文具館コバヤシ ブログ

文房具やの独り言。こだわりの文具、万年筆のご紹介や、イベントのご案内。

消しゴムはんこで年賀状

2008-11-29 | 文房具
 
 そらにはちりのように小鳥がとび
 かげらふや青いギリシャ文字は
 せはしなく野はらの雪に燃えます
 パツセン大街道のひのきからは
 凍ったしづくが燦々と降り
 銀河ステーションの遠方シグナルも
 けさはまっ赤に澱んでゐます

  「冬と銀河ステーション」より  宮沢賢治


暖かい静岡でも最近かなり冬らしくなってきました。
富士山の雪化粧も浮世絵のような本格的なものに
なってきました。
これから年末にかけてみなさんお忙しくなると
思いますが、忘れてならないのが年賀状。
NHKの番組「おしゃれ工房」の12/3放映内で
消しゴムはんこでつくる年賀状が特集されます。
お金をかけずにかわいくて楽しい年賀状が
作れそうですね。



↑初心者向けセットもあります。
店内にもスタッフが彫った「うし」が展示されています。
必要な道具も一緒に並んでいますので
ぜひご覧ください。


↑書籍は発売中です。


↑前回の答え…お分かりかと思いますが
OriginalがOniginalになってます。オニジナル?

 お知らせ (馬渕店以外)全店年内無休で営業します。
       1/1は全店お休みさせていただきます。
       特別営業時間…12/31、1/2、1/3はpm7:00
                 までの営業となります。
       
       (馬渕店)12/21、12/23、12/28は営業します。
       1/1~1/4はお休みさせていただきます。
       12/31はpm7:00までの営業となります。
         
                            ご了承ください。

  
    
      
     ↑ほめられると伸びる子です



最近のノート事情

2008-11-23 | 文房具
コクヨの販売店向けの簡単なアンケートに答えて
何日かしたある日、お礼ということで
「東大生のノートはかならず美しい」という
本が郵送されてきました。

↑突然送られてきてびっくり。ラッキー♪

内容は東大生の受験時代のノートを取材して
法則を導きだした、というようなことが
書かれているのですが、実際のノートが
写真で掲載されていてこれが本当に
きれいに書かれていて、大げさでなく
感動的でした。
なにも書かれていないノートが無だとすれば
これから書き始めるノートには、宇宙のような
無限の可能性を秘めているのだなと
なんだか壮大な気持ちを持ってしまうような
ノートたちが写真に収まっていました。

↑中でもこのページは圧巻!

コクヨから発売中のドット入り罫線ノートは
この本から生まれた商品で、発売後すぐに
品切れになるほどの人気です。
それ以外にも個性的なノートが最近
次々と発売されてヒットしています。

↑この他ルーズリーフタイプもあります。         ↑表紙のアップです。中紙は白です。

ペーパーレス時代が来るといわれて久しいのですが
まだまだノートは必要不可欠なものということですね。
ノート=大学ノートというのはもう過去のことで
現在は、ノート=記録する装置というべきかもしれません。
人それぞれノートを使用する場所や記入の仕方などが
異なっています。それぞれにあわせたノートが選べる
ように、今以上にノートも多種多様になりそうですね。

↑コクヨから発売中の文庫ノート。

この本の中で少し気になった一文がありました。
50年ほどまえの元東大生の記事の中で
当時ノートといえばA5サイズで大学に入ってから
B5サイズの大学ノートの存在を知ったという
文章がありました。
当時といえばまだまだものが不足していた時ですから
小さなA5サイズで学生たちはがんばって勉強していたのですね。

↑ツバメノートの新作。「ユリルク」とのコラボ。方眼と無地。
OKフールス紙のすかし入り。



↑ライフのヒット商品、ノーブルノート。ラインナップ増加中。


↑ライフの総合カタログの表紙に誤植発見!
答えは次回…

 お知らせ (馬渕店以外)全店年内無休で営業します。
       1/1は全店お休みさせていただきます。
       特別営業時間…12/31、1/2、1/3はpm7:00
                 までの営業となります。
       
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'09手帳 システム手帳編

2008-11-16 | 文房具

前回までの手帳編で書ききれなかった
システム手帳のことを今回書きたいと
思います。

↑次号の1月号で廃刊だそうです。残念。

ちょうどラピタ12月号に特集が組まれていました。
この中で紹介されているだけで18のブランド
があります。これだけたくさんあると迷いますね。
コバヤシのおすすめを、いくつかご紹介していきます。
まずは今年話題になったファイロファクスについて
書かなければ先に進めませんね。

↑クロスシリーズが一番人気。内部のチャック付ポケットが便利。

みなさんご存知のとおり、原産国の表示について
公正取引委員会から指摘があった問題ですが、
代理店のシイベルへグナー側が表示を改める
ということで収束したらしいので
ファイロファクスが店頭から消えることは
なくなりました。ご安心ください。
そもそもシステム手帳はイギリスでファイロファクスが
1921年にはじめてつくりだしたものですから
イギリス製という印象が強いのですが
今や、どのブランドも中国などの他国で
作っている物がほとんどですから
どこの国で作っているかは、あまり
気にする問題でもないような気がしますが
どうでしょうか?

↑付属のクロスでこするように拭くと、ある程度傷が目立たなくなります。

有名メーカーでは現在レイメイのダヴィンチが
国内では一番販売量が多いんではないでしょうか?
低価格帯から高級品まで豊富な種類があり
飽きのこないデザインがいいですね。
写真上のオイルレザーの他、アースレザーや
写真下のアーバンレザーなどが人気です。





↑水に強いアーバンレザー。収納性も抜群。

ボールペンのメーカーとしてはかなり有名な
クロスも2年ほど前から皮製品に力を入れてきました。
ボールペンが付属しても価格が控えめなのが
人気です。このデザインはクラッシクオートバイ
に使われていたレザーをイメージしています。


↑クラッシクなデザインが個性的。

まだあまり知られていませんがこのユナイテッドビーズ
というメーカーの生産から販売にいたる
考え方にはとても好感がもてます。
写真の手帳は倉敷のはんぷやの生地を使用しています。
品質にはかなりこだわっています。


↑他にもカラーあり。        ↑クラウゼのリングを使用。
 
 お知らせ (馬渕店以外)全店年内無休で営業します。
       1/1は全店お休みさせていただきます。
       特別営業時間…12/31、1/2、1/3はpm7:00
                 までの営業となります。
       
       (馬渕店)12/21、12/23、12/28は営業します。
       1/1~1/4はお休みさせていただきます。
       12/31はpm7:00までの営業となります。
         
                            ご了承ください。

  
    
      
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'09手帳 男性編

2008-11-11 | 文房具
'09手帳の今回は男性編です。
男性のお客様にはやはり
オーソドックスなものが人気があるようです。
能率手帳、ダイゴー、高橋書店、がベスト3です。
その他にコクヨ、田辺経営、ライフ、パイロットなども
取り揃えております。
先日ご紹介しました、えい出版から発売中の
「NOTE&DIARY」のなかで取り上げられていた
一ツ橋ノートのダイアリーもありますよ。
かなり以前からバーチカルタイプの手帳を
作っているんですね。

↑欧米式週間予定表=バーチカル。

ここでおさらい。バーチカルとは…
一日の時間軸が垂直に並び
時間ごとの予定が書き込みやすく
なっているものをいいます。
最初に作ったのはフランスのクオバディス。
1950年代の話ですから、もう半世紀前から
あるんですよ。
その中でも24時間制の物もあれば
10時間制の物もあるので、生活習慣によって
お選びいただく際にお気をつけください。

オーソドックスな物では飽き足らない、
という方にオススメなのが…

①ミドリ トラベラーズノート。
シンプルなデザインの中に豊富な
リフィルやアクセサリーをはさんで
オリジナルの手帳がつくれます。
'09の日付入りレフィルも発売中。
(月間と週間のレフィルのみと、本体セットの
ものがあります。)
その名の通り、旅先での記録におすすめ。

↑あえてプレーン(無地)にして、ダイアリーのレフィルを使わない手も…

②ブリットハウス グラータテーマ。
質感がすばらしい子ヤギの皮を使用。
見た目よりも意外と収納スペースが多く
センターのペンホルダーは太い万年筆もOK。
ダイアリーと普通罫のノートが分かれている所も
何にかと便利です。
忙しい営業マン向け。

↑付属のノートはボリュームたっぷり。

③クロス プレミアムノート。
存在感のあるデザインの中身は
意外とシンプル。付属のボールペンは
変わったアクションで伸縮します。
単独での発売は残念ながら予定されていません。
日付入りではありませんので
自由人におすすめ?

                        ↑ボールペン単独で発売してほしい!

 

 
      
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'09手帳 女性編

2008-11-06 | 文房具

そろそろ来年の手帳を購入される方が
増えてきました。
最近の傾向は、機能的なものが多く
人それぞれの生活環境にあわせた
ものが増えました。
コバヤシでの売れ筋を2回に分けて
お伝えしたいと思います。
今回は女性編…



↑あまり細かくないところが◎
まず人気があるのは家計簿の機能がついた
手帳。特にクツワから発売されているものは
表紙に特徴があります。色によって
金運UPや愛情運UPなどの効果が
あるそうです。金運UPの黄色が一番人気!




↑内容は盛りだくさんで見た目もグッドです。
OLさんに人気があるのはハッピーダイアリー。
1年後の自分がどうなりたいのか目標をたてて、
それに合わせて予定をたてられます。
ハッピーダイアリー+はダイエットの予定が
組めますよ。1年後は今よりもっとハッピー!


↑機能が充実していて表紙も飽きがこないデザイン。
秘書の方やキャリアウーマンの方にオススメなのが
シャチハタのオピニ。バーチカルタイプで時間ごとの
予定が書き込みやすいという事の他にも
いろいろな機能がついていて、年を追うごとに
売り上げが上がっています。

他にはファイロファクスやクォバディスなどの
輸入物も相変わらず人気があります。
全体的にはバーチカルタイプが男性より
女性のほうが浸透率が高いようですね。
それと、10月始まりのものが増えて
購入してすぐ使えるようになって
便利になりました。

↑ユナイテッドビーズのシステム手帳。レフィルは
別売り。はんぷがかわいい。

 
      
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ミステリー? セーラーvsオート

2008-11-03 | 筆記具
セーラーの復刻版ボールペン、
「昭和弐拾参年物語」が入荷しました。
これには1948年(昭和23年)に
百貨店にて国産ではじめての
ボールペンを発売したという
説明書きがついています。
しかし、昨年オートから国産初の
ボールペンの復刻版がすでに
発売されていますので国産初の
ボールペンが2種類存在することに
なりました。

↑オートの復刻版ボールペン
そこでどちらが本当の国産初なのか
検証することにしました。
まずセーラーの説明書を詳しく読んでみた。
製造に至るまでの苦労が細かく書かれている。
そして1948年2月9日に某百貨店にて
発売された様子がこれまた事細かく書かれていて
ここに偽りがあるとは考えにくい。

次にワールドムック発刊の「文房具大図鑑」の中の
文房具の年表を見る。
1943年…ハンガリー人のピロによりボールペンが完成。
1945年…第二次大戦終戦、GHQに伴い来日した
       アメリカ兵の胸にボールペンが。
と、ある。日本の庶民の目に初めてボールペンが映った
瞬間である。
問題の1948年については何も記述がない。
1951年…国内にて中田機化工業(現オート)が
鉛筆型ボールペンを発売、とされている。
国産初という記述はないが、ここではじめて
国内メーカーの記述が出てきた。
他の書籍やオートのホームページなどにも
「国産初はオートが発売」としているところが
ほとんどだ。
「文房具大図鑑」の別のページに気になる文章を
見つけた。
「1947年当時20以上の業者が
ボールペン製造に名乗りをあげたが、
戦後の混乱期とあって粗悪品が多く、
公文書にはボールペンの使用を認めない
所もあったという…」
また、串田孫一著の「文房具56話」のなかで
著者はボールペンについてこう書いている。
「ボールペンが現在のように良くなかった頃の
印象は残っている。紙の裏に染み透っていたり
細かい字がしばらくたって滲みがひろがり
読めなくなったことも忘れない。
大学の試験にはボールペンを使わせないように
指令が出たこともあった…」
これらを鑑みると、こういう推測が考えられる。
つまりセーラーが1948年確かに国産初のボールペンを
発売した事実は間違いないところではあるのですが
当時のボールペンは金額も高く、実用性に乏しかった
のではないかということ。その後オートが
実用性のある単価の安いボールペンを発売したのをもって
国産初と歴史には残ったのではないか。
(セーラーさんには大変申し訳ありませんが…)
これらはほとんどが私の推測であります。
詳しく当時のことをご存知の方がいらっしゃれば
ぜひご一報ください。

↑「頑張る日本の文房具」より、オートの歴史


      
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パイロット 色彩雫新色&ミュー90

2008-11-01 | 万年筆

パイロットの色彩雫の新色と
創立90周年記念のミュー90が
入荷しました。
色彩雫は今回赤系の4色。
 山葡萄 やまぶどう…濃いめの紫色
 躑 躅  つつじ……紫と赤の中間色

 紅 葉  もみじ……赤と橙の中間色
 夕焼け ゆうやけ……橙色(若干薄め)
…の4色ですが、「夕焼け」は店頭に出した直後に
売れてしまいました。

どれも個性的で良い色合いですが
個人的には「山葡萄」が気に入りました。
深く上品な色です。
最初の予定ですと、この赤系で打ち止め
だったんですが、予想外に売れたため
(未発表情報ですが)今後も色彩雫シリーズは続くそうです。


ミュー90は、'71に発売されたミュー701の
復刻版です。9000本限定です。
何本か販売しましたが、まだ少し余裕が
あるようです。(ただし営業さんの都合上
何本もまとめて発注はできないらしい)

701との違いはどーむさんのブログを
ご参照してください。
http://blogs.yahoo.co.jp/ttokondo/56298779.html
流線型の未来的ボデイの見た目どうり
書き味は…硬っ! でも手帳に書き込むにはGOODです。
ただ、お尻についてるスピネルって必要ですか?
無くしてもう少し安くしてもらえればさらにGOODなんですが…


 お知らせ 本日11月1日(土)、全店舗が臨時休業いたします。
        ご了承ください。
       
        

  
   
   
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