田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

庭の花・実

2020年06月11日 | 杜の華花(フルハウス)

8~9日、BOSOへ草刈りに。あまりの暑さで昨日はグロッキーでした。

これからの季節が思いやられます。

「紫露草」。数株ありますが、どれも沢山花を付けています。

日当たりが悪いのでショボイ「皐月」。

日当たりの良い所の木は見頃を過ぎました。

「定家葛」。一面にびっしり咲き、良い匂いが漂っています。

今年、自宅からBOSOに疎開させた「梅花空木」。早速、数輪ですが咲きました。

「小坊主弟切」。こちらも疎開したばかりですが花を付けました。成長が楽しみです。

「栗(ポロタン:大栗)」の花が満開。収穫が楽しみ。

「紫片喰」。雑草扱いですが、綺麗なので撮ってみました。

花の中心が黄色い「芋片喰」は無いようです。

「クチナシ(梔子)」の蕾。もう少しで咲きます。緑色が輝いて鮮やか。

「紫陽花」。まだ、咲いていませんが装飾花(萼片)が色づき始めました。

ピンクが可愛い紫陽花

「南天」の花。咲きだしました。

「ビワ(枇杷)」。昨年はたった1個。今年は20粒強生りました。まだ酸っぱい!

「赤ラズベリー(木苺)」。友人宅のものを疎開。元気に育っています。


春の花:ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ

2020年04月21日 | 杜の華花(フルハウス)

庭の片隅に「ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ(旧学名(流通名):シラー・カンパニュラータ)」(キジカクシ科、旧ユリ科)が咲いています。和名「ツリガネズイセン(釣鐘水仙)

(撮影:’20.04.19)英名:「スパニッシュ・ブルーベル」。原産地は、スペイン、ポルトガル、北アフリカ。

(撮影:'16.04.16)1株しかありませんが、花期(4月)になると、葉の中から花茎を真っ直ぐに伸ばし、上部の花序に花径1.5~2㎝程度の釣鐘形の花を下向きに10~30輪咲かせます。

花弁の先端は軽く反り返ります。

花色は、青(ブルーベル)、ピンク(ロゼア)、白(アルバ)。

草丈は20~40㎝で、葉は幅広の線形で根生し、放射状に浅く広がります。

夏に地上部が枯れて休眠、春に芽を出します。

耐寒性が高く、植えっぱなしでもよく育ち、自然分球でよく増えます。

日向から半日陰まで栽培でき寒さにも強く育てやすい球根植物です。

同じ仲間で球根植物の「シラー・ペルビアナ(和名:オオツルボ(大蔓穂))」。

花期は5月、花径約2㎝の軽く反り返った6弁花で、散房花序に20~100輪、青紫色の花を咲かせます。

 

 


春の花:甘野老&宝鐸草

2020年04月17日 | 杜の華花(フルハウス)

我が家の庭(林野)に今、「アマドコロ(甘野老)」(上)と「ホウチャクソウ(宝鐸草)」(下)が咲いています。

どちらも地味で目立ちません。ひと頃に比べれば大分減ってきているような気がします。

アマドコロ」はキジカクシ科の多年草。

毎年、4~5月に開花します。明るい林床などに自生しています。

葉に斑入りの園芸種も庭に生えています。

葉の付け根から単一または基部で2分した細い花柄に、細いつぼ型(鐘形)をした緑白色の花が垂れ下がって開き、先の方は緑がかっています。

花の長さは2cm、6花被片が合着した筒状形です。

果実は液果で下向きに垂れ下がり、秋に暗緑色から青黒く熟します。

一方の「ホウチャクソウ」(イヌサフラン科)は竹やぶ、林床などの暗いところに生える陰性植物です。

花被片は6枚(3枚の花びらと3枚の萼)で、花弁は合着しません。草丈は30~60cm。

(撮影:'07.4.29)朝鮮半島、中国原産の「キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)

アマドコロは若葉の頃、山菜として利用されますが、ホウチャクソウは全草が有毒なので注意が必要。

アマドコロは同属の「ナルコユリ (鳴子百合)」とよく似ていますが、ナルコユリは花のつけ根に緑色の突起があるのに対し、アマドコロは花と花柄のつなぎ目は、突起状になりません。

また、ナルコユリの茎は丸く、アマドコロの茎は角張っていることで区別がつきます。

「ナルコユリ」はアマドコロによく似ていて、明るい所を好みます。開花時期は5~6月です。花弁は合着

果実は液果で黒く熟します。

 

 


春の花:オオニソガラム

2020年04月14日 | 杜の華花(フルハウス)

オオニソガラム」(Ornithogalum)は、南アフリカ、ヨーロッパ、西部アジアに約80種類が分布しています。

和名:オオアマナ(大甘菜) キジカクシ科オオアマナ属の多年草(球根) 

3~5月に太い花茎の頂部に径3~4cmの星形の花をつけます。日当たりが良い場所を好みます。

和名は「アマナ(甘菜)」(ユリ科)に似ていて花が少し大きいことに由来。

日本在来種のアマナと異なり球根に毒があるので注意が必要。(撮影:小石川植物園)

①「オーニソガラム・ウンベラツム」(O. umbellatum)別名:ベツレヘムの星

今年はフルハウスの庭に一株しか見当たりません。雑草と一緒に刈ってしまったのかも。

「ウンべラツム」はヨーロッパ原産の多年草。花期は4~5月。

直径約3cmの純白の6弁花を茎の先端に多数咲かせ、花びらの外側に緑色の筋が入ります。

1本の茎から数輪の花が咲き、日が陰ると閉じる習性があります。

11月頃に線状の濃い緑色の葉を展開し、その状態のまま越冬。草丈は15~20cmで葉は花後には枯れます。

耐寒性のある球根植物で、分球により盛んに繁殖します。

南アフリカ原産で半耐寒性の②「オーニソガラム・シルソイデス」(O.  thyrsoides

草丈は20~50cm。

花期は4~5月で、花は径2cmの6弁花で花弁の基部は緑色。

花は下から上へ咲き、 白花を長い花穂に密につけます。

南アフリカ原産で半耐寒性の③「オーニソガラム・ダビウム(ドゥビウム)」(O. dubium)

は、オオアマナ属の花の多くが白花ですが、この花色は黄色、橙色、クリーム色です。

草丈は20~30㎝。5月に星形の6弁花が茎の先に固まって咲きます。

 

 

 

 


春の花:浦島草

2020年04月11日 | 杜の華花(フルハウス)

BOSOのフルハウスの林床に「ウラシマソウ(浦島草)」がたくさん咲いています。

学名:Arisaema thunbergii subsp. urashima  

サトイモ科テンナンショウ属の多年草(球根)

山口県、高知県などでは「絶滅危惧種」に指定されています。

花期は3~5月。花序の付属体(長さ60cm)が仏炎苞から長く伸びています。

これを浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てた名前です。とてもユニークな草姿ですね。

10枚前後の小葉からなる鳥足状複葉で、葉柄は高さ40~50cm。

花は肉穂花序と言って小さな花が集まって棒状になり、黒褐色の仏炎苞に包まれています。

美醜は人それぞれですが、私は美しいとは思いません。

地下には茎が肥大した球根(球茎)があります。

ウラシマソウ(素心)別名:白花ウラシマソウ」。色が抜けて緑色をした個体は素心といいます。

他に赤茶色や黒色など色々な品種があります。

ヒメウラシマソウ(姫浦島草)」(Arisaema kiushianum

山口県、九州に分布。ウラシマソウに比べ草丈、仏炎苞が小さく、花序付属体の伸びもウラシマソウほど伸びない。

アリセマ・タイワンネンセ」(Arisaema taiwanense)台湾に自生。

 仏炎苞は茶褐色で、こちらも附属体の先が長く糸状に伸びます。

日本に自生するテンナンショウ属の仲間で、主に栽培されているのは以下の3種です。

ムサシアブミ(武蔵鐙)」(Arisaema ringens

仏炎苞の色が紫褐色~緑色まで個体によって色幅があります。

仏炎苞は先端を深く巻いた特徴的な形です。

馬具の鐙に見立ててこの名前があります。

ユキモチソウ(雪餅草)」(Arisaema sikokianum) 

とても美しいテンナンショウです。

赤褐色の仏炎苞で、肉穂花序の先端が餅のように白く膨れるのでこの名前があります。

マムシグサ(蝮草)」(Arisaema japonicum

仏炎苞は緑のものや紫のものがあり、葉よりも上に出る。

緑や黒褐色などの地に白いストライプの入った仏炎苞を開きます。

茎の褐色のまだら模様をマムシ(蝮)に見立ててこの名がつきました。

この仲間の果実は赤く熟す液果

粒状の果実をトウモロコシ状につけ、熟すと朱赤色になって目立ちます。