祖父、祖母、義父の法事

今日は、主人の祖父（２３回忌）　祖母（７回忌）　父（１３回忌）　３人の法事でした。

祖父は、私が嫁いだ翌年　ほぼ突然のように８３歳で亡くなりました。
祖父は明治生まれ。　
明治生まれの人にしては背が高く
ベレー帽と煙草が似合うダンディーな人でした。
明治生まれの頑固じじぃ。でも、孫の嫁の私にはめっぽう弱く優しい人でした。

義父は、胃癌で手術で胃全摘手術を受けましたが、その後体調がすぐれず
すぐに転移が見つかり６１歳の若さで亡くなりました。
祖父も背が高く　とても働き者　人の何倍も働く人で優しくて周りの人に気配りが出来、周りの人を笑いで包む人でした。

祖母は、痴呆症、寝たきりの末（一度も病院に入院することなく）
家で家族の皆に看取られながら９４歳で亡くなりました。
明治生まれ。ハイカラさんでとてもお洒落。
優しくて料理がとても上手な人でした。


親族が２０名ほど集まり無事それぞれの供養をし、
その後、食事の為に料亭に移動。
美味しいお食事にお酒、そろそろ法要の締めになって
主人が、それそれの親族に一言づつ言葉を頂くよう指名していきました。

「親父に言われた教訓は（祖父）人の何倍も働け。人と同じくらいしかしない者には、それなりの人生がある。人の何倍も働いてはじめて少し人の上に立てるんだ。
何倍も働けよ・・・と。それぞれの分野でのプロ、スペシャリストを目指せ・・」

それぞれが、親の思い出話や近況報告などを順にしていきました。

私よりも何十年も人生の先輩が口にする言葉にはみな重みがあり今時の私には、
色んな親族の言葉が、心に響きました。


もう終わりだな。そう思っていたのに酔いが回った主人が急に
長男（息子）に

「最後に○○（息子）！お前が締めろ！お前も喋れ！」

オオーw(=゜o゜=)w　親族が、その言葉に視線は長男に・・・


おもむろに長男が立ち上がり話だしました



工工工エエエェェェェェェェ(゜Д゜)ェェェェェェェエエエ工工工


ヾ(・ε・。)ォィォィ！
長男くん！喋れるんかい
やめた方がいいと・・・・
母の気持ち子知らず・・



「えー本日は、お忙しい中　曽祖父、曾祖母、祖父の法要にお越しいただき有り難うございます。この場をかりて両親に言いたいと思います。

僕は、最近、大学の研修で産科の実習へ行きました。そこで、命の誕生を学びました。赤ちゃんの出産も見学し命の誕生という感動的な場面を経験しました。
あ～皆に祝福されて赤ちゃんが誕生するんだぁととても感動し、僕もこんな風に生まれてきたんだなぁ。。と思うと凄く嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいになりました。お父さん、お母さん、ここまで大きく育ててくれてありがとうございます。

車で事故ったり、色々と心配や迷惑をかけ失敗もたくさんしてきました。
野球の野村監督の言葉をかりて
「失敗は、成長の元だ！」
僕も失敗を繰り返し、成長しています(笑）

僕は医療関係の勉強をしていますが、元気が一番です。
先程、伯父さん方のお話にもありましたが、元気で美味しくご飯が食べられて
皆で楽しく過ごせることは幸せです。これからも、どうか皆さんお身体に気をつけて、次回の法事？もしかしたら、親族が集まるのは僕の結婚式？(笑）
どちらが先になるかわかりませんが、元気で皆が会えることを楽しみにしています。それまで皆さんお元気でいてください。

本日は、本当にありがとうございました。」

（↑大体こんな感じだったと思います）



(゜∀゜ノノ゛☆パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ～

親族皆さんが、拍手。


息子の思わぬスピーチ？に
ビックリするやら、嬉しいやら涙が出そうだけど
ビックリし過ぎて腰が抜けそうになるやら
心臓とびだすかと・・・(笑）

息子の言葉が胸に沁みました。



２０歳の息子が、はじめて大人の男に見えました。



最近、産科の実習へ行って命の誕生に感動したばかりの長男にとって
優しかった、祖父や曾祖母の法要は、生と死について自分なりに
色んな事を感じる日になったのだと思います。


私にとって祖父、祖母、義父のありし日を思い出す、
そして、息子の成長を感じた忘れられない法事の日になりました。
きっと、亡き祖父、祖母がひ孫の　義父が孫のこんな姿を見たら
喜んだだろうなぁ。。。
いや、何処かで一緒に見守っていてくれたんだろうと思いました。







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