ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

スリップした人の話

2020-07-03 05:45:01 | 病状
スリップ(SLIP:Sobriety Loses Its Priorityの略)
 アルコール依存症者が自助グループAAに参加し、飲まない期間がある程度続いた後に再飲酒
 すること。
 「節酒のつもりが大事な決意、断酒を破ることになる」、「チョットぐらい飲んでもいいや」と、
 酒を飲む事を優先した意。
 スリップしてしまった後は自分に呆れ返って照れる人が多い。

 私は幸い、断酒して6年8ヵ月間まだスリップしたことがありません。読者登録しているある男性が最近、スリップしたときの生々しい体験をブログで告白してくれました。今回は、その記事を題材にしてみます。

 ギャンブル依存症に加えアルコール依存症にもなってしまった彼、今は釣りを唯一の楽しみとし、AAのミーティングには半年ほど参加していなかったそうです。話は、断酒を始めて3年8ヵ月経った昨年の10月のことだったようです。

 車で向かった海釣り先で車中泊をしたとき、彼、途中のコンビニで買ったロング缶の缶ビールを3本一気に飲んでしまったそうなのです。

 多分、車を運転しながらのことだと思いますが、ビールを買う直前までの心境を彼はこのように書いています。

「もうオレ、3年以上、酒を辞めてるよな……オレって、本当に "アルコール依存症" なの? もし、今、飲んだらどうなるの?」

 この言葉、まさしく私にも度々襲ってきた囁きです。断酒して3年過ぎた頃から、ゴミ拾いをしながらボーッとしていたときに時々ありました。ですから、彼の場合も時期的に合致します。

 さて、これに続く翌早朝、車中で目覚めたときの体感・体調を彼はこのように書いています。

「時刻はAM4:30、猛烈なダルさが身体を包む。・・・(中略)・・・吐きまではしなかったけれど、胸のムカムカ感、足腰の倦怠感が止まらない。」

 これは明らかに二日酔い、アルコールの代謝物で猛毒のアセトアルデヒドの仕業です。

 スリップした体験は、AAのミーティングでもよく聞く話ですが、こうも生々しい表現にはなかなかなりません。さすがに書き言葉、よく実感がこもっています。

 その後彼は、弟さんの勧めもあってAAのミーティングで告白をしたそうです。「仲間たちとの "共感" を久しぶりに味わったような気がした」と、そのときの気持ちをこう述べていました。

 既報の通り夙川では、正規のミーティングの代わりに “二人ミーティング” をやっています。その相棒の M 氏にこの話をしたところ、
「身体のダルさ、シンドさはまさしくその通り。それを紛らわせるために再び飲んでしまうんですよ。」M 氏もスリップ経験者なのです。

 そして、こんなことも付け加えてくれました。

「身体のダルさ、シンドさは精神安定剤(セルシン、デパス?)も同じです。酒の代わりにと飲んだら同じ目に遭います。やはり “仲間と共に” 、ミーティングで話すのが一番ですよ!」

 ところで、その正規のミーティングですが、夙川でのミーティングは7月も継続して休止することになるようで、まだまだ “二人ミーティング” は続きます。ヤレヤレ


今回、記事を引用させていただいた  “ちぃ~暴” 様には、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。



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コメント (1)
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