ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

“エール” でキラリと光る言葉たち(下)

2020-07-14 05:28:44 | 雑感
 コロナ禍で収録休止を余儀なくされたNHK朝の連ドラ “エール”。

 コミカルに展開するドラマのここぞという場面では、箴言とも言えるほどの名言がうまく嵌め込まれ、場をビシッと引き締めています。それらキラリと光る名言を、今回も一つだけご紹介します。

「人は行動することで自分を変えられる。
 考えていても何も変わらない。・・・(中略)・・・
 行動すれば全てが変わる。」
  (第58回放送 子ども時代の佐藤久志の言葉)

 喫茶『バンブー』を近所で営む保と恵夫婦の馴初め話、その佳境の場面で出て来た言葉です。

 古本屋の店主をしていた保、客の恵に心を惹かれながらも、引っ込み思案から店に籠もってばかり。煮え切らない保の尻を叩いたのが子ども時代の佐藤久志でした。

 上はそのときに久志が言った言葉。子ども時代から大人びて生意気だった久志ですから、ここでも硬い言葉遣いになっています。

 これも人生の核心を突く言葉ですが、どうやら、この言葉が言いたくてこの一話を作ったようです。そう思えてなりません。

 正直なところ、私が最初にシビレたのは、久志の言ったこの言葉でした。久志と全く同じ考え方を、私は自助グループAAで学んだように思います。

 “自分を変えようと思うなら、先ず行動から変えればよい。
  やることを変えるだけで人は変われる。”

 飲酒時代、私が毎日通い詰めていたのは立ち飲み屋でした。酒で死の瀬戸際まで行った底着きを契機に、私の行動は少しずつ変わっていきました。

 先ず変わったのは、アルコール依存症専門クリニックへの半強制的な毎日通院でした。通院中、それがいつの間にか毎日のゴミ拾いと、週2回のAAのミーティング通いへと、すっかり行動が様変わりしていきました。

 行動習慣そのものは大して変わったわけではないのです。 が、行動の目的と場所が少しずつ変わったため、考え方もすっかり変わってしまったようなのです。

 今まで飲まない生き方を続けて来れたのは、行動を少しずつ変えたお陰ではないか、それで思いついたのが上の言葉です。

 これに気づかせてくれたのが “行動に移す” というAAの言葉。この一言だけでもAAには心底感謝しています。

 ところで聞くところによれば、ドラマの脚本は複数の人による合作とのこと。以上に挙げた言葉たちをみれば、さすがにプロの仕事と思わざるを得ません。ほとほと感心させられました。



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