最終回。最後はこってり社長回だった。プライベートは存外湿っぽい社長っ！ 元弟子の絡みっぷりは回想の時点で年上彼女へのかなり屈折した甘えが全開でちょっと仰け反る感じもあった。原作は社長が男らしいからその場合はどういう状況？ という気がしないではない。まぁ二人のやり取りの内容自体が大分違うんだろうけど。ゆとりを含めて皆、全力でサポートに回ってくれるもんで勇気づけられると共にうっかり素直にデレてしまう社長でもあった。肝心のらーめんの方は完成した、というか既に完成していた。見た目で味の想像つくタイプの料理ではなかったが、調理法からするとゆとり母が関心して食品博からラーメンを排除する決定を覆す程完成度が高い物らしい。ダシ、タレを鮎で統一して調味油を鮎と相性のいい蓼にするという采配。淡白な川魚に醤油と強めの薬味を合わせたような日本酒に合いそうな味わいが社長の好みなんだろな。コンサルドラマだから原価の高さとイメージ戦略もクリアさせていた。元気いっぱいな天才KYゆとりとツッコミの鋭い生え抜きの社長の対比と、コンサル視点のB級グルメというバランスが上手く噛み合ったストーリーだった。
