我が家に火鉢が届いて7日目、やっと火鉢に火が入りました!
達成感と幸福感でついニヤニヤしてしまいます。
欲しかったオモチャを手に入れた子どものようです。
火鉢はレコードに似ています。
レコードは、好きな音楽を画面を1回 “ポチッ” と押して聴くスマホと違い、立ててある中からレコードを選び、盤に埃がつかないよう用心しながら取り出し、ターンテーブルに乗せ、レコード盤を傷付けないように優しく針を落とす行為をともないます。
火鉢も、炭を出し、火をつけて、良い按配に炭を並べてはじめて赤くなった炭の熱を掌に感じることができます。
一見、手間が掛かり面倒とも感じられるかもしれません。
でも、その面倒とも感じられる行為を含めて一連の流れであり、儀式のようなもので、今風に言えば “ルーティン” のようなものに思われるのです。
赤くなった炭を見ていると、時間が過ぎるのを忘れてしまいそうになります。
火鉢の前に座って手を火にかざしていると、掌や頬や額に優しい暖かさが伝わってきて倖せな気持ちになるのでした。
それだけでも充分満足なのですが、火鉢と言えば『餅』ですよね。
次の日は、お正月に買っていた丸い子餅を火鉢で焼いて食べました。
微かに炭の香がして特別美味しく感じました。
自分で磨いてキレイにした火鉢ですから尚更です!
<つづく>