2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 鎌田慧著『ルポ大事故! その傷痕』(講談社文庫)

2011-06-16 22:14:40 | 読書
本書では、日航機羽田沖墜落事故、日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故、潜水艦なだしお衝突事故、東名高速日本坂トンネル大衝突事故及び北炭夕張新鉱火災事故の事故後を追っている。 事故だけに読むのが辛い一冊だった。 鎌田さんは、安全性を高めることを阻害するのは「コスト計算優先の思想」に過ぎず、「コストの低下は人権と人命の優先に反比例」し、その典型が原発であるという(307頁)。福島原発事故はこの主張の正しさを . . . 本文を読む

読書 舘野淳著『廃炉時代が始まった この原発はいらない』(朝日新聞社)

2011-06-16 19:37:10 | 読書
著者の舘野さんは、本書でもその立場がはっきりしていて、「長期的展望にたった安全な次世代炉の開発」及び「プルトニウムを生じないトリウム燃料の原子炉の研究開発」を検討すべき(6頁)としている。 しかしながら、多くの原発推進派の専門家と違うのは、沸騰水型炉の、福島第一原発第1号機から第5号機、浜岡原発第1号機から第4号機、女川原発第1号機、島根原発第1号機、敦賀原発第1号機、加圧水型炉の、美浜原発第1号 . . . 本文を読む

感度が悪い朝日新聞

2011-06-16 07:17:41 | Weblog
16日の朝日新聞社会面(39面?)に放射能汚染下における日常生活に関する記事で、専門家として福島県の放射能アドバイザー山下教授のコメントを載せていた。この教授は「年間被曝放射線量100ミリシーベルトまでは安全」と福島県内の各講演会で発言して、福島県の子どもをもつ親から疑問視されている。このようなことは福島県で取材すればすぐにわかることだが。東京本社からだけでは視点では、全く説得力ない。 . . . 本文を読む