先日「つくば植物園」のサバンナ温室にピンクの綺麗な花が咲いていました。初めて見る花です。
'190905 ゴマ科ウンカリナ属の落葉低木で名前は「ウンカリナ・ステルリフェラ」(Uncarina stellulifera)
ウンカリナ属はマダガスカル島の固有植物で、西海岸沿いの乾燥地域に14種1変種が自生しています。
こういった花の名前は全く覚えられません。難しい名前はパスです。帰りがけには落花していました。
開花は6~10月頃。花冠は筒状で先端は5裂しています。この木は樹高は1.5mほどでした。
別名で「シャンプーの木」と呼ばれ、葉を水に浸すと粘液が分泌され、それをシャンプーや整髪料として用います。
また、先がいかり状の返しになった長いトゲで覆われた果実は迂闊に触ると引っかかって外れにくく、
住民はネズミ捕りやコウモリ捕りに使うそうです。美しい花には棘がありますね。
’060826 こちらは濃黄色の花をつける「ウンカリナ・グランディディエリ」(Uncarina grandidieri)
同じく「つくば植物園」にあります。
こちらもマダガスカルの砂漠地帯に自生するゴマ科ウンカリナ属の落葉小高木(3~5m)で花は一日花です。
’070513 花は若い枝に房になってつき、濃黄色でラッパ状に咲き、中心部は濃紫紅色をしています。
こちらも果実には尖った鉤状の突起物があり、刺さるとなかなか抜けません。
現地住民の間ではこちらも「シャンプーの木」と呼ばれておりシャンプーの代わりにします。
育毛・増毛の効果もあるとか?」(撮影:’06.8.26)
逆光で判りづらいですが、奇妙な形の果実がなっています。果実には鈎爪状の突起物があり、ささるとなかなか抜けません。
'220816 3Dプリンターで作成された倍率8倍のウンカリナ
飲み込んだライオンが死んでしまったことから「ライオン殺しの木」という別名もあります。
同じゴマ科の植物に、「オオツノゴマ(大角胡麻)」(別名:キバナツノゴマ(黄花角胡麻))があり、
アクマノツメ(悪魔の爪)とも呼ばれ、その実と同様、性質が悪いようです。
「ウンカリナ・ロエオエスリアナ」(Uncarina roeoesliana)の花色は黄花ですが花芯が暗紫色になりません。
一般的には「ウンカリナ・ルーズリアナ」と呼ばれることが多いそうです。
また、「ウンカリナ・レーズリアナ」とも呼ぶようです。
’211014<追録> 「ウンカリナ・ロエオエスリアナ」の若い果実
’210210 <追録> 「ウンカリナ・ロエオエスリアナ」の果実
名前が覚えられないウンカリナ属は全部「シャンプーの木」という名前にしておきます。
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