今回は’09の総集編、個人的に選出した’09発売の
ベスト万年筆を発表いたします。
前回のペン・オブ・ジ・イヤーは該当無しということで
寂しい結果になってしまいましたが、万年筆市場は
近年活気がある状態が続いていて、今年も選ぶのに
苦労するほどでした。
それでは第3位から…
第3位
パイロット エラボー(復刻版)
1978年に万年筆専門店会とパイロットが共同再発したエラボー。
しばらくの間、生産中止になっていましたが、この度復活しました。
軸は樹脂から金属軸に変わり、ペン先も若干大きくなってマイナー
チェンジしておりますが、くちばしのようなフォルムは変わらず
しなやかな書き味が楽しめます。
写真は左から、初期型、後期型、復刻型。初期型はキャップがねじ式で
ペン芯に漆が塗られています。採算が取れず、後期型になって
キャップが勘合式にペン芯の漆塗りもなくなりました。
第2位
ペリカン スーベレーン デモンストレーター
近年のデモンストレーターブームに乗っかって、ついにペリカンの
スーベレーンのデモンストレーターが限定発売されました。
過去にはグリーンやブルーも限定発売されていましたが
今回はそれらと趣が違い、各部品名がボディにプリントされて
います。この万年筆は人によって評価の分かれるところでは
ありますが、私はこの工具っぽさが好きです。
第1位
ペリカン スーベレーン M400 茶縞
数百本の限定で発売された復刻版茶縞。
実は当店にも1本だけ入荷しましたが、入荷後数時間で
売れていしまいました。写真は1960年代に発売されていた
400NN(右)との比較。ペン先は金1色で同じなのがわかりますか?
現行のスーベレーンは金銀のコンビですので、このために
製造したようです。
ボディの茶縞は緑縞よりも色々な色が混ざり合って、眼を奪われます。
とても綺麗な万年筆です。
総評…復刻番や限定品からの選出になりましたが、来年は
オリジナルの良い万年筆が発売されることを期待します。
お知らせ… 年内は無休で営業いたします。
12/31はPM7:00までの営業。
来年1/1はお休みさせていただきます。 (馬渕店は1/1~1/3まで)
来年1/2、1/3はPM7:00までの営業。
↑ほめられると伸びる子です