各報道によれば、福島第1原発第1号機は、地震が起きた5時間後には、メルトダウンしていたらしい。最初から深刻な事態だったということになる。にもかかわらず、大丈夫とのメッセージを発信し続けた政府の責任は非常に重い。何故ならこれにより多くの人々の避難が遅れ、(避難が速やかに適切な場所へ行われていたらなかった)基準値を超える放射線量の被曝を招いたからである。 . . . 本文を読む
本書は、加藤さんと佐高さんとの対談である。
第2章「徴兵と『不幸の均霑』」で、加藤さんは、「以前よりも締め付けが厳しくなっているんですが、『権利が均霑される』と言われて、そこに希望を見出してしまう。均霑されているのは権利ではなく、今以上の不幸」であり、菅首相の「最小不幸社会」と似ていると言う。正にその通りで、これはまた政治学者丸山真男さんの「引き下げ民主主義」とも同じだろう。 . . . 本文を読む