十三スポーツ

大阪発・男の本音満載!楽しさ&自由な新感覚ブログ空間を皆でクリエイトする『ジュウスポ』です。

徳山競艇名人戦=お宝Tシャツ争奪戦④

2010年04月15日 23時13分05秒 | 競艇


 お待たセニョール、セニョリータ シュー・ナンシーです。やっぱり本家と比べると切れ味が鈍いわね…。

 今回の舞台となる徳山競艇場は5回くらい行ったから思い出がいっぱいあるの。鮮魚店の中にある居酒屋『いかざき』の大将は元気かしら? 『銀南カレー』は今でも庶民の味方なのかな? まんぷく苑の丸腸は…。

 昔を思い出したら、つい別れた男まで思い出してしまったわ…グスン。


 気を取り直して3日目の結果発表するね。初日、2日目は3レース的中した方が2人。より後半レースを当てた方が優勝だったけど、きょうは3レース以上の的中者が1人だけでした。よって9、10、12Rを的中させたがぁ~るずトーク♪さんの優勝です。おめでとうございま~す。


 勘のいい方はお気づきだと思うけど、がぁ~るずトーク♪さんの正体は、JLCの『がぁ~るずトーク』の番組ナビゲーターをつとめ、ブログでダジャレを連発する



都築あこさんです。今回は徳山現地からのご参戦。優勝したからバクロっちゃいますが、前日0ポイントからの大逆襲Vでした。だから、まだ結果が出ていない方もあきらめないで参加してくださいね。


 4日目は加藤峻二選手&諏訪馨選手のTシャツ争奪戦です。

(ルールのおさらい)
・6~12Rの3着選手7人を予想。欠場の場合はハズレ。
・より多くの選手を当てた人が優勝。
・当てた選手数が同じときは、より後半レースの的中者が優先。
・全く同じ場合は先に投票した人の勝ち。

 例)6R中道、7R安岐、8R黒明、9R野中、10R北原、11R高山、12R長嶺
(選手名の横に艇番を入れてくれたらうれしいわ)

 締め切りは6Rの場外締切時間のちょっと前。16日の午後1時でお願いします。

 ジュウスポでは次なる大物有名人の挑戦もお待ちしております。お気軽にご訪問ください。

 じゃね

実録“世界の盗塁王”最終話

2010年04月15日 15時14分31秒 | 日記
「受け取れません。これじゃ試合開始できません。」
「えっ?」

ひょっとしてアマチュア野球にプロ関係者が入ったら後々ややこしい事になるとか規約でも有るのかと思いました。

そしたら審判の多田さんはダグアウトの方に指を刺してこう続けました。
「福本さんが来てはるのです。両チームユニフォームの上着はズボンの中、アンダーソックスはちゃんとかかとを通す、そして着帽した状態が出来たらきちんと整列して下さい!」

そうです!一番ノリノリだったのは他でもない多田さんだったのです。

「プッレイボ~~~ル」
いつもの3オクターブ程高い多田さんの掛け声で試合は始まりました。

相手ピッチャー桂珍念さん(文珍さんのお弟子さん)の第一球目、大きく外角へ外れストレート。
そして2球目も3球目も外角へボール。
ノースリー。
福本さんはタイムをかけて珍念さんに言いました。
「ピッチャー遠慮せんといてや!ブツけてもええし。現役とちゃうから。元プロやからよけ方も心得てるし!」

4球目。
珍念さんは腕試しの様に福本さんの懐に渾身のストレートを。
そしたら福本さんはものの見事に肘を畳んでライト前へクリーンヒット!
両軍から拍手が起こる珍事!

そして2番バッターの2球目、福本さんは絶妙のタイミングで盗塁。勿論悠々セーフ。

早朝にも拘らず十三公園のグラウンドには噂が噂を呼び数十人の観客が。
「福本居てるで!」


こんな感じで試合が進み、我が軍は勝利。
もちろんMVPは4打数4安打6盗塁の福本豊。

ゲームセットして多田さんが半ベソでもかいたかの様な顔で福本さんに近付いて来ました。

「阪急沿線に住んで60年、阪急ブレーブス一筋の不肖者の私が福本さんが出場される試合の球審を無事終えた事に心より感激しております。本当に有難う御座いました。」

二人ガッチリ握手。
両軍、観客から大拍手。

そこからは福本豊サイン会、記念撮影会に早変わり。
多田さんもプロテクターに大きくサインしてもらってました。

福本さんは嫌な顔一つ見せず丁寧に対応されてました。

ひとしきり終えたところで
「皆もうええか? 飯行こ飯!」
と言って近くのファミレスへ大移動。

原付バイクやファミリア、シビック等が一台のベンツを囲んで移動する様は可笑しな光景だったでしょう。

席に着くなり20名から居てるメンバーに福本さんが立ち上がって
「肉食べられへんもん居てへんな?ハイ!お姉さ~ん、この240gステーキとライスのセット20人前、全部大盛りで!あとビール飲む奴適当に言うてや」
いやはや豪快なお方です。

食べながら福本さんは今日の試合の事を回顧してとても楽しそうでした。
そして食べ終わった頃、福本さんは真剣な顔で続けました。

「皆これからもドンドン野球を愛してや。やっぱり大人が楽しそうにせな子供が続かん!何ぼ言葉で子供に野球おもろいでって言うても伝わらん。大の大人が朝早くから泥ん子になって楽しそうにしてたら子供も興味持ちよるよ、絶対!」

この試合誰よりも泥ん子で楽しそうにしてたのは福本さんでした。

Jリーグが発足して野球人気に陰りが見え始めた頃、福本さんもOBとして危機感を持たれていたのでしょう。


大好きな競艇も売上減を食い止める為、新規ファン獲得など色んな試みやイベントをしておりますが、福本さんの言葉を借りるのなら既存のファンがもっともっと楽しめて、「ボートは面白いで~」と言うて回ってくれる環境を作るのも一つのような気がします。

『既存のファン』
これ程熱い広報マンは居ないのですから。


メンバー全員一列に並んでお会計を済ませた福本さんに向かって
「ご馳走様でした。」

福本さんは最高の笑顔で言いました。
「こちらこそありがとうな!まさか十三で盗塁の世界記録6個も更新するとは思えへんかったわ。ほんで次の試合はいつ?」

プロとはいかなる状況でも楽しめる人。自分も、そして周りも。

福本さんとひと時を過ごせた私は幸せな野球ファンです。




~完~