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空母艦載機・「深夜に戻るのが必要あるのか」「戻らないでとどまってほしいと言う」と防衛省 その2

 6月4日に「爆音をなくし、米空母の母港に反対する厚木基地周辺住民の会」と厚木基地周辺日本共産党各議員団は、防衛省、外務省への申しいれ・要請をしました。(その2)

衆議院第1議員会館会議室

いかなる事情においても厚木基地で地上離着陸訓練(FCLP)や夜間離着陸訓練(NLP)を実施しないこと
 
 防衛省は、「皆さん方のご負担がすごくあること、大変ご迷惑をかけていることは承知している。他方、NLPやFCLPは、日米安保条約の目的達成やパイロットの練度の維持のために必要な訓練であるということをご理解頂きたい。ただ、厚木基地での騒音を軽減していこうという立場で平成3年から硫黄島で実施しており、機会ある毎に米側に対してできる限り硫黄島で実施するよう求めているところです。今後とも米側に要請などしていきたい」「一昨年のようなこと(5月22日から24日までの厚木基地で突然のFCLPが行われたこと)はあってはならないと思っている」と回答しました。

着艦資格取得訓練を終えた艦載機は空母に止まり、深夜・未明に厚木基地に帰還しないこと。また、深夜・未明に厚木基地を発進しないこと

 防衛省は「米側としては『厚木飛行場周辺の航空機の騒音軽減措置』(1963年9月19日日米合同委員会で承認)を遵守に努めていると認識しているが、どうしても必要な場合戻ってしまう。今回も22時以降の帰還があったことは承知しており、あらためて米側に深夜飛行について十分に配慮してほしいと要請しました」と回答しました。
 参加者は、深夜・未明の飛行と爆音の実態を報告、「異常な実態だ」「米軍の対応はどうなのか」「深夜に戻って来た原因は何なんか、確認されたのか」などと追及。
 防衛省は「騒音の数値は大変大きな数字、皆さんにとってはとても不快だと思います」「具体的なことに関しては、米側からは運用上という回答しかでていない。具体的なことは承知していない」と述べました。 
 参加者は「実際に深夜だと70デシベルに達しない騒音でも睡眠妨害になる。また、運用上の都合と言うだけで、何でもそう言ってしまえば済んでしまうことなので、今後、米軍には強く言ってほしい」と指摘。
 更に参加者は、「深夜爆音でたたき起こされた。12年、13年、14年と続いている」「着艦資格取得訓練は艦載機が空母に着艦する訓練なのだから、着艦して訓練が終わったあとで、わざわざカタパルトまで移動させて空母から発進して厚木基地にもどる必要はない。本格出港をした空母と一緒に出て行けばよい」「米側の回答を示してほしい」と追及しました。
 防衛省は「確かにわざわざ深夜にもどってくるということ本当に必要なのか、私どもはせめて次の日の昼間にすべきではないかと思う」「今回FCLPの訓練を実施する際に(米側への)要請をする中で、夜中に帰ってこないでほしいと言うことはお話しした」「来年の訓練に対して、戻ってこないで、できるだけとどまってほしいと、皆さんに配慮してほしいと言った上で、何らかの回答を頂いたことについて、こういった場でお話することは可能」と述べました。

 基地周辺住民の立場にたってしっかりと米軍に要請してほしいものです。人口密集地での爆音、深夜・未明の爆音は異常なことなのですから。

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