ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

ボケるのも平等?

2019-06-21 06:39:42 | 雑感
 もう1ヵ月も前の話になりますが、元町の専門クリニックに行ってきました。ここは2ヵ月に一回の定期通院です。

 午前中は教育プログラムが組んであることから、その受講で患者の少ない時間帯を見計らって行ったのですが、S 先生の診察だけ30分以上も待たされました。新患を診察中ならこんなこともあるのですが、どうも新患ではなさそうなのです。

 やっと呼ばれて診察室に入ってみると、S 先生の様子がどことなくおかしいので質問してみました。
「先生、体調悪いんじゃないですか?」
「そう、おかしいんだ。患者の名前を二回も呼んでしまうし、食事をしたことさえも忘れている。ボケが相当進んでいるらしい。このクリニックも私の代でお終いだ。」

 これにはビックリしてしまいました。改めて S 先生の顔をジックリ見ると、表情に生気がなく顔が死んでいました。ただし、自分はボケていると自覚しており、病識がある点でまだ認知症ではないと思いました。恐らく、息子さんへのクリニックの引き継ぎがうまくいってないのでしょう。

「先生、しっかりしてくださいよ。私などは、先生が先駆で始められた毎日通院のお陰でここまでなれたんですから、・・・まだまだボケちゃいけませんよ。」
「毎日通院は(アル症の)初期治療としては最高ですからねぇ。」
S 先生、このときばかりはニッコリしていました。

 私は、診察室を出ると直ぐに私担当の相談員を捕まえて、今見たばかりの S 先生の様子を話してみました。
「そうなんですよ、S 先生おかしいんですよ。どうしたらいいんでしょうね?」
いかにも心配そうな顔でした。

 ひょっとしたら S 先生、病識があるわけではなく、周りのスタッフから指摘されてのことかもしれません。精神科医が認知症を患うこともあり得るのです。
S 先生は、私より1歳若い67歳のはずです。愈々同じ土俵に上ってきたのでしょうか?

 なかなか改善しない想起障害がアルコールの後遺症ではないかと私が相談しても、
「あんたの場合は単なる老人ボケだ」と取り合ってくれない S 先生。

 アルコールが老化を促進させる薬物と言って憚らない人なのに、記憶の話になるとこうなのです。あれはひょっとして・・・否認のはしりだった?

「同じボケ老人同士、うまくやっていこう!」
私が診察室を出るとき、こう声を掛けてくれた S 先生でしたが・・・。

 私の方は、この11月に断酒丸6年の表彰を受けることになります。そのときまで2ヵ月に1回の通院を続け、S 先生の経過観察(?)をしてみようと思っています。



ランキングに参加中です。是非、下をクリックして順位アップに応援お願いします!
クリックしますと、その日の順位が表示されます。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ
    ↓      ↓
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする