川口先生には過去のペンクリニックも含めて
色々なことを教えていただきました。
その中でも良い万年筆とは?という問いに対する
先生の考え方に非常に興味を持って常に
お話を聞いておりましたところ、必ず出てくるのが「バランス」でした。
ご存知のように国産の多くは、モンブランのマイスターシュティックを
模倣したもので、バランスもモンブランのそれに近いものに
なっています。
川口氏曰く、バランスはモンブランの149が良い、との事でしたが
最近のモンブランの状況を憂いでいるのか、薦めるのは
ペリカンのスーベレーンや、デルタのドルチェビータミディアムで
先日はセーラー80周年記念のプロフィット80やプロフェッショナルギア
マーブルエボナイトも薦めていました。
(もっとも、プロフィット80は購入したくても、どこにもありませんが)

  
  ↑左から2番目のブライヤーがプロフィット80.今では幻の万年筆ですね。

本体の重さ、長さ、重心の位置等、色々な条件がかみ合って、良いバランスが
生まれる奇跡は一度味わってしまうと、なかなか忘れられず
自分もドルチェビータ以上のものに出会えずに、ヘビーローテーション化
してしまっています。
最後に万年筆は他人に貸さないこと、という訓示を残し
足早にお帰りになりました。

  
  ↑先日廃番になると、お伝えしたドルチェビータミディアムですが
   廃番ではなく、サイズが太くなるということでした。申し訳ありません。

   
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