2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 油井大三郎著 『好戦の共和国 アメリカ』(岩波新書)

2012-03-17 03:26:50 | 読書
本書は、イギリスやフランスの植民地だった時代から現代の米国までの約400年間の歴史を、「好戦性」と「非戦性」の観点から考察している。
但し、注意すべきことは、「戦争の性格によって、「反戦派」に与したり、「好戦派」になったりする中間的な人々」が米国にはかなり多くいるということ(vページ)である。
具体的な内容は、第一章が植民地から独立まで、第二章が第二次米英戦争やアメリカ・メキシコ戦争と領土の拡大(ルイジアナ購入と呼ばれる中部の土地の格安購入、オレゴン州の一部、カリフォルニアとニューメキシコ)、第三章が南北戦争(戦死者62万人)と対外膨張(キューバやフィリピン)、第四章が第一次世界大戦と第二次世界大戦、第五章朝鮮戦争とベトナム戦争、第六章湾岸戦争と対テロ戦争となっている。
前半部に、先住民との戦いに関する記述が比較的多いのは特徴と言える。その戦いの特徴として、「先住民の女性や子供にも多数の犠牲者がでる「無限定戦争」が繰り返された」ことだ(36ページ)。
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