スリップ(SLIP:Sobriety Loses Its Priorityの略)
アルコール依存症者が自助グループAAに参加し、飲まない期間がある程度続いた後に再飲酒
すること。
「節酒のつもりが大事な決意、断酒を破ることになる」、「チョットぐらい飲んでもいいや」と、
酒を飲む事を優先した意。
スリップしてしまった後は自分に呆れ返って照れる人が多い。
私は幸い、断酒して6年8ヵ月間まだスリップしたことがありません。読者登録しているある男性が最近、スリップしたときの生々しい体験をブログで告白してくれました。今回は、その記事を題材にしてみます。
ギャンブル依存症に加えアルコール依存症にもなってしまった彼、今は釣りを唯一の楽しみとし、AAのミーティングには半年ほど参加していなかったそうです。話は、断酒を始めて3年8ヵ月経った昨年の10月のことだったようです。
車で向かった海釣り先で車中泊をしたとき、彼、途中のコンビニで買ったロング缶の缶ビールを3本一気に飲んでしまったそうなのです。
多分、車を運転しながらのことだと思いますが、ビールを買う直前までの心境を彼はこのように書いています。
「もうオレ、3年以上、酒を辞めてるよな……オレって、本当に "アルコール依存症" なの? もし、今、飲んだらどうなるの?」
この言葉、まさしく私にも度々襲ってきた囁きです。断酒して3年過ぎた頃から、ゴミ拾いをしながらボーッとしていたときに時々ありました。ですから、彼の場合も時期的に合致します。
さて、これに続く翌早朝、車中で目覚めたときの体感・体調を彼はこのように書いています。
「時刻はAM4:30、猛烈なダルさが身体を包む。・・・(中略)・・・吐きまではしなかったけれど、胸のムカムカ感、足腰の倦怠感が止まらない。」
これは明らかに二日酔い、アルコールの代謝物で猛毒のアセトアルデヒドの仕業です。
スリップした体験は、AAのミーティングでもよく聞く話ですが、こうも生々しい表現にはなかなかなりません。さすがに書き言葉、よく実感がこもっています。
その後彼は、弟さんの勧めもあってAAのミーティングで告白をしたそうです。「仲間たちとの "共感" を久しぶりに味わったような気がした」と、そのときの気持ちをこう述べていました。
既報の通り夙川では、正規のミーティングの代わりに “二人ミーティング” をやっています。その相棒の M 氏にこの話をしたところ、
「身体のダルさ、シンドさはまさしくその通り。それを紛らわせるために再び飲んでしまうんですよ。」M 氏もスリップ経験者なのです。
そして、こんなことも付け加えてくれました。
「身体のダルさ、シンドさは精神安定剤(セルシン、デパス?)も同じです。酒の代わりにと飲んだら同じ目に遭います。やはり “仲間と共に” 、ミーティングで話すのが一番ですよ!」
ところで、その正規のミーティングですが、夙川でのミーティングは7月も継続して休止することになるようで、まだまだ “二人ミーティング” は続きます。ヤレヤレ
今回、記事を引用させていただいた “ちぃ~暴” 様には、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
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「節酒のつもりが大事な決意、断酒を破ることになる」、「チョットぐらい飲んでもいいや」と、
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ギャンブル依存症に加えアルコール依存症にもなってしまった彼、今は釣りを唯一の楽しみとし、AAのミーティングには半年ほど参加していなかったそうです。話は、断酒を始めて3年8ヵ月経った昨年の10月のことだったようです。
車で向かった海釣り先で車中泊をしたとき、彼、途中のコンビニで買ったロング缶の缶ビールを3本一気に飲んでしまったそうなのです。
多分、車を運転しながらのことだと思いますが、ビールを買う直前までの心境を彼はこのように書いています。
「もうオレ、3年以上、酒を辞めてるよな……オレって、本当に "アルコール依存症" なの? もし、今、飲んだらどうなるの?」
この言葉、まさしく私にも度々襲ってきた囁きです。断酒して3年過ぎた頃から、ゴミ拾いをしながらボーッとしていたときに時々ありました。ですから、彼の場合も時期的に合致します。
さて、これに続く翌早朝、車中で目覚めたときの体感・体調を彼はこのように書いています。
「時刻はAM4:30、猛烈なダルさが身体を包む。・・・(中略)・・・吐きまではしなかったけれど、胸のムカムカ感、足腰の倦怠感が止まらない。」
これは明らかに二日酔い、アルコールの代謝物で猛毒のアセトアルデヒドの仕業です。
スリップした体験は、AAのミーティングでもよく聞く話ですが、こうも生々しい表現にはなかなかなりません。さすがに書き言葉、よく実感がこもっています。
その後彼は、弟さんの勧めもあってAAのミーティングで告白をしたそうです。「仲間たちとの "共感" を久しぶりに味わったような気がした」と、そのときの気持ちをこう述べていました。
既報の通り夙川では、正規のミーティングの代わりに “二人ミーティング” をやっています。その相棒の M 氏にこの話をしたところ、
「身体のダルさ、シンドさはまさしくその通り。それを紛らわせるために再び飲んでしまうんですよ。」M 氏もスリップ経験者なのです。
そして、こんなことも付け加えてくれました。
「身体のダルさ、シンドさは精神安定剤(セルシン、デパス?)も同じです。酒の代わりにと飲んだら同じ目に遭います。やはり “仲間と共に” 、ミーティングで話すのが一番ですよ!」
ところで、その正規のミーティングですが、夙川でのミーティングは7月も継続して休止することになるようで、まだまだ “二人ミーティング” は続きます。ヤレヤレ
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