成年後見人制度ができて、かなりの時間がたつ。
老いゆくもの、障害ある者にとって、大切な制度であると、初期のころ勉強会にはかかさず出席した。
が、いくら聞いても何か大事なものがみえてこなかった。
問題が法律ではなく、後見人さんその人ではなかとおもったからだ。
そこで突撃、人権擁護窓口で、後見人申し込みをし、後見人になる人に会ってみた。
会って、顔を見て、話をして、わりと感じは良くないとおもった。
目線が上から。こっちの話をあまり聞かない。ちょっと聞いて話をさえぎる。そして結論をだした。
多分、そういう話はみな大した変りもなく、結論もひとつなんだろう。
が私はそういう人に妹を託すのは嫌だった。断って別の人へと、繰り返したと思う。
始めは親切だった窓口も、またかーという感じだったのではないだろうか。
2年ほど頑張ったある日、印象のやさしい視線の暖かい人を紹介された。
私はこんな人をさがしていたんだと、ソク、申し込みをした。
数回の話し合いで、この人は一度も私の話を遮らず、私の現状や希望、過去のことを聞いてくれた。
3回くらい面会をしたのち、私はこの人しかいないと決めていた。
その結果出た結論は、1回目の結論と同じであったが、すんなり聞き入れることができたのである。
私にとって、法律もルールもどうでもよかった。妹が不安にならないような人を探していた。
妹には相談なしだったが。