岸田文雄君は広島選出の国会議員だけれど、東京都
渋谷区で産まれ、広島で暮らしたことは一年もない。
だから、岸田一族の中に被曝死した人は居るけれども
「東京の人でしょ」という認識が私にはある。
だからなのか心の中に、(G7サミットに広島を利用した
のだろう)という思いがある。
もちろん、それだけの感情ではなく、実に複雑である。
仮に、広島でサミットを行わなかったら、非難の言葉が
彼を襲うだろうと想うから、「とにかく他の会場は考える
余地がなく絶対に広島なんだよ」ということなのだろう。
で、核のボタンを持った大統領が広島の土を踏む。
だから、やっぱり、私は不機嫌になる。
赦すしかないけれども、土足で家に上がり、ピストルを
ちらつかせる態度はどうしても解せないのだ。
だからサミットは、心無きセレモニーで終わる。
葬式に来て、神妙な貌はし、焼香してお土産を貰って
帰るだけ。結局、そんなモンでしょうよ。
サミット開催の何日も前から広島どころか松山の空港や
港まで警備で物々しくなり、気持ちが暗くされた。
吾々をテロ国民の如く扱っていたからの警備である。
それを岸田君は先ずは詫びるべきであろう。
吾が国民が爆弾を仕掛けるとすれば、それは政治的な
問題があるからで、自分たちに責任があるということだ。
首脳らが手向けし花環 被曝せし死者に
向はず生者に向ふ ぶん
吾が故郷の福島も、「フクシマ」と言われるようになった。
だから、ヒロシマの心が少しは理解できるようになったの
かもしれない。
さ~て、物々しいセレモニーは終わりました。
元の静かな日々に戻ろうじゃありませんか。