至誠と実行

新しい時代は、皆が為に生き合う時代でありたい。生かされている自分であることに感謝して未来に徳を残したい!

復讐より済民に志せ

2013年12月28日 19時34分01秒 | 日記
12月28日(土)

2013年もあとわずか。
今年は「やられたらやり返す。倍返しだ!」

という言葉が流行語にもなりましたが、・・

少し考えてみたいと思います。


尊徳翁は次のように語られました。


こちらから敵(かたき)を打てば、向こうからもその恨みを報いようとするに決まっている。

そうなったら怨恨が結んで解ける時がない。互いに復讐復讐と、ただ恨みを重ねるだけのこと

これが仏教でいうところの輪回であって、未来永劫に修羅道に落ちて、人道をふむことはできないだろう。

愚の骨頂で、悲しむべきものだ。また、たまには返り討ちにあうこともある。痛ましいことではないか。

これはかたき討ちというものが、道に似て道ではないからだ。

だから、復讐は政府に懇願するがよい。政府では草を分けて悪人をたずねて、刑罰するはずだ。

そうして自分自身は「恨みに報いるに直きを持ってす。」という聖語(論語、憲問篇)にしたがって、

復讐をやめて家を修め、立身出世をはかり、親先祖の名をあらわして、世の為に尽くし、人を救う

という天理の道をつとめるに越したことはない。これが子たる者の道 すなわち人道なのだ。

世間の風習は人道ではない。修羅道だ。



(二宮翁夜話より)



人としての正しき道を歩むこと。

日本ではいつの間にか善か?悪か?という価値基準から

「世間体」という価値基準に変わってしまったように思います。

空気を読め!とかKY(空気が読めない)など・・・


人が人として本来あるべき姿に返る時が、癸巳の今年です。


来年は甲午の年ですから、スピードに乗って目的地にたどり着けるか?

暴れ馬に振り落とされてしまうか?しっかりと手綱をさばけるか?明暗がはっきりとすることでしょう。

今年の心がけ次第です。


今年もあとわずか。幸福な明日の扉を拓きましょう!!



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