12月27日(金)
翁の言葉に
善因には善果があり、悪因には悪果を結ぶことは、誰でも知っていることだ。
しかし、この因果が、目前にきざして目前に現れるものならば、人々は恐れもし
用心もして、善種を植えて悪種を除くはずなのだが、具合の悪いことに、今日まく
種の結果は、目前にきざさず目前に現れないで、10年20年から40年、50年の
後に現れるものだから、人々は迷ってしまって、恐ろしさを感じない。嘆かわしい
事ではないか。
こうして善種をまかない上に、前世の宿縁があって、何ともいたしかたがない。
これが、世人の迷いの根元なのだ。けれども、世の中万般の事物は、原因がないもの
はなく、結果のないものもない。一国の治乱、一家の興廃、一身の禍福、みんな
その通りなのだ。恐れもし、用心もし、決して迷ってはならない。
(二宮翁夜話)
年の瀬を迎え、この一年の歩みを振り返りながら、良心に問いながら、悪因を
作ってしまったならば悔い改め、善因をまくことのできる生活に変えて、整理いたしましょう。
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