迂闊とは、こんな私を言うのでしょう。食道がんが消えたのはいいのですが、予後がどうなるかを聞いていなかったのです。
化学療法後3ヵ月の経過観察での診察時、こう言われました。
「CT画像を見ると、転移先のリンパ節がやや大きくなっているかな?
腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、SCC抗原)は正常範囲内で
変化ナシですがネ。・・・
次回は3ヵ月後、またCT検査を受けてもらいます」と。
この言葉のお陰で
「そうか、消えてもやはり再増悪アリなんだ!」と、やっと悟りました。
食道がんと診断された昨年秋、原発巣近くのリンパ節に既に転移していると聞いていました。転移アリなら、完治など到底ナイものと考えていました。
昨年の暮れ、化学療法2クール終了後「がんが消えた!」と言われ、予期せぬことにすっかり舞い上がってしまい、頭がポーッと浮かれていたようです。
ですから、「じゃぁ、予後はどうなるの?」などと聞いてみようとは思わなかったのでしょう。
そこで丁度良い機会と思い、“食道がん”、“化学療法”、“CR”、“予後” をキーワードに、ネットで検索を掛けてみました。
その結果、食道がんのCR例についてまとまった疫学的調査研究などはなかったのですが、化学療法と放射線療法とを組み合わせた化学放射線療法(CRT)についての報告が2、3ありました。
そんな報告の一部にあった次の一節が印象的でした。
「CRTは臓器を温存しつつ根治を目指せる治療法ではあるが、・・・
CR(完全寛緩)率は62.2 %であり,さらに約半数は再増悪する
と報告されている・・・」(太線は筆者)
この報告は恐らく、放射線ナシの化学療法だけの場合にも当てはまるでしょう。次回の診察時は是非、この報告について質問してみようと思います。
食道内腔の1/4~1/3を塞いでいた私の食道がん。治療前であっても食事には何の不都合もありませんでした。もちろん今もそうですし、これからも不都合がなければそれだけで十分です。
そうであってもさすがに “がん” です、一筋縄ではいきません。一旦取り憑いたら、なかなかおいそれとは放免してくれないようです。
ヤレヤレ、がんが消えたからと言って浮かれていてはダメ。マダマダ、先は長いぞ、シッカリせい・・・ですかネ?!
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