結局、ジイちゃんのケチケチ案とバリアフリーリフォーム案は折り合わず
その日の話はまとまらないまま、一旦、時間をおいて検討することになりました。
バアチャンは、リフォーム会社の社員の前ではしおらしい妻を演じて
ジイちゃんの案に乗るとも乗らないとも判らない態度。
役者やのう・・・
今老の為のバリアフリー案はどうなることか・・・ヤキモキする私。
なぜなら、ここ数か月でバアちゃんの足の痛みは更に悪化している様に見え
予防改善の為の筋力をつけようにも、股関節の痛みや体力の無さで
寝ていることも多く、寝ぼけていたり、無気力な様子も見てとれたのです。
家の中に引きこもり、買い物の為の車の運転を辞め、近くにいる私に頼み
痛みのため家事に立つことを辞めた為、活動量が落ちると同時に、ぼんやりする様子もありました。
脚や体を引きずりながら、ジイちゃんとの二人暮らしを現在の家で続け
ジイちゃんの世話をするのは、明らかに限界にきていると感じていました。
ジイちゃんは椅子に座って動かないのに、バアちゃんだけが動き回る動線。
ジイちゃんは手伝いもしない、片付けもしない。
自分の気に入ったようにする、命令するだけの家。
(ええ加減にせえ!)
心の中で毒づく私。
「おらがの家じゃき、おらが気に入ったようにするが当たり前」
しかし、まだ、希望の芽はありました。
・ジイちゃん以外の家族全員はバリアフリー案に賛成。よって家族総出での説得。
・リフォームの会社の現場監督のおじさんを、ジイちゃんは何となく気に入っているよう。
現場監督のおじさんに「やってもえいが今の案は、おらの考えとは違う」と、言うのを目撃。
その様子は、営業、設計担当者とはあきらかに違う雰囲気でした。
(まだ、いけるかもしれん)