文具館コバヤシ ブログ

文房具やの独り言。こだわりの文具、万年筆のご紹介や、イベントのご案内。

サファリのペン先とクリップが…

2010-01-30 | 筆記具


   
   ↑限定品の為、こちらのペン先とクリップはシルバー。

ラミーのサファリのペン先とクリップの色が全色ブラックから
シルバーに変わるそうです。(マットブラック以外)
1980年に発売以降、スケルトンと限定色以外はずっと
ブラックでしたから、驚きです。

   

書籍「ラミーのすべて」によると、サファリは1980年に
テラコッタオレンジとサバンナグリーンの2色が発売されましたが、
3年間まったく売れなかったようです。それが1983年に
ホワイト、レッド、ブルー、イエローに変更したところ
一躍人気商品になったそうです。特にホワイトは万年筆に
はじめて使われた例だったようです。
現在ではスケルトン、レッド、ブルー、イエロー、マットブラックに変更され
順調に売れています。
上の写真は2007年の限定品で、2004年のオレンジ発売以降
毎年のように発売され、人気を博しています。
今年は何色が発売されるのでしょうか?
楽しみですね。

   

「ラミーのすべて」にはサファリ以外のことも詳しく触れられています。
本社工場見学レポートや、ドイツでの現行品カタログなど、
ラミー好き以外の方でも十分楽しめる内容です。
巻末の質問コーナーにインクについて書かれていて
「ボトルインクとカートリッジでは、ブルーブラックのみ
インクが異なる」や、「4ペンなどに使われているM21リフィルは
他のリフィルより色が濃い」などといった他社では公開しないような
内容のことまで書いてあり、ラミーの理念を垣間見れました。



    
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         ↑ほめられると伸びる子です



山頂に雪を頂いたモンブラン

2010-01-24 | 万年筆


     幼年時
 私の上に降る雪は
 真綿のやうでありました

     少年時
 私の上に降る雪は
 霙のやうでありました

     十七ー十九
 私の上に降る雪は
 霰のやうに散りました

     二十ー二十二
 私の上に降る雪は
 雹であるかと思われた
     
     二十三
 私の上に降る雪は
 ひどい吹雪とみえました

     二十四
 私の上に降る雪は
 いとしめやかになりました…


     「生い立ちの歌」より抜粋  中原中也


大寒は過ぎましたが、まだしばらく寒さが続きそうです。
私は寒さが大の苦手です。冬がやってくると冬眠できればな、
と毎年思います。
今日は息子の付き添いで、呉服町の雑居ビルの3階にある
病院の待合室に小一時間ほど居りましたところ、大きな窓から
やさしい日差しが入ってきて、とても幸せな時間を過ごせました。
このまま時間が止まって欲しい…と思っていましたところ
息子が診察から戻ってきて現実に引き戻されました。

   
   
    ↑ペン先に刻印された4810はモンブランの標高。

そうは言っても、冬でないと楽しめない物もあります。その一つが雪。
(好きではありませんが)
雪を頂いたモンブラン山をマークにした万年筆がモンブラン。
万年筆に興味の無い方でも、聞き覚えがあるという超有名メーカー
ですが、高級品コングロマリット、リシュモンのグループの傘下に
入った頃から、方向性が一転しました。
高級品のみの扱いになり、ペン芯がエボナイトから樹脂に変わるなど
あまり良い方向には向かっていないような気がしますが
腐っても鯛。バランスの良いデザインと、豊潤なインクフローは
現行品でもうならせる物があります。
10年ほど前から、品質保証のマーク「tix」が刻印されるようになりました。
まだマイスターは健在なんですね。


  
   
    ↑「tix」の刻印。

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         ↑ほめられると伸びる子です



センター試験!

2010-01-17 | 文房具
昨日と今日、センター試験が行われています。
ここ静岡は穏やかに晴れ、それほど寒くなく
良い天気に恵まれました。
今回は就職難ということもあり、受験生が増えたようですね。
私は大学に行っていないので、試験の様子なども
さっぱり見当が付きませんが、きっとみなさん
緊張されていて大変な思いをされていることでしょう。

そんな受験生の方のための応援グッズが各社から発売されています。
最近チョコレートのキットカット(きっと勝つ)など応援商品が増えましたが
文具業界も同じく増えてきました。
材料自体を神社でお祓いする受験グッズで人気がある
ぺんてるの今年の商品パッケージには、中国にある三国志の英雄、
関羽がプリントされています。関羽が祭られている
「中国解州関帝廟」に社員が参拝してきたそうです。
今回は材料は持っていっていないようです。
 
   
       ↑マークシート用鉛筆。粘土ではなく樹脂を使用し、マークシートに最適!

この分野では最古参のヒノデワシから発売されている
合格まとまるくんも今年も健在です。スリープに
合格と印刷されているだけなのですが、この時期
かなりの人気ぶりです。

   
     ↑10年以上変わらないデザイン。

ここ2~3年前から人気なのが金の合格鉛筆。
通常6角形の鉛筆をごうかくにあやかって
5角形にしてあります。
5角→ごかく→ごうかく→合格。オヤジ的発想ながら
こちらも人気があります。

   
   ↑金色でなんとなくご利益がありそう。


   
       ↑プーマの文具などで有名なクツワも今年から参入。
        金色の必勝の文字が気持ちを盛り上げてくれそう。(下敷き)

      
         ↑ほめられると伸びる子です



成人の日 

2010-01-11 | 文房具

今日は成人の日ですね。
ここ静岡の成人式は1/4に行われたようです。
以前に比べて、おとなしくはなったとはいえ、
各地でまだ騒ぎをおこす成人がいるようです。
20歳といえど、自分のことを重ね合わせると
まだまだ子供なのだと思います。
かといって、騒ぎをおこすのを肯定する気は
ありませんが、迷惑をかけない程度に騒ぐ分には
良いのではないでしょうか。
友人たちと無邪気に騒げるのも20歳ぐらいまでだと
思いますので…
成人に達する年齢の法改正の議論が持ち上がっていますが、
18歳で分別をわきまえられる人がどれくらいいるのか
疑問です。
20代の方たちには、まだ変に大人ぶらないで、いろいろなことに挑戦
してほしいと思います。

  
   ↑懐かしい初代テプラ。

さて、文具業界でも20歳を越えた、文房具があります。
1988年に発売されたキングジムのテプラです。
(正確には21歳)
テプラを含むテープライター(テープワープロ)の基本を作ったのは
ブラザーです。ダイモを意識して作られたため、初期のテプラは
円盤を回転させて文字を選択するようになっていました。
テープ自体の耐久性も現在のものより高い物を使用していました。
パソコンが普及した今日でも、まだ存在感があるのは
手軽さが受けているからでしょうか。
現在はパソコンとリンクできたり、中国語対応のモデルが出たり
(カシオネームランド)まだまだ発展中です。

   
    
     ↑最新機種のポケモン使用。小学生の名前付けに大活躍!

 
           
         ↑ほめられると伸びる子です


趣味の文具箱vol.15と世界の萬年筆

2010-01-08 | 万年筆

前回の発売時にも書いたような記憶があるのですが
趣味の文具箱が店頭で見かけることが少なくなりました。
購入される読者が増えたのか?逆に売れないから
仕入れ量が少ないのか?静岡だけの現象なのか?
事情はわかりませんが、私は最近ではもっぱら
アマゾンで購入しています。
そこで問題なのが、ついでに衝動買いしてしまう事。
今回も万年筆関連の本をぱらぱらと
(画面上なのでカチカチと、が正しい?)見ていると
世界的に有名な万年筆収集家の中園宏著の
「世界の萬年筆」がどうしても気になり
一緒に購入してしまいました。

   

内容はほぼ全編、万年筆の写真で構成されていて
史料価値の高いものではあるのですが
欲を言えば全てペン先がキャップに収まっていて
見ることが出来ないということと、カラーページが
少ない割には、値段が高いという点が残念に思えました。

この中園宏氏は浜松で生まれ、静岡大学で学ばれた
静岡にゆかりのある方ですので、応援の意味でも
次回作に期待したいと思います。
(他の著書に「世界のアンティーク萬年筆」がありますが
こちらは廃盤。)

で、本題の趣味の文具箱。最近マンネリ気味なのが
気になるところ。写真は綺麗ですが目新しい記事が無く、
メーカーのカタログ化してきているような気がします。

   

カタログ」といえば、今年も「THE PEN」が届きました。
店頭でも販売しておりますので、興味のある方は、
ぜひお求めください。(数に限りがあります)


   
           
         ↑ほめられると伸びる子です


 


'09のベスト・バイ

2010-01-01 | 万年筆

   あけまして おめでとうございます
旧年中は駄文にお付き合いいただき
誠にありがとうございます。
今のところ、やめろというお声を頂戴していないことを
いいことに、本年もだらだらと続けさせていただく
所存でございますので、よろしくお願いいたします。

さて、新年早々謝罪しなければならないことになりました。
前回の’09万年筆・ベスト・イヤーの2位にランクインした
ペリカンデモンストレーターが、’08に発売されたもので、
’08のベスト1位にしていたことを、すっかり忘れておりました。
申し訳ありません。

   

気を取り直して本日の本題へ…
昨年個人的に購入した万年筆がいくつかあるのですが
その中でもお気に入りなのがペリカン400NN。
40年~50年前の万年筆とは思えないほどの
完成度で、書き味はすべらかでまったく筆圧を必要としません。
胴軸の茶縞は光にかざすと、べっ甲のような輝きがあり
見ていて飽きることがありません。
昨年限定品で復活した茶縞ですが、現在は廃番になっています。
なぜ廃番になったのでしょうか。
一説には胴軸のつなぎ目がわかりやすく、不良品がでやすいという
ことが言われています。
完璧を求める方が多い日本人には、馴染まないようですね。
復刻番の400SEもあまり評判が良くないようです。
私自身は多少個性的な方が、愛着がわいてかわいく見えてくるのですが…

一緒に映っている万年筆は同じく40~50年前のモンブランのモンテローザ。
キャップの装飾がかわいらしくて、気に入ってます。

下の書籍は「萬年筆の印象と図解カタログ」。
明治45年発行の物を平成元年に復刻した物。
夏目漱石のエッセイや丸善の歴史が書かれていて
おもしろい内容です。

   
    ↑家のベランダから少しだけ見える、本日の富士山。
   
 営業時間のお知らせ…1/1はお休みさせていただきます。 (馬渕店は1/1~1/3まで)
               1/2、1/3はPM7:00までの営業。


     
      
       
 
   
         ↑ほめられると伸びる子です