本書は、「地球的な諸問題と取り組まなければならない現代に生きる人間は、国家との関係において、自分のアイデンティティをどのように感じ、考えていくべきなのか」という問い(viii頁)を踏まえて、自らの生い立ちを描いている。
坂本さんは1927年に米国ロスアンゼルスで生まれ、すぐに中国に移った。それから約十年間中国で暮らしたのち、日本に戻り、鎌倉での生活を始めた。それから、第二次世界大戦の末期に高校に入学し、卒業後は東京大学法学部に進む。さらにそこから、シカゴ大学に留学。一旦プリンストン大学に移って、1957年に帰国。1964年にある財団の招きで再度訪米し、各地を車でまわった。そして、上巻最後の話はベトナム戦争などへの抗議で締めくくられている。
坂本さんは1927年に米国ロスアンゼルスで生まれ、すぐに中国に移った。それから約十年間中国で暮らしたのち、日本に戻り、鎌倉での生活を始めた。それから、第二次世界大戦の末期に高校に入学し、卒業後は東京大学法学部に進む。さらにそこから、シカゴ大学に留学。一旦プリンストン大学に移って、1957年に帰国。1964年にある財団の招きで再度訪米し、各地を車でまわった。そして、上巻最後の話はベトナム戦争などへの抗議で締めくくられている。